6年ぶりに甦った『Living Wellness in Luxury®』〜ラグジュアリーとウェルネスが共存する新しいライフスタイル〜
取材/LWL online編集部
10月18日(土)、「家の中での生活をより快適に、ラグジュアリーに過ごそう」というライフスタイルコンセプトのもと、コロナ禍前まで開催されてきたイベント『Living Wellness in Luxury®(LWL)』が、実に約6年ぶりに復活した。通算24回目となる今回のテーマは「AI時代のラグジュアリー・ウェルネスライフ」。ここでは当日の模様を速報としてお伝えする。
AI時代の“豊かに暮らす”を再定義する— Living Wellness in Luxury®、セカンドステージ開幕
2010年10月、当時広尾にあったポーゲンポールのショールームで、「家の中での生活をいかに快適でラグジュアリーに過ごすか」をテーマに誕生したLiving Wellness in Luxury®(LWL)。
テクノジム、ポーゲンポール、バング&オルフセンというハイブランド3社が集結してスタートしたこのイベントは、やがて夢のコラボレーションとして建築・インテリア業界から注目を集める一大イベントへと成長した。
その後、2019年末まで、継続的に開催されたが、2020年からのコロナ禍で中断。
しかし、多くの再開を望む声を受け、10月18日、ハイエンドバスタブブランドとして知られるHIDEOの赤坂ショールームに、国内外のハイブランド10社が集結し、第24回Living Wellness in Luxury®(LWL)が開催され、セカンドステージとして再始動した。
今回のテーマは「AI時代のラグジュアリー・ウェルネスライフ」。AIの進化とともに、スマートテクノロジーがもたらす新しい住空間のあり方を探る内容となった。

100名を超えるゲストが来場。イベントテーマを象徴する協賛ブランドが集う
当日は100名を超えるゲストが来場し、協賛各社によるプレゼンテーションや展示、著名建築家のトークショー、懇親会、チャリティロトなどが行われた。

協賛企業は、JAXSON、HIDEO、GiGi、Stressless(エコーネス)、audio-technica、CRESTRON、Hanamura、EH-QL3000(EPSON)、Sonos Japan、TVS REGZA、積水ハウス〈GRAND MAISON〉、Bottegaと、国内外を代表するブランドが並ぶ。
CRESTRONやEPSON、SONOS、TVS REGZAなど先進のテクノロジーを有するブランドの参画が多いのも、「AI時代のラグジュアリー・ウェルネスライフ」というテーマを象徴している。


ノブレス・オブリージュの精神で——主宰・渡我部一成氏が語るLWLの理念
開会の挨拶に続き、主宰・株式会社GAの渡我部一成氏が登壇。LWLの由来、理念、これまでの活動、そして今回のテーマについて語った。

渡我部氏は本ウェブサイトでも連載を開始しており、Living Wellness in Luxury®の理念については連載記事、もしくはABOUTを参照してほしい。
この渡我部氏のスピーチの中で印象的だったのが、「ノブレス・オブリージュ(Noblesse Oblige)」という言葉だ。
社会的に高い地位にある者は、その地位にふさわしい責任と義務を果たすべきという考え方であり、LWLもこの理念を重要な価値観として掲げている。

その一環としてチャリティロトを開催し、ロトチケットの売上金を公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンへ寄付している。当日は同団体の鈴木聖仁氏も登壇し、活動内容を紹介した。

インテリアからスマートホームまで。多彩なプレゼンテーション
続いて、協賛各社によるプレゼンテーションがトークショーを挟んで前半・後半に分けて行われた。各社が自社ブランドの歴史や特長、導入事例などを紹介した。(詳細レポートは後日、LWL onlineにて掲載予定)
まずは今回の会場であるHIDEOを皮切りに、『JAXSON』、同社が輸入するイタリア照明ブランド『Firmamento Milano』、イタリアデザインと日本の技術が融合した“魅せる収納”『GiGi』、リクライニングチェアの代名詞『ストレスレス®』、そしてミラノでラグジュアリーなアナログプレーヤーを発表した『オーディオテクニカ』が続いた。前半の締めくくりは、世界的なホームオートメーションブランド『CRESTRON』を輸入するアルテックによるプレゼンテーションだ。



CRESTRONのプレゼンに続いて、「AI時代のラグジュアリー・ウェルネスライフ」を体現するデモンストレーションを実施。
一日の照明シーンを1分間に凝縮して再現する演出や、複数の空間で音楽や映像を一斉または個別に再生するデモなどを行い、来場者の注目を集めた。
特に、朝から夜にかけて照明の色温度と照度を変化させるデモは、心身のリズムを整える「サーカディアンリズム」にも関連し、「AI時代のラグジュアリー・ウェルネスライフ」を象徴する内容だった。

押野見邦英氏が語る「Integrated Residential Designs~スマートホームの現在とこれから」
CRESTRONのデモに続いて、建築家・押野見邦英氏によるトークセッション「スマートホームの現在とこれから」が行われた。
25年以上にわたり光・映像・音楽・空間の融合を推進してきた押野見氏は、日本におけるスマートホームのパイオニア的存在だ。過去の取り組みとして、ライティングシーンの統合、AV機器の統合、CRESTRONによる住宅設備を統合した事例を紹介。

LWL事務局からも、建築・インテリア・IT・エンターテインメント機器をつなぐ今後の住空間の展望が語られた。
トークセッション後のプレゼンテーション後半は、スマートホームをテーマに長年活動を続けてきたHanamuraからスタート。
続いて、圧倒的な明るさでラグジュアリーな映像体験を実現するハイエンドプロジェクター「EH-QL3000」を擁するエプソン、先進的・革新的・先鋭的なテクノロジーを詰め込んだオーディオブランドSonos、そして高画質テレビの代名詞TVS REGZAが登壇。最後に積水ハウスの〈GRAND MAISON〉が紹介され、プレゼンテーションは幕を閉じた。

Bottegaの泡が彩る懇親会—チャリティと歓談で締めくくられた夕べ
その後の懇親会は押野見氏の乾杯でスタート。


BGMにはオーディオテクニカのHotaruから音楽が流れ、Bottegaのスパークリングを片手に歓談の輪が広がった。








ゲストの約半数が建築家やデザイナーということもあり、各社の展示ブースでは熱心に質問を交わす姿が見られた。





イベントの締めくくりは恒例のチャリティロト。協賛各社提供の25品、総額80万円以上におよぶ豪華景品が抽選でプレゼントされた。







テクノロジーと感性が融合する未来へ— LWLが示す次世代のラグジュアリー&ウェルネスライフ
6年ぶりに開催された今回のLWLは、最先端テクノロジーが大きく前面に出た内容となったが、その根底にあるのは変わらぬ理念——
「心身ともに豊かさを体現できる住空間づくりを通じ、持続可能なウェルビーイング社会を実現すること」である。 テクノロジーがもたらす快適性と人間本来の感性が調和する、新しい“ラグジュアリー・ウェルネスライフ”の方向性を示すイベントとなった。
HIDEO TOKYO
- 住所:東京都港区赤坂3丁目3-3住友生命赤坂ビル1F
- TEL:03-5797-7507
- 営業時間:10:00 – 18:00(予約制)
- 定休日:土曜日、日曜日、祝日
-
-
取材
LWL online 編集部