「Brave – 本能美の追求 -」──都市が’美’で満たされる10日間
取材/LWL online編集部
東京の街を舞台に、アート・デザイン・建築・ファッションなど多彩なジャンルが交差する日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2025」が、10月31日(金)から11月9日(日)まで開催される。表参道から六本木、銀座まで、街を歩きながら体感する“都市の美”の最前線がここに。
Brave — 美の衝動が街を動かす。DESIGNART TOKYO 2025、10/31~開幕。
アート、デザイン、建築、ファッション——あらゆるクリエイションが東京という巨大なキャンバスに広がる季節がやってくる。
「DESIGNART TOKYO実行委員会(株式会社デザイナートほか)が主催する日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2025」は、10月31日(金)から11月9日(日)までの10日間、表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・銀座・東京の7エリアを舞台に開催される。入場は無料(一部展示を除く)。
今年のテーマは「Brave – 本能美の追求 –」。
不確実な時代をしなやかに生き抜く感性——“本能”に根ざした創造性が、都市空間を呼吸させる。世界各地から集う130組・91会場の展示が、街を歩くたびに新たな発見と対話を生み出す。
都市の心臓に宿るギャラリー──MEDIA DEPARTMENT TOKYO
渋谷のMEDIA DEPARTMENT TOKYOでは、オフィシャルエキシビション「DESIGNART GALLERY」を展開。会期中のインフォメーションセンターも併設され、アートマップ片手に街を巡る拠点となる。
1階には、THE LIONS(大京×永山祐子)による“人の関係性をつくる”建築プロジェクト、ZENの個展「Urban Equivalence – 都市等価論 –」、そしてLIXILによるインスタレーション「無為に斑 – 空間構成要素の再構築 –」が並ぶ。

Urban Equivalence — 都市等価論
世界的パルクールアスリートとして活躍しながらアーティストとしても注目を集めるZEN(ゼン)の最新作「Urban Equivalence — 都市等価論」の作品を展示。 本展では、バンコク、パリに続く新シリーズとして、アメリカ・ロサンゼルスで制作された写真作品を日本初公開。今年のキービジュアルを含む18点を一挙に展示・販売する。

無為に斑 – 空間構成要素の再構築 –
豊LIXILは、床・壁・天井といった、空間において重要ではあるものの未開拓な領域において、新たな可能性を探索するインスタレーション展示「無為に斑 – 空間構成要素の再構築 -」を出展
2階は、Original Kolor Design Inc.や三菱電機 統合デザイン研究所、WOHLHÜTTE+板坂 諭など、多様な感性が同居する実験場。


3階では、乃村工藝社 noon by material record × &SPACE PROJECTや、Institut Français、BLA STATION with ACTUSら、国際的なコラボレーションが繰り広げられる。


MEDIA DEPARTMENT TOKYO DESIGNART GALLERY 開催概要
- 会場:MEDIA DEPARTMENT TOKYO
- 住所:東京都渋谷区宇田川町19-3
- 時間:10:00〜19:00 (初日12:00〜17:00/最終日15時最終入場 16時クローズ予定)
街そのものがギャラリーになる
表参道のTIERS GALLERYでは、HaKU Design Studioや庄司竜郎など次世代クリエイターの感性が光る。
六本木のAXIS BUILDINGでは、VERCE「Discarded, Discovered」(4F JIDAデザインミュージアム)や、Ambientec「Synesthesia – Barcarolle –」(2F アンビエンテック・ギャラリー 東京)など、感性を揺さぶる展示が各フロアで展開される。



さらに東京駅–神田間の高架下では、若手アーティストによる素材実験的な作品群が登場。都市構造の“余白”を舞台に、再生と構築の詩を奏でる。

上:TORQ DESIGN「Pyro PLA Project」中: Tossanaigh「BANKIN」下:gekitetz Inc.「void reconstruct (ykgw);」
素材と循環、美の新しい倫理
特筆すべきは、Cosentino × James Kaoru Buryによる「PIECE OF REST」(南青山 INOX AOYAMA)。建材廃材をアートへと昇華させ、循環の美学を探る。
また、銀座ではNIESSING × RYUJI NAKAMURA「ジュエリーとホース」が、偶然性と工業性の交錯を空間インスタレーションとして提示する。

住所:東京都港区南青山6-4-14 INOX青山
会期:10月30日(木)~11月9日(日)時間:10:00-19:00 ※30日(木)はプレオープンイベントに招待された方のみ

住所:東京都中央区銀座1-7-5 銀座小柳ビル 1F
時間:11:00-19:30
乃村工藝社の「CREDIT – 手間のかけら –」では、制作現場に潜む“手の記憶”を可視化。
hide k 1896 表参道では、建築家・隈研吾のシグネチャーデザインを含むテーブルウェア「TRANSWOOD les trois collection」を披露するなど、クラフトとデザインの新たな接点が見どころとなる。

住所: SAS 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-56-3 B1F
時間:11:00-19:00

hide k 1896 「TRANSWOOD|les trois collection」
住所:hide k 1896 表参道旗艦店 東京都渋谷区神宮前5-6-5 Path表参道 A棟1F 土日祝休
時間:12:00-19:00
移動もデザインに──RANGE ROVER × Klein Dytham architects
オフィシャルカーはRANGE ROVER。
東京ミッドタウンでは、クライン ダイサム アーキテクツとのインスタレーション「RANGE ROVER SV BESPOKE INSTALLATION」が登場。モダニズムデザインと建築的想像力の融合が、都市のモビリティを“体験”に変える。


「レンジローバー SV ビースポーク インスタレーション」
期間:10月30日 (木) – 11月5日 (木)
場所:東京ミッドタウン Canopy Square 東京都港区赤坂9-7-1
主催: RANGE ROVER, DESIGNART TOKYO 実行委員会
協力:東京ミッドタウン
アートが人をつなぐ夜「CREATIVE BLEND」
11月4日(火)夜には、代官山 蔦屋書店 Anjinにてネットワーキングイベント「CREATIVE BLEND」を開催。アート、建築、ファッション、グラフィック——異なる領域のクリエイターが交差する、知と感性の社交場となる。

開催時間 : 2025年11月4日(火)21:00〜24:00
※最終受付 23:00
参加方法:当日受付 ※混雑時は入場制限する場合があります。
参加費: 2,000円(税込)
※現金のみ・1ドリンク付き
主催・企画:代官山 蔦屋書店
企画:DESIGNART TOKYO実行委員会
サステナビリティとエクスペリエンスの融合
来場者には、「Kvadrat(クヴァドラ)のテキスタイルを用いたオフィシャルバッグを限定配布。さらにマイクロモビリティ「「LUUP(ループ)」60分無料クーポンやデジタルスタンプラリーなど、都市回遊を促す仕掛けも満載だ。

主催はDESIGNART TOKYO実行委員会。発起人は青木昭夫、川上シュン、小池博史、永田宙郷、アストリッド・クライン、マーク・ダイサムといった、日本のデザインシーンを牽引する面々。
都市が創造性で満たされる10日間、東京は“感性で巡る美術館”になる。
https://www.designart.jp/designarttokyo2025

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LWL online 編集部