建築は光によって完成する。建築空間を唯一無二に仕上げる照明器具~Viabizzuno(ヴィアヴィッズーノ)
fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人
イタリアの照明ブランドといえば、著名なデザイナーによる個性的な意匠が注目されがちだが、そうしたアプローチとは一線を画する照明器具ブランドがある。Viabizzuno(ヴィアビッズーノ)がそれだ。このたび、ブランドアンバサダーの谷田宏江さん(株式会社 LIGHT & DISHES代表)に話を聞いた。
欧州ハイブランドのショールームからなぜここまで指名が殺到するのか?
Viabizzunoは、1994年にイタリアのボローニャで誕生した照明ブランド。
Flos(フロス、1962年創設)やArtemide(アルテミデ、1960年創設)といった同じイタリアの照明ブランドと比べると歴史は浅いが、いまや世界中の建築家からコラボレーションの依頼が殺到している。
その最たる理由は、光の質に対するコダワリにある。
創業者mario nanni(マリオ・ナンニ)は、自身が元来電気工事士ということもあり、一貫して光の質を追究してきた。それは、限りなく自然光に近いこと。それがもっとも建築空間を上質にするという考えに支えられている。
もうひとつ特徴的なのが、形から光をデザインしないこと。
上質な光の追究と共通するのだが、「建築は光によって完成する」という考え方が下敷きにあるため、それぞれの建築空間に最適な照明器具は当然異なる、したがって100の建築空間があれば、100の照明計画が存在しなければならないというのである。
したがって、照明器具の9割近くをマリオ・ナンニがザインしており、彼がコラボレーションする相手はインダストリアルデザイナーやプロダクトデザイナーではなく、建築家である。一応シリーズとしてカタログモデルが存在しているものの、いかようにもカスタムデザインが可能。
Viabizzunoがデザインするのは照明器具のカタチではなく、光をデザインするのだ。




このように、建築家が自らの異なる建築作品に最適化された照明器具と照明計画をカスタムインストールしたいという欲求に応えるのがViabizzunoだ。世界中の建築家から指名が殺到するのも当然と言える。
上質な光へのコダワリを日本にも普及させたい
冒頭で触れた「光の質へのコダワリ」について改めて触れておく。
Viabizzunoが創業した1994年当時、上質な光としてはハロゲンや白熱灯が主流で、一般的に見ればLEDの質は高いとは言えなかった。そんな中、マリオ・ナンニは白熱光源の美しさと質をLEDで継承するために演色性の高いLEDを探究した。
そうしたアプローチに共感したのが、先日逝去したGiorgio Armani(ジョルジオ・アルマーニ)。自身のイタリアの店舗にViabizzunoが導入され、そこからハイブランドの店舗の御用達となった。
今では、セリーヌやバレンチノ、プラダなど50以上の高級ヨーロッパブランドから、高級品を美しく見せる照明として指名されることとなった。
そうしたトレンドはアジアの日本にも波及、今年2月に体験型のラボ「Viabizzuno Partner Tokyo のショールームラボ」が東京・門前仲町にオープン。世界18ヵ国ある総代理店のひとつとなった。
日本でもすでに大規模案件が複数動いているとのこと。これからの本格展開に期待だ。








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info@tokyo-viabizzunopartner.com
TEL 03-6427-6680
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fy7d(エフワイセブンディー)代表
遠藤義人
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。