RGB Mini LEDがひらく“色の建築”。史上最大116インチ、レグザが見せる映像美の新境地「REGZA 116ZX1R」
取材/LWL online編集部
光は空間の質を変える──その原理を映像技術として極限まで追求したのが、REGZAの新フラッグシップ「116ZX1R」だ。価格はオープンだが、税込で6,600,000円が想定される。国内初となる「RGB Mini LED」を採用した116インチの巨大な映像装置は、自然光のグラデーションから夜景の微細な“光の温度”までを描き分ける。第24回『Living Wellness in Luxury®』でひと足先に披露された本機は、もはや単なる大型テレビではない。テレビを超え、光で空間を再構築し、感性を揺さぶる“メディアアーキテクチャ”である。
映像テクノロジーの到達点 ─ RGB Mini LEDバックライトがもたらす「色純度の革命」
ル・コルビュジエは「建築とは光でつくる彫刻である」と語った。
116ZX1Rの前に立つと、その言葉が映像にも当てはまることに気づく。
RGB Mini LEDが生む“純度の高い光”は、単なる色表現を超えて、空間そのものの輪郭と深度を再編成する力を持っていた。
テレビが放つ光ではなく、空間を形づくる“素材としての光”。

そんな新しい体験が、この116インチの画面には宿っている。
116ZX1Rの最大の特長であり、コアとなる技術は「RGB Mini LED液晶パネル」の採用である。
通常のMini LEDテレビが青色LED+量子ドットシートでRGBを作り出すのに対し、本機はLED一つひとつが“純粋なR・G・Bそのもの”として発光する。
RGBが独立発光することで色純度が劇的に向上した。自然光の微妙な色差・夜景の光の濃淡をリアルに再現でき、まるでフィルム原板に近い色の深度を取り戻したかのような透明感が得られる。
さらに、RGB LEDをランダム配置で多方向に発光させる独自の「LED配光テクノロジー」により、大画面の課題である“色ムラ”を抑制している。



“リアリティを解読するAI” ─ レグザエンジンZRαによる映像解析
映像処理の中枢となる「レグザエンジンZRα」は、RGB Mini LEDの描画力を引き出すために再設計された。
シーン内の光源が自発光(夜景・イルミネーション)か、あるいは反射光(人物・自然光)かをAIが判断し、色階調の描き方を切り替えることで“光のリアリティ”を保持する。
また、108bit階調による色階調表現で、暗部における色の粘り、階調の滑らかさは、従来の液晶の印象を覆すレベルに到達している。
さらに、RGB独立エリア駆動PROによって、エリア単位でR/G/Bを独立駆動し、必要な色だけを精密に点灯する。
これにより、高色純度 × 高コントラストという、Mini LEDの理想形が実現されている。

また、“黒の締まり”と“輝きの質”を両立させるRGBエリア輝度ブーストにより、明部のピーク輝度を引き上げながら、隣接する暗部のLED点灯時間・電流を大胆に抑えて黒を引き締める。
Mini LEDの弱点であるハロ―の低減にも寄与し、ハイライトシーンは息を飲むほどクリアである。
サウンドは“立体空間”へ ─ 20スピーカー × 110Wマルチアンプ
116ZX1Rは、画だけではなく音響も格段の進化を遂げている。
「5.1.2ch構成 / 計20スピーカー」「トップ&サイドスピーカーによる立体的ステージング」「110Wマルチアンプ独立駆動」「レグザイマーシブサウンド360 PRO対応」などの技術を採用することによって、映画・コンサートコンテンツでは“視界の広がり”と“音の位置情報”が一致し、大型画面でありがちな音像の乖離を抑制。
特にトップスピーカーの効果は、天井方向の空間感を豊かに演出し、まるで建築空間の内部にスクリーンが存在するかのような没入体験を生み出す。

日常をアップデートするスマート機能 ─ 生成AI × レグザ独自UI
生成AIにより、会話ベースの映像検索やキーワードの断片からコンテンツを提案する「レグザAIボイスナビゲーター」を搭載。
もちろん、「タイムシフトマシン」「ざんまいスマートアクセス」「ダブルウインドウ」などのREGZA伝統の使いやすさも採用している。

第24回Living Wellness in Luxury®で魅せた映像という“光の壁”。建築家が足を止めた理由
前述したように、116ZX1Rは正式発表に先駆けて第24回『Living Wellness in Luxury®』の会場に展示されていた。
正式発表前だったので、レポートでは詳細にはふれなかったが、来場した建築家・インテリアデザイナーたちが一様に足を止めたのは、“巨大テレビ”としてではなく、映像という「光の壁(Wall of Light)」として空間に存在していたからだ。
薄型ベゼルと低反射ARコートの効果で、照明環境に左右されないフラットで静謐なSurfaceが形成され、映像が“家具”でも“装飾”でもなく空間を構成する要素のひとつとして溶け込む。
デモでは、RGB Mini LEDが描き出す色の純度に、多くの建築家がその美しさに魅入っていた。
特に都市を映し出した映像素材では、遠景の街灯や建物の反射を実際の都市の照度差に近い階調で再現し、来場者からは「これはテレビというより“窓”だ。窓から都市が見える」という声すら聞かれた。
116ZX1Rは、映像体験のために部屋を暗くする“従来の大画面の文脈”ではなく、光環境の一部として建築と連続するスクリーンという新しい存在感を見せつけた。
この体験が象徴するように、本機は単なる“テレビの未来”ではなく、“空間の未来”を提示するプロダクトだと言ってよい。

116インチという巨大スクリーンは、リビングの視界を“映像という光”で再定義する装置となり、空間の印象そのものを変質させる。
ラグジュアリーホームにおける“メディアウォール”の未来を象徴する製品と言えるだろう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | REGZA 116ZX1R |
| 画面サイズ | 116V型 |
| 画面寸法 | 2556W×1441Hmm/対角2934mm |
| 画素数 | 4K(3,840 × 2,160) |
| バックライト方式 | 直接発光型RGB Mini LEDバックライト |
| 高画質エンジン | レグザエンジン ZRα |
| 外形寸法 | 2592W×1543H×488Dmm(スタンド含む) |
| 質量 | 110.5kg(スタンド含む)/103.1kg(本体のみ) |
| 発売日 | 2025年12月5日 |
| 価格 | オープン価格(実売予想:約6,600,000円) |
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LWL online 編集部