Fredericia「ハンティングチェア」誕生75周年。ボーエ・モーエンセンの名作を継ぐ、世界限定75脚の記念モデル
fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人
ボーエ・モーエンセンの「ハンティングチェア」誕生75周年を記念して、Fredericia(フレデリシア)が限定75脚の特別エディションを発表した。
デンマーク家具の祖——ボーエ・モーエンセンが体現した「用の美」
ボーエ・モーエンセン(1914‒1972)は、Fredericiaの専属デザイナーとして長年活躍し、デンマーク家具デザインの進化に大きく貢献した。
彼の哲学は、「形の純粋さを追求し、余計な装飾を排除すること」。その一方で、彼の家具は触れて心地よい素材感や、迎え入れてくれるようなシルエット、人間的な温かさを備えている。
彼はアメリカのシェーカー教徒の家具など国際的な影響を受けながらも、日常のための実用的で耐久性のある家具を生み出した。その思想は、今もなお世界中の人々に共鳴し続けている。




フレデリシアが紡ぐ、タイムレスなデザイン
1911年創業のFredericia(フレデリシア)は、家族経営でB Corp認証を受けたデザインカンパニーであり、デンマーク・モダンデザインの共同創始者として知られている。ボーエ・モーエンセンのほか、ハンス J. ウェグナー、モーエンス・コッホ、ナナ・ディッツェル、ジャスパー・モリソン、セシリエ・マンツらと協働し、時代を超えて愛される名作を数多く生み出してきた。
FredericiaのCEOであり3代目の経営者ラスムス・グラヴァーセンにとって、「ハンティングチェア」は人生の中で常にそばにあった存在である。幼少期の家にはモーエンセンの家具やプロトタイプが溢れ、家族で実際に座り心地を試していた。ある日、まだ十代の彼はリビングルームにあった珍しいアッシュ材の「ハンティングチェア」を自室へ移動、その後デンマークからベルリン、コペンハーゲンへと移り住む間も常に共にあったと彼は語る。
「ハンティングチェアは、ただのデザインアイコンではなく、私自身の歴史の一部です。生活の中にあり、移動し、座られ、愛された存在。祖父が望んでいたのは、まさに人々の暮らしに溶け込む家具だったと思います」
プライベートコレクションから生まれた、75周年記念エディション
このたびの記念版は、FSC認証のアッシュ材を使用し、ライトオイル仕上げで自然な木目が際立っている。ダークブラウンのサドルレザーにライトブラウンのステッチ、クローム製のバックルが組み合わさり、上質な風合いを演出。
このアッシュ材バージョンは、1970年代後半にモーエンセンと当時のFredericiaのオーナー、アンドレアス・グラヴァーセンとのコラボで一度だけ製作されたもの。これまではグラヴァーセン家のプライベートコレクションとしてこれまで非公開だった貴重なものである。
それぞれの椅子には、モーエンセンのサインが刻まれたスチール製の記念プレートが控えめに取り付けられ、制作した職人の署名入り証明書も付属する。


[製品概要]
The Hunting Chair Turns 75
外形寸法:W705×D870×H670/SH280mm
Materials:アッシュ/ライトオイル仕上げ
ダークブラウンレザー、ライトブラウンステッチ
Price:¥1,014,750(税込)
証明書付
[問い合わせ先]
Fredericia Tokyo Studio
営業時間: 月曜日ー金曜日10:00-18:00(祝日を除く、完全予約制)
住所: 東京都渋谷区神宮前2-5-4 Seizan Gaien 101
TEL:03-6825-2757
tokyo@fredericia.com
https://www.fredericia.com/ja-JP
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fy7d(エフワイセブンディー)代表
遠藤義人
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。