表参道ヒルズ20周年の夜。バング&オルフセンの“魔法”が安藤忠雄建築を包んだ

オーディオ&サブカルライター/杉浦みな子 

2026年3月27日の夜、東京・表参道のランドマーク「表参道ヒルズ」は、開業20周年という大きな節目を祝う完全招待制の記念パーティーを開催。デンマークが誇るハイエンドオーディオブランド「BANG & OLUFSEN(バング&オルフセン)」は、この記念すべき一夜に、表参道ヒルズを“ジャック”した。

表参道の中心を「音」のクラフトマンシップが彩る 

「表参道ヒルズ20周年スペシャルパーティー with Bang & Olufsen」が開催されたその日、ケヤキ並木に沿ってハウス オブ ディオール ビューティーやハリー・ウィンストン、タグ・ホイヤーなどが並ぶ表参道ヒルズの外壁は、バング&オルフセンのクラフトマンシップを象徴するフラッグで彩られていた。

本館内部に足を踏み入れるゲストを迎えるのは、施設のシンボルでもある螺旋状のスパイラルスロープ。この巨大な吹き抜け空間にも、バング&オルフセンのロゴとスピーカーをあしらった巨大なタペストリーが掲出された。ミニマルな製品造形の世界観が、安藤忠雄氏設計による空間と共鳴している。 

ゲストたちは、スロープを上り下りしながら次々に現れるアイコニックな広告ビジュアルに囲まれつつ、20周年の夜をエンジョイしていた。バング&オルフセンがジャックしたことで、表参道ヒルズの空間全体にどこかしら“音の気配”が漂っていたのが印象的だ。 

バング&オルフセンと表参道ヒルズの共鳴 

1925年にデンマークで創業されたバング&オルフセンは、100年を超える歴史の中で卓越したサウンドと美しく洗練されたデザインを融合させ、暮らしや空間に寄り添うオーディオプロダクトを生み出し続けてきた。同社が掲げる「デンマーク西部の小さな町から、世界へ。100年にわたり、私たちは魔法のような瞬間を創り続けてきました」というメッセージは、この夜の演出とも重なる。

一方の表参道ヒルズは、2006年の開業以来、常に最先端のカルチャーとライフスタイルを発信し続けてきた施設である。20年という月日は、流行が激しく移り変わる東京において、ひとつの“クラシック・伝統”としての地位を確立するのに十分な時間だ。それはバング&オルフセンが重視してきたものづくりの哲学とも深く通じ合う。  

パーティー当日、表参道ヒルズ内にあるバング&オルフセンのショップ内では、その美しいスピーカーから奏でられる高精細なサウンドが、招待客たちの会話を心地よく包み込んでいた。

良質な音楽は、空間の質を劇的に向上させる。この夜、そこを訪れた人々は、目に見える装飾だけでなく、空間を支配する“音のラグジュアリー”を肌で感じたことだろう。 

また、バング&オルフセンと同じデンマークに由来を持つウイスキーブランド「STAUNING(スタウニング)」とのコラボレーションで、音楽とウイスキーをペアリングして嗜むデモも行われた。デンマークの土地と文化遺産に深く根ざすライ麦を使っているのが特徴のウイスキーで、音楽の響きと共にその味わいも深くなる体験が新鮮だ。 

こういった、単なる機能美を超えた“情緒的な価値”は、我々の生活に寄り添うオーディオと深く繋がっていくだろう。20周年を迎えた表参道ヒルズが、これからも街のアイコンであり続けるとき、そこを訪れるゲストの思い出がその地に刻まれていくことともシンクロする。 

地下イベント会場では、“with Bang & Olufsen”を掲げたDJスペースも設けられていた
当日、バング&オルフセンのショップで製品を購入すると、特別なガチャを回せるコーナーも

100年の美学を辿る、特別なエキシビションへ 

表参道ヒルズでは、バング&オルフセンの100年以上に及ぶ歩みを掘り下げる特別なポップアップストアを、2026年4月3日(金)より開催する。 

ポップアップストアでは、各時代を象徴するプロダクトやデザイナー、広告・ビジュアル表現を通して、機能性と美意識を両立させてきたバング&オルフセンのデザイン思想を紹介。100年にわたるブランドの美学とその現在地を多角的に紐解いていく。ぜひ現地で、細部にまで宿るクラフトマンシップと、時代を切り拓く最先端のサウンドの共演を体験してほしい。 

展覧会名|「Beautiful Sound and Design – バング&オルフセンが紡ぐ美しい音とデザインの100年」 
会期|2026年4月3日(金)~4月12日(日) 
開館時間|11:00–19:00(最終日のみ17:00まで) 
入場料|無料 
会場|表参道ヒルズ B3F スペース オー 
主催|Bang & Olufsen Japan 
協賛・協力|カリモク家具株式会社、ルイスポールセンジャパン株式会社 

  • オーディオ&サブカルライター

    杉浦みな子

    1983年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。在学時は映画研究会で映像制作に勤しみつつ、文芸評論家・福田和也教授に師事。2010年よりAV・家電メディアの編集/記者/ライターとして13年間従事し、音楽とコンシューマーエレクトロニクス系の分野を担当。2023年独立。音楽・オーディオ・家電から、歴史・カルチャーまで幅広いテーマで執筆中。実績はこちらから→https://sugiuraminako.edire.co/

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