GERVASONI銀座で体感する最新コレクション── Ghost新作、Torii、Mae、Sametが示すラグジュアリーインテリアの現在地
fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人
インテリアコーディネーターに絶大な人気を誇るGERVASONI(ジェルバゾーニ)。2025年ミラノサローネで発表された新作を体感すべく、東京・銀座のジェルバゾーニ銀座を訪れた。
GERVASONIの世界観を凝縮する、銀座ショールーム
ブランドアイコンである「Ghost」シリーズの新作「Ghost 125」「Ghost 123」
四角い背もたれと脚部まで張り地に覆われた唯一無二の「Ghost(ゴースト)」は、GERVASONIを代表するデザイナーで今なお現役のPaola Navone(パオラ・ナヴォーネ)によるブランドアイコンともいえるカバーリングソファ・チェアシリーズ。
「家具に洋服を着せるようだ」と称される通り、ファブリックやステッチ次第で大きく表情を変えるため、カーテンやギャッペ、壁紙などとの組み合わせを楽しむインテリアファンやインテリアコーディネーターに長らく愛されてきた。
2025年新作のアームチェア「Ghost 125」と2024年発表のアームレスチェア「Ghost 123」は、これまでの4本足が見えない文字通り「おばけ」という概念を覆し、足が見えるおばけとなって登場。

もっとも、足まで覆われたカバーリングは健在。
構造自体はシンプルに合板とウレタンながら、合板にスリットを入れてテンションをつけることで座り心地も両立しており、歴代アームチェアやソファはもちろん、肘掛けのついた「Ghost 125」もラウンジチェアとして映画鑑賞にも堪えると感じた。

価格(税込):本体・カバー 223,300円~341,000円、カバー 79,200円~196,900円
サイズ:W570×D560×H810(SH460/AH650)mm/15kg
素材:ファブリック(カバーリング)、ウレタンフォーム
チェア「Ghost 123」(写真左)
価格(税込):本体・カバー 170,500円~283,800円、カバー 81,400円~194,700円
サイズ:W440×D440×H840(SH480)mm/9kg
素材:ファブリック(カバーリング)、ウレタンフォーム
日本の美意識を映すダイニングテーブル「Torii」
鳥居に着想を得た構造と、AKASEグループ別注サイズ
ダイニングテーブル「Torii (トリイ、design by Studio Adolini)」は、2025年アウトドアコレクションとしてラインナップ。その名の通り、日本の鳥居にインスパイアされた。

ベースはアウトドア用途にも耐えるチーク材で組んだ水平/垂直が交差するシンプルな構造ながら、天板の折り曲げのスモークガラスは裏面から波打ち加工が施されており、自然をモチーフにした彫刻さながらの力強さがいかにもGERVASONIらしい個性を際立たせている。

「Torii」 specialorder(AKASE GROUPオリジナル別注サイズ)
価格(税込):1,027,400円 プロテクションカバー 86,900円
サイズ:W2000×D1000×H760mm/100kg
天板:スモークキャストガラス
ベース・脚部:チーク無垢材
素材:防水ウレタンフォーム
石のアートピース⁉「Mae 34」「Mae 24」
Maeテーブルが示す“素材×職人技”の到達点
「Mae (マエ、design by Marco Acerbis)」は、「Maeテーブル」とアームチェア「Mae 24」で構成される2025年発表の新作。
これも日本が関係しているかと思いきやそうではないとのこと。もっとも、「Maeテーブル」の左官的仕上げによる陰影には、どこか漆喰のような和のテイストをも感じる。

「Mae 36」は、発泡ポリマーを使った円錐形のベースに、マイクロセメントという樹脂を混ぜ込んだ素材を職人がコテ仕上げしたMDF天板を載せた構成。軽くて強度がある先端素材と職人技の融合による、まるで石でできたアートピースといった出で立ちがGERVASONIらしさを際立たせており、ミラノサローネでたいへん人気があったのも納得だ。
人数の多寡を調整しやすい一本足の円形テーブルの需要が昨今増えていることもあり、「Mae 34」「Mae 39」は日本市場でも今後注目度を高めていくに違いない。
一方のアームチェア「Mae24」は、背もたれとアームを包み込むふっくらとしたクッションが柔らかく、取り外し可能な張地が持ち味だ。
「Mae34」
価格(税込):1,888,700円
サイズ:W2000×D1200×H740mm/217kg
「Mae36」グラファイトカラー(マスターウォール銀座展示色)
価格(税込):1,180,300円
サイズ:φ1600×H740mm/137kg
「Mae39」
価格(税込):1,060,400円
サイズ:φ1000×H740mm/105kg
天板:MDF/マイクロセメント仕上げ ※防水・防汚マット仕上げ
脚:ポリマーフォーム
「Mae 24」
価格(税込):本体・カバー 322,300円~451,000円、カバー 46,200円~174,900円
サイズ:W630×D580×H780(SH480/AH650)mm、13kg
素材:ファブリック / キルティング仕上げ(カバーリング)、ウレタンフォーム
脚:アッシュ無垢材
優雅なソファ「Samet」をミニマルに凝縮
住空間に馴染むラグジュアリーソファ「Samet Fix 12」
ごく最近展示導入されたのが「Samet Fix 12(サメット、design by Federica Biasi)」。Sametコレクションの優雅でラグジュアリーな本質を維持しながら、アームや背もたれをコンパクトにすることでミニマルに表現したソファだ。
もともと「Samet」は、デザイナーのフェデリカが、タイの床座文化に着想を得て深くゆったり座ることのできるモジュール型として開発。しかしいかんせん大きすぎるとの声を受けてギュッと凝縮したのが「Samet Fix 12」だ。

やわらかな座り心地と調和のとれたシンプルなフォルムに、縫製やマテラッセ(中綿をいれ、キルティングでダイヤ柄のように縫い上げ、ふっくらとした立体感をだす仕立て方法)といった職人の技がアクセントを加え、豊かな陰影を生み出している。
座ってみると、最初のタッチはふっくらとしているが、沈みすぎることなく最後はしっかりと腰を支えるので疲れない。聞けば、内部構造としては、合板フレームにエラスティックベルトでテンションを掛け、積層ウレタンで適度な座り心地に仕上げているという。ホームシアターにも好適だ。

価格(税込):本体・カバー 1,357,400円~2,033,900円、カバー 580,800円~1,257,300円
サイズ:W2400×D1000×H650(SH500)mm/86kg
素材:ファブリック(カバーリング)、木枠、ウレタンフォーム
GERVASONI × MASTERWAL
編集力が生む、トータルコーディネートという価値
優雅でラグジュアリーなGERVASONIと、上質な素材でシンプルな意匠のマスターウォールは相性がいい。21年のコラボ製品「Gray TABLE」をきっかけに両者のコラボレーションが始まった経緯もあり、このマスターウォール銀座では、マスターウォールを運営するAKASEグループ独自の視点で編集した製品を展開している。
トータルコーディネートでの提案力もあり、高級別荘やマンションへの導入実績も多数。我こそはというインテリア好きには格好のショールームといえよう。

GERVASONI 銀座 ショールーム情報(予約制)
GERVASONI 銀座 (予約制)
東京都中央区銀座 5-9-15 銀座清月堂ビル B2F
営業時間:11:00~18:00
定休日:木曜日 (年末年始・他臨時休業あり)
アクセス: 地下鉄銀座駅 A5 出口より徒歩2分
e-mail:ginza@masterwal.jp
https://www.masterwal.jp
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fy7d(エフワイセブンディー)代表
遠藤義人
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。