諸戸の家「WELLNESS HOUSE 世田谷深沢邸」が提示する「住むだけで心身と感性が整う家」──医師監修「0次予防住宅」が示すスマートウェルネスホームの未来
取材/LWL online編集部
ラグジュアリー住宅における価値基準は、静かに、しかし確実に変わり始めている。広さや立地、意匠の美しさだけではもはや十分ではない。その住まいが、日々のコンディションや思考の冴え、人生の質にどのような影響を与えるのか。そこまでを含めて、住まいは選ばれる時代に入った。諸戸の家が発表した「WELLNESS HOUSE 世田谷深沢邸」は、医師が設計段階から参画し、“0次予防”という概念を住宅に実装した、日本でも稀有な邸宅である。それは、健康を「意識して管理する」ための家ではない。住むという行為そのものが、静かに心身を整えていく。 LWL onlineが掲げる「スマートウェルネスホーム」の思想と、美しく重なり合う存在だ。
住宅が「健康を設計する」──0次予防という発想
「0次予防」とは、個人の努力に先立って、社会環境や住環境そのものを整えることで、自然と健康が維持される状態をつくるという考え方だ。
厚生労働省が次期健康づくり運動プランへの導入を検討していることからも、この概念が今後の住宅設計に与える影響は大きい。
その意味で本邸宅は、医療と建築が同じ設計言語で語られた、ひとつの完成形といえる。


医師×庭園デザイナーが設計段階から参画した、意欲的かつ斬新な試み
本プロジェクトには、予防医療の分野で注目を集める医師であり起業家でもある中田航太郎氏と、世界的庭園デザイナーとして知られる石原和幸氏が参画。
医師が企画・設計段階から関与し、「住まいが人に与える影響」を医学的・行動科学的に検証しながら形にした戸建住宅となる。
建築・造園・医療という異なる専門領域が、「住むだけで心身の健康と感性が整う」という一点に収束している。ここにこの住宅の本質がある。


日常動線そのものが、ウェルネスプログラムになる
サウナ・瞑想・運動が「特別」でなくなる設計
サウナ、瞑想室、トレーニングルームを生活動線上に配置。
「やらなければならない健康習慣」ではなく、日常の延長として自然に身体を動かし、整える構成だ。





姿勢・呼吸・意識を気づかせる仕掛け
随所に設けられた姿見は、単なる身だしなみのためではない。
姿勢や呼吸、体調を無意識にセルフチェックさせる、行動科学的な装置として機能する。
睡眠を支える住まいのテクノロジー
本邸宅では、照明やシャッターを体内リズムに合わせて自動制御。
夜間の過度な覚醒を抑え、睡眠の質を高める環境を整えている。

さらに、住まい全体に浄水システムを導入し、水道水に含まれる残留塩素や不純物を除去することで、睡眠と健康の質を整える。
緑視率がもたらす、生理的な「安心感」
石原和幸氏監修による庭園と室内緑化により、どの空間からも緑が視界に入る設計となっている。
国土交通省の研究によれば、視界の10〜15%を緑が占める環境はストレス軽減と集中力向上に寄与する。
光、風、自然素材、そして植栽。
それらが連動することで、副交感神経が優位になる時間が、日常の中に静かに組み込まれている。



「健康を資産に変える」ラグジュアリー住宅へ
諸戸の家 レジデンスプロデューサー・井上翔太氏は、本邸宅について次のように語る。
「「医師が設計段階から監修した0次予防戸建住宅は、国内でも初めての試みです。建築・不動産の分野だけでなく、健康医療や美容、ライフスタイルやパフォーマンス向上の分野にも新しいインパクトを与えられるのではないかと感じています。
諸戸の家はこれまでも、伝統工芸やアートを取り入れたスーパーラグジュアリー住宅を手がけてきましたが、今回は“健康を資産に変える”という新しい価値提案を形にしました。忙しい経営者の方々にとって、時間とパフォーマンスは何より貴重な資産です。私たちは、その資産を住まいの中で守り、高めることができる環境をこれからも提供したいと思っています。家族の時間や自分自身と向き合う時間を確保し、健康や美容に自然と向き合える住まいを通じて、人生をより豊かに過ごしていただけるような家をつくることができたと感じています。」
この言葉からわかるように、ラグジュアリー住宅が提供すべき価値は、もはや「広さ」や「希少性」だけではない。
健康・集中力・回復力といった「見えない資産」を、いかに日常の中で支えるか。
本邸宅は、その問いに対するひとつの明確な答えを提示している。

※本記事は、諸戸の家株式会社の発表資料および公開情報、さらに先般内見で得た情報をもとに、LWL onlineの編集方針に基づき構成しています。
【邸宅データ(抜粋)】
- 所在地:東京都世田谷区深沢
- 延床面積:330.60㎡
- 主な設備:ホームサウナ、瞑想室、トレーニングルーム、屋上ジェットバス、ホームエレベーター
- 販売価格:7億円後半
諸戸の家株式会社
https://moroto-ie.com
https://moroto-ie.com/details/w-h_fukazawa
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LWL online 編集部