Dreameが描く「自宅まるごと」スマート化の未来。“6つの領域”がAI駆動のハブとして機能する

オーディオ&サブカルライター/杉浦みな子 

2026年1月、ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー展示会「CES 2026」において、 Dreame Technologyがアピールしたのは、住宅という生活空間をまるごとスマート化する統合システムのビジョン。AIとデバイスのシームレスな協調によって、家電はユーザーの暮らしを豊かにする“パートナー”へと進化する──そんな未来像が提示された。

生活のすべてをスマートシステムで一つにする

Dreameは近年、ハイエンドスマート家電およびインテリジェント製造分野で大きな存在を示している企業の一つだ。そんな同社がCES 2026で掲げた新ビジョンの中核は、AI搭載の統合スマートシステム(Whole-home Smart Ecosystem)だった。同社のプレスリリースから、その思想を紐解いていこう。

なお、これは単なる「多様な機器をネットワーク化したスマートホーム」ではない。ロボット掃除機やエアコン、冷蔵庫、さらにはAI搭載のスマートヘアドライヤーまで、住宅内外のあらゆるモノを一つのアプリで一元管理し、 ユーザーの生活全体をインテリジェント化するシステムとなる。 

Dreame X60 Max Ultra Complete robot vacuum
Dreame Aero series

もちろん今やスマート家電自体は珍しくない。そのポイントは、個々の家電の最適化ではなく、“生活全体の最適化”であることだ。同社が培ってきた高度なアルゴリズム、ビッグデータ、継続的学習の活用により、時間の節約、省エネルギー、日常生活の質の向上を実現させるため自宅をまるごとスマート化するハブとして、住宅全体の変革を提案する。これは、最新のスマートホームやラグジュアリー住宅のトレンドとも繋がる思想である。 

 たとえば、冷蔵庫が食材を管理するだけでなく、洗濯機や空調と連携して、ユーザーの暮らしに合わせた前後の行動最適化まで狙う。さらに、ロボット芝刈り機やプールクリーナーといった、屋外のケアまで取り込むことを想定している。スマートテクノロジーで室内外のデバイスが統合されることによって、“人の行動も含めた生活スタイル”を住環境側からアップデートさせる提案だ。 

Dreame Zircon 2 Ultra Robotic Pool Cleaner

「自宅まるごと」6つの領域とその意味

Dreameはこのシステムを、以下の6つのスマートカテゴリーで整理している。各カテゴリーのデバイスが相互に連携し、AI駆動のハブとして機能することで、 ロボット掃除機から冷蔵庫、ヘアドライヤーまで、あらゆる家電を1つのアプリで一元管理。自宅全体を一つのインテリジェント空間へと進化させるそれは、“生活全般の最適化”という言葉をまさに体現するものだ。 

Dreame Smart Home Area at CES 2026
スマートエアコン「Dreame D-Wind」

・スマートホーム:炭酸水ディスペンサー付き冷蔵庫「FizzFresh™」、スマートテレビシリーズ「Aura Mini LED 4K」、AIインバーター洗濯機「L9」、スマートエアコン、空気清浄機など、家全体の快適性を高める製品群で構成。 

・スマートクリーニング:ウェット&ドライ掃除機、スティック掃除機、スマートロボット掃除機など、業界をリードする先進的清掃技術で、自宅の隅々まで清潔に保つ。 

・スマートキッチン:浄水器、レンジフード、ガスレンジ、オーブン、食洗機など、安全で満足度の高い調理体験を提供する製品群。 

・スマートパーソナルケア:高速ヘアドライヤー、電動歯ブラシ、AIスマートリングなど、高品質な個人ケア体験を実現。 

・スマートガーデン:ロボット芝刈り機、ロボットプールクリーナーなど、人的介入を必要としない信頼性と効率性で庭のメンテナンスを自動化。 

・スマートエンターテインメント:AIスマートグラス、AIプリンターなど、自宅内外でAIによる創造性とエンターテインメント体験を提供。 

Dreame Smart Kitchen at CES 2026
Dreame RZ601 Pro Gas Range

なかでも特徴的なものを一つ挙げるなら、スマートパーソナルケアの領域だろうか。ヘアドライヤー「Dreame Pilot 20」は、デュアルセンサー・インテリジェント制御で髪質を分析・最適化するという、美容家電の未来を見せる存在として展示された。 

Dreame Pilot 20 AI Smart Hair Dryer

生活インフラのスマート化に個人の身体のケアまで含めるという考え方は、まさに最新のスマートホームやラグジュアリー住宅が“ウェルネス”を重視する潮流ともシンクロしている。

AIは「操作」から「パートナー体験」へ 

なおロボット掃除機の世界では、AIが住環境を学習し、最適なタイミングでロボット掃除機自体が動くことを目指す流れになってきている。AIを活用することで、自分で設定する手間すら必要なく、最初から「家電に任せて安心するスタイル」へと生活者の体験をシフトしていくこと。これはスマート家電が、人々の生活に楽しい時間を作る“パートナー”となる未来へ向かう発想だ。 

今回発表されたDreameの取り組みは、単一ジャンルにとどまらず、6つのカテゴリーに渡る製品群をそろえているのもポイント。これによって“生活そのもの”を俯瞰し、AIとリアルな物理デバイスで回すシステムの提案は、これからのスマートホームが目指す“ラグジュアリーな暮らしの本質=心身ともに豊かである生活”を実現する一つの方向性と言えよう。

  • オーディオ&サブカルライター

    杉浦みな子

    1983年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。在学時は映画研究会で映像制作に勤しみつつ、文芸評論家・福田和也教授に師事。2010年よりAV・家電メディアの編集/記者/ライターとして13年間従事し、音楽とコンシューマーエレクトロニクス系の分野を担当。2023年独立。音楽・オーディオ・家電から、歴史・カルチャーまで幅広いテーマで執筆中。実績はこちらから→https://sugiuraminako.edire.co/

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