JAPAN BUILD TOKYO レポート。顔認証×多彩な解錠で「鍵」を再定義する──Akuvoxが切り拓く次世代スマートインターフォン
fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人
JAPAN BUILD 2025の会場では、スマートデバイスの展示が数多く見られたが、その中でもひときわ存在感を放っていたのが「住まいの入口」を担うスマートインターフォンの進化だ。 家一棟を統合制御するスマートホームにおいて、セキュリティは最初にして最重要の関所。その分野で先駆的な役割を果たしてきたのが、顔認証をはじめとする多彩な解錠方式と高い意匠性を兼ね備えた Akuvox(アクボックス) である。 集合住宅での豊富な実績に加え、近年は豪邸、別荘、民泊といったラグジュアリー領域へと、その適用範囲を着実に広げている。
スマートインターフォンが「鍵」になる時代
家のカギを出さなくても解錠したり、施錠したか心配だから外出先から確認したい、家を留守にしているときの「置き配」への対応などを、手許のスマートフォンひとつで行えるのが、スマートインターフォンだ。
日本では5年ほど前からサービスを開始し、既に3000棟4万世帯の実績があるという。
もっともその大半が集合住宅だが、今後は豪邸や別荘も増えてくると予想される。



聞けば近年は民泊や貸別荘でのニーズが増えているのだという。
その場合、PINコードを利用者に発行するだけでそれがカギ代わりになるので、利用者にとっても、管理する側にとっても優しいシステムである。
都会に居ながらにして別荘の入退室管理ができるのは実に魅力的だ。

既存住宅を救う「2芯線対応」という現実解
スマートインターフォンというと、通常はLANケーブルで接続する。
もっとも近年、既設2芯線をそのまま生かしたスマート化も可能になったと知って驚いた。
玄関には、スマートロックとスマートインターフォン、室内にはAE線を通じて室内モニター親機を置けば、外出先からもアプリで操作監視できるようになる。
日本ではこれまでインターフォンの大半が2芯線だから、既存住宅をスマート化するハードルが一気に下がる。


見守りと安心を両立する、シニア向けオートメーション
Akuvoxは、日本国内にIWSサーバーを用意したうえでユーザーに専用アプリを提供している。
インターフォンの室内モニターとともに、ドア開閉や人感、煙感知センサーや緊急通報ペンダント等と組み合わせることで、入居者は家のどこにいても応答できるし、入居者の異変を遠隔から事前に察知できる。
これは孤独死対策にも有効で、今後はこうした“見守り型のセキュリティ”、“シニアに優しいオートメーション”が益々ニーズを高めていくのではないだろうか。

Akubox Japan
東京都中央区日本橋兜町20-6 兜町ファーストビル5階
https://jp.akuvox.com/
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fy7d(エフワイセブンディー)代表
遠藤義人
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。