SHISEIDO×深川製磁、55万円の有田焼コレクション。ラグジュアリーの零度

 取材/LWL online編集部

美の実現とともに、芸術と文化の継承を哲学としてきたSHISEIDOの最高峰シリーズ「フューチャーソリューションLX」は、130年の歴史を誇る有田の名窯「深川製磁」とのコラボレーションによる究極のアートピース「SHISEIDO フューチャーソリューション LX トータル Rクリーム アリタ ウェア スペシャル エディション バイ エイコ フカガワ」の発売を記念し、10月10日に特別イベントが開催される。価格や装飾の先にある、素材、技術、時間、そして所作。両者の出会いから見えてくるのは、日本的なラグジュアリーを「零度」まで還元した先にある豊かさだ。

SHISEIDO最高峰ラインと、130年の有田の技のコラボレーション

ラグジュアリーとは、何かを足し続けた先にあるのだろうか? より希少な素材、より華やかな装飾、より高い価格。しかし、そうした装飾をひとつずつ取り去り、最後に残るものまで還元していくと、素材、技術、時間、そして人がものに触れるという「所作」が残る。

SHISEIDOの最高峰シリーズ「フューチャーソリューション LX」と、有田の名窯・深川製磁。その異なる二つの世界が出会った今回のコラボレーションには、そんな「ラグジュアリーの零度」とも呼ぶべき世界が見えてくる。

SHISEIDOの「フューチャーソリューション LX」と、有田の名窯・深川製磁とのコラボレーションから生まれたのが、「SHISEIDO フューチャーソリューション LX トータル Rクリーム アリタ ウェア スペシャル エディション バイ エイコ フカガワ」である。

11月1日から数量限定で発売され、価格は税込55万円。限定有田焼器入りのクリームに加え、レフィル2点、特製有田焼プレート、特製有田焼スパチュラが組み合わされる。

SHISEIDO フューチャーソリューション LX 深川製磁 限定有田焼器 プレート スパチュラ
深川製磁による有田焼器と特製プレート、スパチュラを組み合わせた限定コレクション。化粧品の「容器」という役割を超え、工芸品として長く残ることを目指す

深川製磁は1894年、有田で創業。1900年のパリ万国博覧会では最高名誉の金牌を受賞した歴史を持つ。透き通るような「透白磁」と「フカガワブルー」で知られ、生地の精製から絵付け、1350℃での焼成までを熟練の職人が一貫して手掛ける。

深川製磁の藝術監督・深川惠以子氏が手がけたのは、クリームを収納する「容器」という存在を超えた、ひとつのアートピースだ。1350℃の炎の中で揺らぎながら焼き上げられた球体そのものが、独自の存在感を放っている。

深川製磁 有田焼 白磁と色絵の器
白磁と繊細な色彩表現に見る、深川製磁のものづくり。1894年の創業以来、有田の技と美意識を受け継いできた

使い終わっても価値を失わない「器」

化粧品のパッケージは、本来なら中身を使い終えれば役割を終える。だが、今回の器はその反対の世界観を持つ。

SHISEIDOはこの有田焼の器について、使用後もインテリアとして長く愛される「特別な器」と位置付けている。これまで消費されるだけだったパッケージを、時間を超えて残る器へ変えようとする思想が見えてくる。

その想いは「フューチャーソリューション LX」が掲げる「Longevity of Art and Culture(芸術と文化の永遠性)」と重なる。

SHISEIDO フューチャーソリューション LX クリーム ブランドビジュアル
SHISEIDOの最高峰シリーズ「フューチャーソリューション LX」。今回の協業では、スキンケアという日々の体験に、深川製磁が培ってきた工芸の時間が重ねられる

肌に触れるクリーム、指先に触れるスパチュラ、受け止める磁器、そして毎日それを手に取るという行為。ラグジュアリーはここで所有する「モノ」から毎日の「所作」へと移っていく。

豪華さではなく、「余白」に宿るラグジュアリー

今回のコレクションを象徴するもう一つの要素として挙げられるのが「余白」である。

特製プレートには、一切の無駄を削ぎ落とした静謐な余白が設けられているという。華美な装飾を重ねるのではなく、むしろ削ぎ落とすことによって、美しさを際立たせる。

ここには、日本的なラグジュアリーのひとつの極がある。

「ラグジュアリーの零度」。日本の豊かさを問い直す

ラグジュアリーという言葉から、ブランド、価格、希少性、装飾といった記号をひとつずつ取り除いていく。すると、最後に残るのは、素材の美しさ、職人の手、積み重ねられた時間、身体に触れる感覚、そして余白なのかもしれない。

資生堂は今回のコラボレーションは「日本のラグジュアリーの到達点」と表現する。LWL onlineとしては、さらに一歩踏み込んで、「ラグジュアリーの零度」と捉えてみたい。

何かを足した結果としての豪華さではない。

ものを構成する要素を研ぎ澄まし、最後に残る本質そのものを豊かにすることこそ、ラグジュアリーの本質であり、「ラグジュアリーの零度」なのではないだろうか。

銀座でものづくりの背景まで体験する

10月10日のイベントでは、深川惠以子氏の作品や今回のために特別に撮り下ろされたビジュアルを展示するほか、資生堂トップビューティスペシャリストによるスキンケアショーも実施する。

さらに、深川製磁代表取締役社長の深川真樹生氏と、SHISEIDO「フューチャーソリューション LX」の商品開発を担う鈴木佐枝子氏によるトークショーを開催。両社に共通する「日本の美意識」や「ものづくりへの想い」、そして本コラボレーションが生まれるまでの背景について語る予定だ。

会場は資生堂銀座ビル9階「SHISEIDO FUTURE UNIVERSITY」。13時からと15時からの2部制で、各回20名を一般募集する。応募は9月23日までで、多数の場合は抽選となる。

開催概要

  • イベント名:SHISEIDO フューチャーソリューション LX × 深川製磁 特別展示&トークショー
  • 開催日:2026年10月10日(土)
  • 会場:SHISEIDO FUTURE UNIVERSITY(資生堂銀座ビル9F)
  • 住所:東京都中央区銀座7-5-5
  • 開催時間:第1部 13:00~14:45/第2部 15:00~16:45
  • 内容:コラボレーション展示、スキンケアショー、スペシャルトークショー
  • 登壇者:深川真樹生氏(深川製磁株式会社 代表取締役社長)、鈴木佐枝子氏(株式会社資生堂 SHISEIDO商品開発部 室長)
  • 募集人数:各回20名(応募多数の場合は抽選)
  • 応募締切:2026年9月23日(水)
  • 当選者発表:2026年10月2日より順次
  • アクセス:東京メトロ銀座駅B6出口より徒歩4分/JR新橋駅銀座口より徒歩5分

SHISEIDOオフィシャルサイト商品ページ

フューチャーソリューション LXスペシャルサイト

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