LIEBHERR(リープヘル)、東京ショールームを移転。ビルトイン家電文化を体感する新拠点が5月21日オープン

 取材/LWL online編集部

ドイツのラグジュアリー家電ブランド「LIEBHERR(リープヘル)」の日本総代理店を務めるインタックSPS株式会社は本社および東京ショールームを東京都港区芝へ移転する。関係者向けのプレオープン期間を2026年5月18日(月)から5月20日(水)まで設けたのち、5月21日(木)より一般公開を開始する。

新たな「LIEBHERR 東京ショールーム」は、完全予約制で運営される体験型ショールーム。冷蔵庫、冷凍庫、ワインキャビネット、シガーキャビネットなどを展開するLIEBHERRの世界観を、専任コンシェルジュの案内のもとで確認できる空間となる。

LIEBHERR(リープヘル)とは。冷蔵・冷凍分野で培った保存環境設計

LIEBHERRは、ドイツにルーツを持つ冷蔵・冷凍機器のスペシャリストブランドである。リープヘルグループの歴史は、創業者ハンス・リープヘルが1949年に移動式タワークレーンを開発したことに始まる。その後、1954年にはドイツ南部のオクセンハウゼンで最初の冷蔵庫を製造。以来、冷却・冷凍という領域において、技術、品質、耐久性、デザインを磨き続けてきた。

LIEBHERRの家電製品は単に食品を保存するための機器にとどまらない。食材、ワイン、シガーといった繊細な嗜好品に対して、温度や湿度、空気の流れを管理し、におい移りを抑えながら、理想的な保存環境をつくる。キッチンを単なる調理の場ではなく、食と時間を整える生活空間として捉える発想が起点にあるのだ。

LWL onlineが注目したい点は、まさにこの「保存環境を設計する」という視点である。ラグジュアリー邸宅における冷蔵庫やワインキャビネットは、もはや白物家電というより、空間の完成度を左右する建築設備に近い存在になりつつある。美しいキッチン、静かなダイニング、整えられたワインセラー。その背景には、LIEBHERRが培ってきた保存技術、すなわち見えない温度管理と精密な冷却技術がある。

LIEBHERRの初期冷蔵庫を紹介する歴史的な展示車両
LIEBHERRは1950年代から冷蔵・冷凍分野で技術を磨いてきたブランド。歴史的な展示車両からも、冷却技術を暮らしへ届けてきた歩みがうかがえる

ビルトイン家電として空間に溶け込むLIEBHERRの冷蔵・冷凍機器

今回移転する新ショールームでは、ビルトイン専用モデルを主軸とした空間提案が行われる。周辺の家具や壁面とドア面材を合わせることで、機器の存在感を抑え、キッチン全体と一体化させる設計が可能となる。

日本の住宅においては、家電が空間のなかで強く主張しすぎてしまうケースも少なくない。とりわけキッチンは、近年はLDKの中心に置かれることが増えたため、リビングやダイニング、さらには外部空間との連続性まで含めて設計されるようになっている。そのなかで、冷蔵庫やワインキャビネットをどのように納めるかは、インテリアの完成度を左右する重要なテーマとなっている。 LIEBHERRのビルトインモデルは、機能を隠すことによって空間の静けさ、高いインテリアの完成度をつくりだす。家電を見せるのではなく、家具や建築の一部として納める。そこには、欧州のキッチン文化に根ざしたビルトイン家電の思想がある。

LIEBHERRのビルトイン冷蔵庫とワインキャビネットを組み込んだラグジュアリーキッチン
家具や壁面と一体化するLIEBHERRのビルトイン冷蔵庫とワインキャビネット。冷蔵・冷凍機器を「置く家電」ではなく、空間設計の一部として捉えるブランドの思想を象徴する

フリースタンディングモデルも展示。機能美を空間のアクセントに

一方で、新ショールームではフリースタンディングモデルも展示される。ビルトインモデルが空間に溶け込む存在であるなら、フリースタンディングモデルは機器そのものの造形美や存在感を活かす選択肢といえる。

