ルイスポールセン、1931年の「PHピアノランプ」を復刻。「PH 1/1 ピアノ テーブルランプ」2026年限定発売
取材/LWL online編集部
ルイスポールセンは、ポール・ヘニングセンが1931年にデザインした「PHピアノランプ」を現代の住空間に合わせて再構築した「PH 1/1 ピアノ テーブルランプ リミテッドエディション 2026」を発表した。PHシステムで最も小さな「PH 1/1」シェードを採用し、エイジドブラスとハンドメイドの色付きガラスを組み合わせる。2026年10月1日から2027年1月31日まで、数量・期間限定で展開される。
1931年に生まれた、ポール・ヘニングセンの「PHピアノランプ」
今回復刻される「PH 1/1 ピアノ テーブルランプ」の原型は、デンマークのアーキテクト、デザイナー、文化評論家であるポール・ヘニングセンが1931年に手掛けた「PHピアノランプ」である。
ヘニングセンが反射光によって眩しさを抑えながら心地よい光を生み出す「システムPH」を考案してから数年後に誕生し、その後およそ10年間にわたってルイスポールセンのカタログに掲載されていたという。
PHピアノランプは、ヘニングセンによるテーブルランプのなかでも、とりわけ独創的な構造を備えたモデルのひとつだ。
自身も音楽愛好家であり作曲家でもあったヘニングセンは、曲線が交差する「ノード」から着想を得て、カーブを描く支柱をデザインした。光の向きを細かく調整できる構造としており、支柱に設けられた球状のパーツがカウンターウェイトとして機能し、演奏時にもランプの安定性を確保している。
「PH 1/1」を採用。現代の住空間に合わせて小型化
2026年の限定モデルでは、1930年代のオリジナルデザインを尊重しながら、全体のサイズを縮小。ピアノランプとしてだけでなく、一般的なテーブルランプとしても使えるように、現代の暮らしに合わせて汎用性を持たせている。

PHシステムのなかで最も小さなシェードセットとなる「PH 1/1」を採用。
本体部分には、繊細なヘアライン加工を施したエイジドブラス(経年仕上げの真鍮)を採用し、その風合いを保つため丁寧にラッカー塗装を施している。さらに、ハンドメイドの色付きガラスシェードとダークブラウンのファブリックコードを組み合わせ、歴史的なデザインが持つ有機的な表情を際立たせている。
PH 1/1 ピアノ テーブルランプ リミテッドエディション 2026の各製品のベース部分には、ポール・ヘニングセンを示す「PH」のシグネチャーをゴールドで刻印。限定モデルとしての特別な仕様が与えられた。
「ピアノのための照明」から現代の暮らしの光へ
PH 1/1 ピアノ テーブルランプ リミテッドエディション 2026では、歴史的なプロダクトをそのまま再現するのではなく、用途そのものを現代の暮らしへ広げている。
オリジナルがピアノ演奏のために生まれた照明だったのに対して、今回の復刻ではテーブルやサイドボードなど、さまざまな場所に置いて使用することを想定している。
照明の位置や角度を調整するための機構や、その動き自体をデザインとして見せている。機能とフォルムを不可分なものとして捉えたヘニングセンの思想が、約一世紀を経た現在にも継承されているのだ。

なお、PH 1/1 ピアノ テーブルランプ リミテッドエディション 2026は、コペンハーゲンを拠点に活動する作曲家、レコードプロデューサー、ジャズピアニストのオーガスト・ローゼンバウムによって紹介される。ピアノランプから着想を得て特別に作曲されたメロディを通じて、ローゼンバウムは歴史的価値と現代性を美しく結び付けているという。
2027年1月31日まで、数量・期間限定で販売
「PH 1/1 ピアノ テーブルランプ リミテッドエディション 2026」は、2026年10月1日から2027年1月31日までの期間限定で販売される。ルイスポールセンストア(東京・大阪)、公式オンラインストア、および全国のオフィシャルパートナーショップで順次予約販売が開始される予定だ。
1920年代から、光、影、眩しさ、色再現性、そして人間の光環境との関係を探究し続けたポール・ヘニングセン。その思想を象徴する「PH」シリーズのなかでも、長らく製造されてこなかったピアノランプが、現代の暮らしに合わせたテーブルランプとして再び姿を現す。歴史的な名作を現在の住空間でどう生かすかという問いに対するルイスポールセンのひとつの回答といえそうだ。
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LWL online 編集部