B&B Italiaの新作アウトドア家具を青山で体感。「Tufty-Time 20 Outdoor」「Erica」を展示

fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人 

東京・南青山の「B&B Italia Tokyo」で、2026年の新作アウトドアコレクションが展示されている。パトリシア・ウルキオラによる名作モジュールソファの屋外仕様「Tufty-Time 20 Outdoor」と、アントニオ・チッテリオが手がける「Erica」の新ラインナップが登場。実際にショールームを訪れ、座り心地やディテールを確かめながら、インドアとアウトドアがシームレスにつながる新たなリビング空間の可能性を探った。

B&B Italiaが提案する「シームレス・インドア・アウトドア」

B&B Italiaアウトドアの考え方の基本は、「シームレス・インドア・アウトドア」。室内と屋外を分けず、一つのリビングスペースとして考えていることにある。創業以来、新しい暮らしを常に提案してきた同社が、インテリアで培ってきた技術、快適性、そして自由な空間を形作るシステムとしての発想を含めたデザインを、そのままアウトドアへと広げてきた成果だ。

その歴史は古く、70年代のアフラ&トビア・スカルパの作品に始まり、2007年にB&B Italia Outdoorとして本格始動して以来、インドアに匹敵する新製品を開発。ソファのカテゴリーで17、アームチェアは20、チェア11製品など多数のシリーズを展開している。また、7つのマテリアルと134のカラーを取り揃えており、アウトドア専用のファブリックは39種類192色のバリエーションにも及ぶ。

(写真01)インテリアではベージュやグレー基調になりがちだが、アウトドアという切り口では張り地に思い切った遊び心を発揮しやすく、このようにグリーンと合わせることで個性を出せる

名作モジュールソファを屋外へ。「Tufty-Time 20 Outdoor」の進化

B&B ItaliaのTufty-Time 20 Outdoor。キルティングを施したモジュールソファを組み合わせたリビング空間

今回の目玉のひとつが、発売20周年を機にパトリシア・ウルキオラがデザインしたTufty-Time 20(タフティタイム20)のOutdoorバージョン。ウルキオラは、タフティタイム20に与えたロングライフという本質的な価値を、アウトドア用途でも貫徹させるため、多くの部分で再設計しているという。張地にはドローストリング(紐で締めて固定する仕組み)とベルクロ(面ファスナー)で固定されるアウトドア用ファブリックを採用し、クッション材にはリサイクル可能なポリウレタンを使用。金属フレームには電着処理を施すことで、防食性を高めた。ウレタンを包むリサイクルポリエステルの内側の防水加工や熱圧着シームテープにより、中材のポリウレタンフォームに水が浸入しない仕組みとなっている。

B&B Italia「Tufty-Time 20 Outdoor」の断面構造図。リサイクルポリエステル、ポリウレタンフォーム、金属フレームなどの内部構造を示す

そもそもTufty-Timeは、2005年に誕生した時から、自由に組み合わせ可能なモジュール性と、リラックスできる低いプロポーション、特徴的なキルティングによって、新しい過ごし方とスタイルを提案してきた。以降たびたび進化を重ね、2025年にTufty-Time 20として再解釈されたのはご承知の通り。

B&B Italia Tokyoに展示されたオレンジ色のTufty-Time 20。低い座面と曲線的なモジュール構成が特徴のソファ
Tufty-Time 20も1階中程に展示。座り比べるといい

Tufty-Time 20 Outdoorは、そのアイデンティティをアウトドアへと発展させた製品である。家族や仲間との集いを促すレイアウトを生むカーブエレメントをはじめ計10種類のモジュールが採用されたことで、個人邸から公共空間まで様々なライフスタイルに適応できる。

アントニオ・チッテリオの「Erica」。曲線とハイバックで広がるくつろぎ

2017年の発表以来ベストセラーとして支持されてきたAntonio Citterio(アントニオ・チッテリオ)がデザインしたErica(エリカ)コレクションに、背もたれの高いリニアソファと、カーブソファが追加された。

前者は、アームチェアで人気のハイバックを、ソファにも展開したもので、より快適で上質な座り心地を実現している。サイズは幅170cmと216cmの2サイズ。

B&B ItaliaのEricaコレクション。ストライプ柄のクッションを備えたアウトドアソファとアームチェアをテラスに配置した展示
ハイバックソファは首も支えられ座り心地もかなりふっくらして包まれ感があり寛げる

後者の追加された2つのカーブドソファは、仲間との交流や団らんの場に好適。とくに特徴的なのがヘミサイクル型のソファで、B&B Italia Tokyoのエントランスを飾る。座るとフワリとした中材には再生PET由来のポリエステル繊維などが採用されサステナビリティも備える。

また、既存の23㎝に対し高さ42㎝として実用性を増したスモールテーブルも追加、インドアでいうところのダイニング的な機能性も備えた。直径は80㎝、110㎝、135㎝で展開する。

以上によって、既存のアームチェア、デイベッドチェア、スタッキングできるチェア、ソファなどを擁するEricaコレクションの充実により、“アウトドアのB&B Italia”がより印象づけられるラインナップとなった。

B&B ItaliaのEricaコレクション。赤い天板のアウトドアダイニングテーブルと編み込みデザインのチェア
3階にスタッキングできるEricaチェア
B&B ItaliaのEricaデイベッド。植栽に囲まれた細長い屋外テラスに設置されたリクライニングタイプの家具
Ericaデイベッドはベランダに置きたい
B&B Italia Tokyoのエントランスに展示された全長約5mのEricaダイニングテーブルとチェア
エントランスには全長504cm(5.04m)の長いEricaのダイニングテーブルを初披露。チェアは3階のEricaと編み紐が異なる
B&B ItaliaのEricaコレクション。曲線を描くグレーのソファとアームチェア、円形テーブルを組み合わせた展示
1階エントランス左にEricaのソファとアームチェア。42㎝と23㎝と高さの異なるテーブルをそれぞれと組み合わせて違いが分かる展示に

インドアとアウトドアをつなぐ、これからのラグジュアリーな住空間

リゾートホテルやレジデンスのように、屋内から屋外に至るシームレスな空間構成は、集う人々や時間帯などシーンに応じてコミュニケーション形態がダイナミックに変化する。

これに我々が考える光や音が誘うゾーニングを伴ったエンタメ空間を加えることで、自然なシーンチェンジを促せば、豊かな暮らしと社交性にあふれる住宅内コミュニケーションの形が見えてくるだろう。

B&B Italia Tokyo・Osakaの展示期間とショールーム情報

2026年アウトドアコレクションの新作展示は、東京・大阪の各ショールームで開催される。

B&B Italia Tokyo | Maxalto Tokyo

  • 展示期間:2026年10月8日(木)~11月8日(日)
  • 住所:東京都港区南青山6-2-3
  • 営業時間:11:00~18:00
  • 定休日:水曜日(祝日を除く)

B&B Italia Osaka

  • 展示期間:2026年10月24日(土)~11月23日(月)
  • 住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-13-15 三栄心斎橋ビル1・2F
  • 営業時間:11:00~18:00
  • 定休日:水曜日(祝日を除く)
B&B Italia Outdoorのブランドロゴと植物の葉を描いたグラフィックが施されたショールームのガラス面
新作アウトドアコレクションは、東京ショールームの3階アウトドアフロアに加え、期間中は1階にも展開されている。

B&B Italia公式・アウトドアコレクション2026展示情報
Tufty-Time 20 Outdoor公式製品情報

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  • fy7d(エフワイセブンディー)代表

    遠藤義人

    ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。

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