ウィリアム・モリスの思想が窓辺に宿る──TUISS DÉCOR × V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)公認ハニカムシェード、日本初登場
取材/LWL online編集部
19世紀英国が生んだ美の思想が、いま日本の窓辺に宿る。TUISS DÉCORが、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)所蔵のウィリアム・モリス作品を用いたハニカムシェードを、日本で初めて発売した。「いちご泥棒」「ウィローボウ」「ピンパーネル」——英国デザイン史に刻まれた名作テキスタイルが、次世代ウィンドウトリートメントとして再構築され、2026年1月15日より登場している。
芸術を「飾る」のではなく、暮らしの構造に採用する
ウィリアム・モリスが目指した「美しい日常」という思想
ウィリアム・モリスのデザインは単なる装飾ではない。
それは、産業革命以降に失われつつあった「人間らしい労働」「つくる喜び」「美が日常に存在する社会」を取り戻そうとする、明確な思想の表明だった。
生産者協同組合とアーツ・アンド・クラフツ運動の哲学
モリスは、機械による大量生産が人と社会を疎外していく状況に強い危機感を抱き、生産者協同組合的な思想や、職人が尊厳をもって働ける社会構造を構想した人物でもある。
美とは特権階級のための装飾ではなく、すべての人の日常に行き渡るべきもの——その信念は、後にアーツ・アンド・クラフツ運動として結実し、建築・家具・テキスタイルにまで影響を及ぼした。
今回のハニカムシェードは、そうしたモリスの思想を、単なる「柄」としてではなく、現代の生活インフラに組み込まれた機能として再解釈する試みと言える。
“窓断熱”という静かなラグジュアリー
ハニカム構造がもたらす遮熱・保温性能
電気代の上昇、猛暑と寒波。
住環境を巡る課題が顕在化するいま、窓の断熱性能は快適性と省エネを左右する重要な要素となっている。
六角形の空気層を内包するハニカム構造は、夏は日射熱を抑え、冬は室内の暖気を逃がさない。
ミリ単位でのオーダー対応により、DIYでも高い性能を発揮し、築古住宅や賃貸空間でも「無理なくできる窓のリノベーション」を可能にする。
これは、単なる省エネ機能ではない。
日々の暮らしを静かに、しかし確実に支える設計思想であり、「美と実用は分かちがたい」というモリスの哲学を、現代的に体現する構造でもある。
名作8柄、全14ラインナップ。選ぶ歓びもまたラグジュアリー


「いちご泥棒」「ウィローボウ」などV&A所蔵デザイン
「いちご泥棒」「ウィローバウ」「ピンパーネル」など、V&A所蔵作品から着想を得た8柄を遮光・採光あわせて全14ラインナップで展開する。
ツインハニカム、トップダウン、コードレスなど、多様なスタイルに対応し、住まいの用途やライフスタイルに合わせた選択が可能となっている。



ここでの「選ぶ」という行為もまた、モリスが重視した価値のひとつだ。
画一的な大量生産ではなく、住まい手が自らの感性と向き合い、必要なものを選び取る——その姿勢そのものが、空間を豊かにしていく。
TUISS DÉCOR × V&A デザインアーカイブを「生きた日常」へと解放する試み
TUISS DÉCORとV&Aの協業は、単なるライセンスコラボレーションではない。
それは、世界最大級のデザインアーカイブを「保存」から「日常」へと解放する、思想的必然性を伴ったプロジェクトである。
両者の関係は2023年、V&A所蔵のウィリアム・モリス作品を用いたローマンシェードの発表から始まった。
以降、ロールスクリーン、カーテンへと展開を広げ、英国デザインの象徴ともいえるモリスの世界観を、現代の日本住宅へと橋渡ししてきた。
壁紙や美術館展示としてではなく、光・熱・視線を制御する建築要素として再構築すること。
それは、モリスが目指した「芸術と生活の統合」を、21世紀のテクノロジーと住環境の中で実装する行為に他ならない。
暮らしの風景を共有する、期間限定オファー
発売を記念し、2026年1月31日までの購入者を対象に、Instagram連動のキャッシュバックキャンペーンも実施。
実際の住まいに設えたモリスデザインの窓辺を投稿すると、購入金額の30%がキャッシュバックされる。
芸術が「展示」から「生活」へと移行する瞬間。
その風景を共有すること自体が、このコレクションの思想を体現する行為と言えるだろう。
伝統美とサステナブルな未来を同時に実現する
モリスの思想を継承する、現代インテリアのかたち
モリスが掲げた「美しい日常」という理想は、いま、省エネ設計という現代的価値と結びつき、新たな意味を獲得している。
それは、装うためのインテリアではなく、社会や生き方に対する静かな意思表明としてのインテリアだ。
窓辺から、住まいの思想を変えていく——
TUISS DÉCORが提示するのは、モリスの精神を受け継ぐ、新しいラグジュアリーのかたちである。
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取材
LWL online 編集部