エプソン「EH-QL3000」が描く150インチシアター体験。ラグジュアリーは、光の中に宿る
オーディオ&サブカルライター/杉浦みな子
2025年10月18日、東京・赤坂見附で「第24回 LWLアフタヌーンパーティ」が開催された。コロナ禍を経て5年ぶりの開催となった今回は、ビジネスパートナーやエンドユーザーがひとつの空間に集まり、リアルな体験を共有する特別なひとときに。その中でも、会場に“大画面空間”を作り上げてひときわ賑わっていたのが、エプソンの家庭用プロジェクター「EH-QL3000」を中心に構成されたホームシアター体験ブースだ。
HIDEOショールームに150インチ大画面の没入空間が登場
イベント会場となったHIDEOのショールームでは、LWLの理念である“Living Wellness in Luxury®”をテーマに、住空間をラグジュアリーに演出する国内外のハイブランド10社が集い、上質な暮らしを提案するプレゼンテーションと交流が行われた。



ホームシアター体験ブースには、150インチの大画面スクリーンが設置され、その向かいに北欧の老舗ブランド・エコーネス社が手がける「Stressless®(ストレスレス®)」の高級チェア「Arion(アリオン)」を配置。
さらに大画面スクリーンの両脇には、スタイリッシュなネットワークオーディオ開発で知られるSonosのスピーカー「Era 300」が置かれ、高品位なイマーシブサウンドを鳴らすという贅沢な空間が演出されていた。


そして、中心に鎮座しているのがエプソンが手がける家庭用プロジェクター「EH-QL3000」だ。6,000ルーメンの圧倒的な明るさと精緻な4K解像度を備え、最大1,000インチの大画面投影が行えるフラッグシップモデルである。

座った瞬間に身体を包み込むようなストレスレス®チェアの感触は、どこかリビングの延長のような親密さも併せ持ち、その周囲をSonosスピーカーによるハイクオリティなサウンドが包み込む。そして目に飛び込んでくるのは、EH-QL3000が映し出す圧倒的な高精細映像。
来場者たちは、思い思いにその空間を楽しんでいた。チェアに深く腰を下ろして映像を眺める人、製品のパンフレットを開きながら語り合うゲストたち…。パーティーの喧噪の中にありながら、ホームシアターブースの時間はゆっくりと流れているように感じられた。





「セイコー」の系譜 ─ 50年受け継がれてきた精密技術のDNA

エプソンは、日本が世界に誇るウォッチメーカー「セイコー」にルーツを持つブランドである。セイコーグループの一員だった(株)諏訪精工舎時代から培った精密機器の製造・加工技術を原点に、“EPSON(エプソン)”ブランドが制定されたのは1975年。その歩みは今年でちょうど50周年を迎えた。
長年の製品開発で培われた技術思想は、現代のプリンターなどの機器へ脈々と受け継がれ、1989年にスタートしたプロジェクター事業では、36年にわたり映像表現の可能性を広げ続けている。
現在では、ホームシアターに加えて商業施設やプロジェクションマッピングなど、多彩な領域でその技術が活躍。精密な映像処理や静音設計など、細部に宿る“精緻な技術精神”こそが、エプソンのものづくりの根幹にある。
今回のイベントでフィーチャーされたEH-QL3000は、まさにその技術の集大成と言えるハイエンドモデル。プレゼンで語られた担当者の言葉を借りれば、“画質にこだわる人ほど高く評価する”、そんなプロジェクターだ。
圧倒的な明るさで空間を変える、4Kの光
EH-QL3000は、エプソン独自のシフト技術による4K解像度で、3LCDシステムを採用したレーザー光源モデル。精緻な4K解像度を実現し、最大1000インチの大画面投影が行える。そして大きな特長となるのが、上述の通り6,000ルーメンという圧倒的な明るさだ。
写真ではわかりにくいかもしれないが、イベント当日も明るい環境の中での投影にもかかわらず、150インチという大スクリーンに力強く精密な映像を映し出していた。

従来、ホームシアターは部屋を暗くして楽しむものだが、EH-QL3000はその高輝度により、リビングなど明るいパーティーシーンでも力強く鮮明な映像を映し出す。

さらに、ユーザーの環境に合わせてレンズを交換できる設計も特徴。超焦点から長焦点まで、生活スタイルと設置場所に合わせてレンズを選べる。これにより、家の中にプロジェクターを設置するハードルを下げ、暮らしの中に自然と大画面の映像体験を取り入れることが可能に。

日常生活の延長線上に、ラグジュアリーな大画面スタイルを演出できるのが、最大の魅力と言えよう。
生活の中に、自分だけの大画面特等席を
今回のイベント会場で、EH-QL3000の大画面映像に包まれながらふと感じたのは、“自分の特等席を持つ”という心地よさである。ストレスレス®チェアに身を沈め、Sonosスピーカーの音に耳を傾けると、目の前には自分だけの150インチ高精細シアター。
そこにあるのは、テクノロジーがもたらす華やかさではなく、暮らしの中に豊かさが灯されたような感覚。エプソンが描く“光で空間をデザインする”という思想は、テクノロジーと感性をつなぐ架け橋として、次世代のライフスタイルを明るく照らしている。

11月中旬よりIDEAL TOKYOでEH-QL3000を体感できる!
EH-QL3000 × IDEAL TOKYO
EH-QL3000は南青山・骨董通り近隣の「IDÉAL TOKYO」に11月中旬から展示。そのラグジュアリーな映像世界を体感することが可能である。IDEAL TOKYOは、オーディオ&ホームシアター、ヴィンテージ家具、インテリアデザインを融合したショールーム。「五感で遊ぶような感覚が生まれる空間づくり」をコンセプトに、上質な音楽や映像、照明計画、アートなどが調和した空間を提案している。なお、展示スタートは当ウェブサイトで告知する予定。
視聴のご予約は下記のウェブサイトから。
https://www.ideal-tokyo.jp/(完全予約制)

住所:〒107-0062 東京都港区南青山6-13-1 IDEALビル
電話番号:03-6426-5027
※上記ページの一部投写画面はハメコミ合成です。
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オーディオ&サブカルライター
杉浦みな子
1983年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。在学時は映画研究会で映像制作に勤しみつつ、文芸評論家・福田和也教授に師事。2010年よりAV・家電メディアの編集/記者/ライターとして13年間従事し、音楽とコンシューマーエレクトロニクス系の分野を担当。2023年独立。音楽・オーディオ・家電から、歴史・カルチャーまで幅広いテーマで執筆中。実績はこちらから→https://sugiuraminako.edire.co/