ポルトローナ・フラウ新作「Archibald Denim Edition」~名作アームチェアに宿るデニムの新解釈
取材/LWL online編集部
イタリアを代表するラグジュアリーファニチャーブランド、Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から、名作アームチェア「Archibald」に新たな解釈を与える最新作「Archibald Denim Edition」が登場した。 東京・青山および大阪の直営ショールームで販売が開始されている。
名作アームチェア「Archibald」に加えられた、デニムという選択
カジュアルを超えて、ラグジュアリーへ昇華するデニム
「Archibald」は、デザイナーJean-Marie Massaud(ジャン・マリー・マッソー)による彫刻的で包容力のあるフォルムと、身体を預けた瞬間に感じる快適性によって、長年にわたり支持されてきたロングセラーモデルだ。
その完成度の高いデザインに、今回あえて選ばれた素材が「デニム」である。
本作に採用されたのは、有機コットンを用いたジャカード織りのデニムファブリック「Everdenim」。
GOTS認証を取得したこの素材は、デニム特有のツイル織りにウォッシュ加工を施すことで、深みのある表情と柔らかな触感を両立している。
カジュアルな印象を持つデニムでありながら、ポルトローナ・フラウの手にかかることで、あくまで上質で洗練された佇まいへと昇華されている点が印象的だ。

イエローステッチとブロンズ脚部が語る、ディテールの美学
“Unique, like you.” に込められたメッセージ
細部の作り込みも見逃せない。
ジーンズを想起させるイエローのダブルステッチ、アンティークブロンズ仕上げの脚部、背面に配されたキャメルカラーのサドルレザーラベル。
そこにはロゴの刻印とともに、「Archibald Denim Edition. Unique, like you.」の刺繍が施され、控えめながらも確かな個性を主張する。
大量生産とは一線を画す、ラグジュアリー家具ならではの矜持が宿るディテールだ。

都会的でクール、それでいて温もりを失わない理由
都会的でクール、それでいて温もりを失わない。
その絶妙なバランス感覚こそが、「Archibald Denim Edition」の本質と言えるだろう。
時代を超えて愛されるフォルムと、普遍的でありながら進化し続ける素材。両者の融合が、現代のライフスタイルにふさわしい新しいエレガンスを提示している。

サイズ・価格・展示情報|Archibald Denim Edition 製品概要
サイズはW830×H750×D800/SH410mm、価格は1,320,000円(税込)。
受注生産品となり、実物展示はポルトローナ・フラウ大阪にて行われている。
伝統と革新を静かに更新し続けるポルトローナ・フラウの現在地を、この一脚から感じ取ってほしい。

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取材
LWL online 編集部