第24回『Living Wellness in Luxury®』詳細レポート(後編)~ストリーミングサウンドと大画面

fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人 

コロナ禍による中断を経て6年ぶりの『Living Wellness in Luxury®』(LWL)イベントが、2025年10月18日に、東京・赤坂のHIDEO(ハイデオ)TOKYOショールームで開催。本稿ではその詳細レポート第3弾をお届けする。

第24回『Living Wellness in Luxury®』詳細レポート(前編)~上質なインテリアが五感を刺激

第24回『Living Wellness in Luxury®』詳細レポート(中編)~インテリアとホームオートメーションが融合

空間自体をデザインする、ラグジュアリーな映像体験~「EPSON EH-QL3000」

エプソン販売の小宮氏が登壇。まずエプソンブランドの沿革から紹介した。

エプソン販売の小宮氏

「セイコーエプソンは信州で1942年に時計の製造を行う大和工業として創立されました。東京オリンピックでセイコーが公式時計として採用され、その際の時計技術を応用して開発された小型軽量プリンターの型番『EP(エレクトリックプリンター)』の子どもたちを次々生み出していこうという想いから、『EPSON』というブランドが1975年6月12日誕生し、今年で50周年を迎えることができました」

プロジェクター事業については次のように語った。

「およそ15年前からスタートしまして、いまでは家庭用のほかオフィス、最近ではプロジェクションマッピングといった大規模環境でもお使いいただいています。本日お持ちしたプロジェクターEH-QL3000は、これまで培ってきた技術のすべてをブラッシュアップして投入したハイエンドモデルです」

ハイエンドプロジェクターEH-QL3000

特長としては、圧倒的な明るさの4K映像と、豊富なレンズオプションにあると説明する。

「明るく高解像度が求められるデジタルミュージアムやイベントなど、ビジネス用途で培った技術を家庭用に応用し、従来のシアタールームのような暗室ではなく、より明るい部屋での映像体験をお楽しみいただくことができます。最大1,000インチ、これは幅22m、高さ12mという超大画面を1台で実現できます」

また、明るいリビングでのパーティーシーンではテレビほどクッキリ見えないのではないかと懸念されるが、「そのような場合は、ロールカーテンを下ろしていただく。逆に、プロジェクターのメリットとしては、使用するときだけ壁やロールスクリーンへ投写するため、使用していないときにインテリアを阻害しません」

また設置場所を選ばない工夫として、11種類に及ぶ交換レンズが用意されていると力説する。

「超短焦点レンズならば、横4.4m、縦2.5mの200インチ映像を、約1.5mの投写距離で映すことが可能です。投写距離が短いので部屋を行き交う人の影も映り込まずに済みます」

今回のLWLでは超短焦点レンズを装着した
EH-QL3000は、東京・青山のIDEAL TOKYOで体験できる予定だ

IDEAL TOKYO

EH-QL3000紹介記事

家中どこでも最高の音楽体験を~「Sonos」

Sonos(ソノス)のMatt Western氏が登壇。まず会社の沿革について次のように紹介した。

Sonos JapanのMatt氏

「Sonosは最高の音楽体験を提供するため、2002年にアメリカのサンタバーバラで設立されました。あらゆる曲を、どの部屋でも、素晴らしいサウンドで楽しめるようにしたいというビジョンのもと、ワイヤレスオーディオに関するシステムや製品を開発。ワイヤレスオーディオの先駆者として500件以上の特許を取得し、世界80カ国以上で販売されています。スマートホームに対応した家庭用スピーカーとして高い評価を得て、ホームオートメーション技術を生かし、レストランなどでも活用されています」

続いて本日会場に設置された家庭用モデルが紹介された。新発売のフラッグシップサウンドバー「Arc Ultra」やサブウーファー「Sub 4」のほか、ステレオ再生やサラウンドに好適な「Era 100」、そしてマルチルームオーディオ再生の入り口として相応しい「Era 100」(「Era 100」の商業施設向けモデルは「Era 100 Pro」)の4モデルが、各エリアに分けて配置された。

「家庭のWi-Fiに接続すれば、ひとつのアプリで、家じゅう各部屋のスピーカーから音楽を再生できます」

続いて、Sonosが選ばれる理由として以下の4点を挙げた。

この「マルチルームオーディオ」こそがSonosの最大の特長で、ワイヤレスオーディオの先駆者とされる所以だ

(1)音質。オーディオ・ビジュアル業界の最高権威とされるアワード、VGPで金賞を受賞するなどテクノロジー、デザイン性とともに評価されている。

(2)プレミアムブランドによるホームシアター、スマートホーム体験ができる。

(3)拡張性。LINE入力を使えば、アナログソースもネットワーク経由で配信できる。

(4)Sonosアプリの先進性。どこにいてもアプリが繋がってさえいれば、リビングやキッチンといった部屋ごとに好きなソースを再生できる。また、各部屋の環境に合わせた音質チューニングも行える。

最後に、日本国内では「Era 100 Pro」のような店舗向けは、日本音響特機とパートナーシップを結んでいることを紹介した。

Sonosブランド紹介記事

リビングにかつてない高画質&スマートにエンタメざんまい~「REGZA」

REGZA(レグザ)ブランド統括マネージャーの本村氏が登壇。REGZAのプロフィールを紹介し、大型miniLED液晶テレビについて紹介した。

TVS REGZAの本村氏

「わたしたちは2006年にレグザブランドを立ち上げまして、これまでこだわりのモノづくりを進めてまいりました。今日は皆様にどうしてもお見せしたい大型テレビを持ってまいりました」

本村氏はminiLED液晶テレビの特長について、液晶テレビの原理から丁寧に説明。

REGZAの高画質の秘訣をアピールした後、REGZAが搭載するたくさんの便利な機能について、デモを交えながら紹介した。

まず生成AI機能を搭載していること。「〜が見たい」といった漠然とした情報を頼りに、ユーザーが見たい動画を検索して提案する「レグザAIボイスナビゲーター」の様子がデモで紹介された。

続いて「タイムシフトマシン」機能をデモ。生放送中の番組を最初から見直したい場合、ワンプッシュで番組冒頭に遡って再生された。

また、「ざんまいスマートアクセス」では、検索対象に関連する過去の番組が一覧でリストアップされる。予め録画する必要もなく、たとえば「大谷翔平さんのニュースが見たい」と言えば、ここ1週間の大谷翔平関連のニュースが並ぶ。4時間のニュースの中で3分だけ登場する大谷翔平関連のニュースも含まれる。

懇親会、チャリティーロトを経て閉会へ

各社のプレゼンテーションを経て、招待ゲストは用意されたシャンパンや軽食に舌鼓を打ち、興味のあるエリアに赴いては係員に質問し思い思いに体験して一時を過ごした。

最後に恒例のチャリティーロトの抽選が行われ会場は熱気に包まれた。第24回LWLは爽やかな余韻のうちに閉会した。

  • fy7d(エフワイセブンディー)代表

    遠藤義人

    ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。

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