モダンなキッチンや広いLDK、セカンドハウス、レジデンスのパントリー空間などでは、冷蔵・冷凍機器をあえて見せることで、空間に機能美を与えることもできる。ビルトインとフリースタンディング、それぞれの設置方式を実際の空間で比較できる点も、今回の新ショールームの見どころとなる。

LIEBHERRのフリースタンディング冷蔵庫を配置したモダンなキッチン空間
フリースタンディングモデルは、機器そのものの造形美と存在感を空間のアクセントとして活かせる。モダンなキッチンに自然に調和する機能美もLIEBHERRの魅力だ

ワイン、シガー、食材を適切に保管するというラグジュアリー

LIEBHERRが展開する製品領域は冷凍冷蔵庫だけではない。ワインキャビネットやシガーキャビネットも、同ブランドを象徴するカテゴリーだ。

ワインは温度変化や振動、光、湿度の影響を受けやすい。シガーもまた、一定の湿度と温度が求められる嗜好品となる。こうした高級嗜好品を適切に保管することは、単なる収納ではなく、味わいの時間を守るための環境設計である。

食材についても同様だ。鮮度を保つことは、日々の食卓のクオリティに直結する。ラグジュアリーな暮らしとは、必ずしも過剰な装飾や特別な非日常だけを指すものではない。日々の食事、ワインを開ける時間、大切な食材を選ぶ行為。そのひとつひとつを、よりよい状態で迎えるための技術が、住まいのなかに組み込まれていることも、ラグジュアリー邸宅の重要な要素である。

LIEBHERR 東京ショールームは、日本のビルトイン家電文化を広げる拠点へ

今回の移転について、インタックSPSは「空間設計の一部としての家電製品」という価値観を、より深い没入感をもって体感できる発信拠点と位置づけている。

日本でも、キッチンやLDKを中心とした住空間のデザイン性は、いっそう重視されるようになっている。注文住宅、リノベーション、高級マンション、別荘、レジデンスホテルなどにおいて、家電をどのように空間へ統合するかは、建築家、インテリアデザイナー、インテリアコーディネーターにとっても重要な検討事項だ。

LIEBHERR 東京ショールームの移転は単なる展示場所の変更ではなく、冷蔵・冷凍機器を「置く家電」から「設計する設備」へと捉え直し、日本の住環境におけるビルトイン家電文化の成熟を促すための拠点となるだろう。

LIEBHERR東京ショールームに展示された冷蔵庫やワインキャビネット
LIEBHERR 東京ショールームでは、ビルトインモデルからフリースタンディングモデルまで、冷蔵・冷凍機器やワインキャビネットを実際の空間スケールで確認できる

LIEBHERR 東京ショールーム 概要

  • 名称:LIEBHERR 東京ショールーム
  • 住所:〒105-0014 東京都港区芝 2-2-14 一星芝ビルディング 6F
  • アクセス:
  • ・都営三田線「芝公園駅」A1出口より徒歩約6分
  • ・都営浅草線/大江戸線「大門駅」A3出口より徒歩約7分
  • ・JR/東京モノレール「浜松町駅」南口より徒歩約7分
  • 営業時間:10:00〜17:30(土日・祝日を除く)
  • 来場方法:完全予約制
  • 一般公開:2026年5月21日(木)より
  • 予約ページ:https://www.intac-sps.co.jp/liebherr/showroom.html
LIEBHERR東京ショールームのエントランスとブランドサイン
新たなLIEBHERR 東京ショールームは、完全予約制で運営される体験型の空間。専任コンシェルジュの案内のもと、ブランドの世界観と機能美を確認できる

インタックSPS株式会社について

インタックSPS株式会社は、ドイツのLiebherr-Hausgeräte社製品を日本で取り扱う正規輸入代理店。LIEBHERRの冷凍冷蔵庫、ワインキャビネット、シガーキャビネットをはじめ、海外白物家電製品の輸入販売およびアフターサービスを手がける。
設立は1985年9月2日。本社所在地は、東京都港区芝 2-2-14 一星芝ビルディング 6F。

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    LWL online 編集部

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