BYREDOとIITTALAが初コラボ。「光と香り」で北欧デザインを再解釈する限定コレクション「LJUS」
取材/LWL online編集部
フィンランドのデザインブランドIITTALA(イッタラ)と、ストックホルム発のフレグランス&ビューティブランドBYREDO(バイレード)が初めてコラボレーション。限定コレクション「LJUS(ユース)」を2026年10月16日より世界同時発売する。IITTALAのガラス工芸とBYREDOの香りが融合し、「光」と「香り」を通じて北欧デザインを「見るもの」から「感じるもの」へと拡張する。
ガラスと香りがつくる、新しい「北欧の光」
「LJUS」がテーマとするのは光と香りの関係である。
IITTALAのガラス制作の伝統とBYREDOの感覚的なデザインが融合することによって、フォルム、光、香りが重なり合い、日常の時間に新たな体験が生み出される。透明なガラスの内部や表面を光が反射し、キャンドルの炎が揺れ、その周囲へ香りが広がる。

この限定コレクションでは、ガラスの「氷のような透明感」とキャンドルの炎を対置し、「氷と火」「永続性と儚さ」という相反する要素を共存させることで、空間に独特の緊張感と温もりを生み出す。
北欧デザインを家具や器のフォルム、色彩といった視覚的な造形だけで理解するのとは少し異なり、光が素材を透過し、反射し、香りを漂わせる。空間を構成する要素が視覚から嗅覚へと広がり、人の知覚そのものをデザインする。

約1000度のガラスに職人の「呼吸」を吹き込む
この新たな体験を支えるのが、IITTALAに継承されたガラス工芸の技術である。
「LJUS」のガラスオブジェは、1881年創立という長い歴史を持つフィンランドのIITTALA工場で製造される。
約1000度を超える溶融ガラスに熟練した職人が息を吹き込み、一つひとつ形を整えていく。マウスブローによって生まれるため、小さな気泡や表面の揺らぎ、わずかな形状の違いが生じるが、それもクラフトガラスならではの個性として位置づけられている。
均質化された工業製品とは異なり、人の手と素材との関係がそのまま造形として残る。
ここに融合されるBYREDOの「香り」。「香り」は目には見えず、固定することはできない。職人の呼吸によってつくられたガラス。その内部で揺れる炎。空間へ広がる香り。形として残るものと、時間とともに消えていくものが、「LJUS」を通じて重なり合うのだ。
「LJUS」を構成するキャンドル、インセンス、ディフューザー
コレクションには、「キャンドルスタンド」(税込33,000円)、「キャンドルオーナメント」(税込36,300円)、「ライトリフレクター」(税込63,800円)、「インセンスホルダー」(税込39,600円)、「フレグランス ディフューザーボトル」(税込52,800円)をラインナップする。


いずれもフィンランド製で、ガラスを中心に構成されている。
ガラス製品自体にはフレグランスアイテムは含まれず、BYREDOから選ばれた「Bibliothèque(ビブリオテーク)」などのキャンドルやディフューザー、インセンスを組み合わせて使用する。
IITTALAでは「Selected By IITTALA」として展開する予定だ。


北欧デザインは「形」から「感覚」へ
近代以降の北欧デザインは、家具、照明、テキスタイル、ガラスといった領域を通じ、人間の暮らしと素材との関係をクラフトマンシップという手法で探り続けてきた。
そして、「LJUS」はその射程をさらに広げている。ガラスという物質だけをデザインするのではなく、そこを通過する光や、炎の揺らぎ、空間へと消えていく香りまでを一つの体験価値として組み立てている。
製品によって生み出される「空気」までをもデザインの対象としている。
IITTALAのクリエイティブ・ディレクター、ヤンニ・ヴェプサライネンは、北欧の光を人の手と感性によって形づくられる「素材」として扱ったと説明している。テキスタイルが色彩や触覚を通じて暮らしの感覚を変えてきたように、光や香りもまた、住空間の質を大きく左右する。「LJUS」は住空間の質と、そこで過ごす時間、そして体験価値を高めるためのプロダクトといえる。

BYREDO X IITTALA「LJUS」は、2026年10月16日よりイッタラストア、イッタラ公式オンラインストア、およびBYREDOの一部店舗で発売予定となっている。
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LWL online 編集部