JAXSON、新時代のバスタブ哲学を提示──オーガニックデザインが導く、ラグジュアリー・ウェルネスバスの未来
取材/LWL online編集部
日本のラグジュアリーバスブランド「JAXSON」が、新たな造形思想を掲げるバスタブ・コンセプトを発表した。2025年12月、JAXSON TOKYOで行われたブランドコラボレーション・クリスマスイベントの場で公開されたのは、ブランドの未来を象徴するフラッグシップモデル「Fava」を含む全3モデル。 単なる衛生設備ではなく、入浴を“空間体験”へと昇華させる建築的プロダクトとして、JAXSONが描く次世代ラグジュアリー・ウェルネスの姿が示された。正式ローンチは2026年6月を予定している。
JAXSONが示す「バスタブの次なるかたち」
JAXSONが今回提示したのは、製品発表というよりもその哲学の発表に近い。
長年にわたり追求してきた「直線とアールの緊張感ある調和」からさらに踏み込み、自然界のフォルムに宿る有機性、静けさ、包容力を取り込んだ新たな造形言語へ。
空間の中心に据えられる存在としてのバスタブ──その役割を再定義する試みだ。
フラッグシップモデル「Fava」──生命感を宿すオーガニックバス

Fava(ファーヴァ)
W1800 × D795 × H650mm 340L
JAXSONの新たな造形思想を象徴するフラッグシップモデルが「Fava」。
そら豆(Fava)を想起させるビーンズシェイプから着想を得た有機的な曲線は、やさしさと力強さを併せ持ち、生命の芽生えを思わせるフォルムを描き出す。
1800mmのシンメトリー設計により、一人での深い没入から、二人で過ごす親密な時間までを許容。
フリースタンディングバスタブとして、空間に静かな存在感をもたらす。
入浴を「共有体験」へと拡張するコンセプトバス

Convivio(コンヴィヴィオ)
Φ2000 × H620mm 950L
「共に過ごす・語り合う・集う」を意味するイタリア語に由来する「Convivio」。
4方向から向かい合う円形レイアウトと、アクリル一体成型による滑らかな造形が、複数人による入浴という非日常的体験を可能にする。互いの距離感を心地よく保ちながら、語らいとくつろぎが自然に交差する──住まいの中に「集うためのバス」という新しい概念を提示するモデルだ。
建築的合理性とやすらぎを両立するハイブリッドモデル

Portico(ポルティコ)
W1500 × D1250 × H620mm 440L
円と矩形を融合させたハイブリッドデザインの「Portico」は、イタリア・ボローニャの回廊建築「ポルティコ」に着想を得たモデル。
包み込まれるような安心感と、施工性・機能性を高次元で両立。
半身浴ステップやヘッドレストへの対応など、フルオーダーシステムバスとの親和性も考慮された、実用性と造形美を備える一台だ。
JAXSON TOKYOで体験する「五感のラグジュアリー空間」
これら3モデルは、JAXSON TOKYOおよびHIDEO TOKYOで開催されたブランドコラボレーション・クリスマスイベントの中で発表された。
Paola Lentiのビタミンカラーを基調とした空間演出に、Firmamento Milanoの照明、Loro Piana Interiorsのファブリックが重なり、五感で体験するラグジュアリーが立ち上がる。
- 開催期間:2025年12月9日〜19日(日曜休館)
- 時間:14:00〜19:00
- 会場:JAXSON TOKYO / HIDEO TOKYO(東京都港区赤坂3-3-3 1F)
- 形式:予約制

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LWL online 編集部