チェコッティ・コレツィオーニ、2026年新作を青山で発表。カッシーナ・イクスシー

 取材/LWL online編集部

イタリアの高級家具ブランド「CECCOTTI COLLEZIONI(チェコッティ・コレツィオーニ)」が、2026年11月19日(木)より、カッシーナ・イクスシー青山本店で新作コレクションを発表する。ロベルト・ラッツェローニやジャン=マリー・マッソーら著名デザイナーによる家具に加え、20世紀の歴史的デザインを再解釈したモデルなど、計10製品を紹介。12月1日(火)まで特別展示を開催し、11月27日(金)にはイタリアの職人による伝統的な「シェラック仕上げ」の実演も行われる。

イタリア高級家具「チェコッティ・コレツィオーニ」とは? 伝統の木工技術と2026年新作コレクション

チェコッティ・コレツィオーニは、イタリアの伝統的な木工技術を基盤に、彫刻的な造形と精緻なディテールを特徴とするラグジュアリー家具ブランドである。

熟練した職人の手仕事によって生み出される家具は、無垢材の豊かな表情を活かしながら、レザーや真鍮、大理石などの異素材を組み合わせ、独自の美しさを追求してきた。

2026年4月には、ミラノデザインウィークで新コレクション「Cosmogramma – The Journey of Form」を発表。現代を代表するデザイナーたちの新しい造形と、20世紀のデザインアーカイブを再解釈した作品を通じ、伝統と革新が共存するものづくりを提示した。

今回、東京・青山では、2026年の新作コレクションで披露されたモデルをはじめ、過去のデザインを現代に再解釈した作品やブランドの既存コレクションなど、計10製品を紹介する。

ホームオフィス、ダイニング、リビング、ベッドルームと、住まいのさまざまなシーンに向けたラインナップを展開する。いずれも家具としての機能だけでなく、空間の美しさを構成する造形作品としての存在感を備えている。

1950年代のデザインを現代に再解釈。「604 DESK」と「CAPTAIN HOOK」

604 DESK:客船の船長室に着想を得たエグゼクティブデスク

今回のコレクションではイタリアの建築家マリオ・ゴッタルディ(Mario Gottardi)による「604 DESK」に注目したい。

チェコッティ・コレツィオーニのエグゼクティブデスク「604 DESK」。金属製ベースと木製天板
マリオ・ゴッタルディによる歴史的デザインを現代に再構築した「604 DESK」。金属、アメリカンウォールナット、レザーを組み合わせ、ミッドセンチュリー期の意匠を継承する

その原型は1954年、客船「レオナルド・ダ・ヴィンチ号」の船長室に向けて描かれたデザインスケッチに遡る。その後、1956年にはヴェローナの企業のオフィス向けに製作された。今回のモデルは、その意匠を受け継ぎながら、現代のエグゼクティブオフィスにふさわしい素材と機能性によって再構築されたものだ。

フルメタル構造のベースにアメリカンウォールナット無垢材やレザーを組み合わせ、直線的な構成と浮遊感のある天板が印象的なデザインを形成する。

ミッドセンチュリー期のデザイン言語を現代のラグジュアリーなワークスペースへと昇華させた逸品だ。

チェコッティ・コレツィオーニの「604 DESK」を中心としたエグゼクティブオフィスのインテリア
「604 DESK」を中心に構成されたワークスペース。木材と金属を組み合わせたデスクに加え、チェアやウォールクロックなど、チェコッティ・コレツィオーニの家具が空間を彩る

CAPTAIN HOOK:木と真鍮が織りなす彫刻的なウォールクロック

チェコッティ・コレツィオーニのウォールクロック「CAPTAIN HOOK」。縦長の木製構造体と四角い文字盤
グリエルモ・ウルリッヒの歴史的デザインを再解釈した「CAPTAIN HOOK」。アメリカンウォールナットの構造体と真鍮製の文字盤が、時計に彫刻作品のような存在感を与える

「CAPTAIN HOOK」はミラノ出身のデザイナー、グリエルモ・ウルリッヒ(Guglielmo Ulrich)の歴史的デザインに敬意を表したウォールクロックである。

1940年代のアーカイブ資料をもとに再構築された作品であり、20世紀の名作を現代によみがえらせる「Masters Tribute」コレクションに位置づけられる。

床へと伸びるアメリカンウォールナット無垢材の構造体と、繊細な加工を施した真鍮製の文字盤が特徴。手作業によるエナメル仕上げや燻し仕上げの真鍮パーツなど、細部にまで職人技が息づいている。

時計という実用品でありながら、住空間を彩る彫刻作品のような存在感を放つ。

ロベルト・ラッツェローニが手がける、建築的なダイニング家具

GASPARD:日本の美意識とイタリアの伝統を融合したダイニングテーブル

チェコッティ・コレツィオーニの円形ダイニングテーブル「GASPARD」。大理石天板と無垢材の脚部
「GASPARD」の円形モデル。分割された大理石天板を放射状に配置した無垢材の脚部で支え、真鍮のディテールが洗練されたアクセントを添える

ロベルト・ラッツェローニ(Roberto Lazzeroni)が手がけた「GASPARD」は、中世イタリアの無垢材テーブルに着想を得たダイニングテーブルである。重厚な構成に日本的な美意識を融合させ、厳格さと洗練が共存するデザインを追求した。

アッシュまたはウォールナットの無垢材を用いた脚部には、縦方向の溝加工を採用し、真鍮のディテールがアクセントとなり、力強い構造に繊細さを加えている。

天板は木材や大理石から選択可能であり、素材そのものの美しさと構造的な造形が調和し、ダイニング空間に建築的な存在感をもたらす。

SKILFUL:木工技術が際立つ彫刻的なハイキャビネット

チェコッティ・コレツィオーニのハイキャビネット「SKILFUL」。引き出しと扉を開けた内部収納
ロベルト・ラッツェローニによるハイキャビネット「SKILFUL」。ウォールナットとメープル材を組み合わせ、ガラスシェルフやLED照明など、内部の細部にまで精緻な仕上げが施されている

同じくロベルト・ラッツェローニがデザインした「SKILFUL」は4枚扉のハイキャビネットである。

ウォールナットとメープル材を組み合わせた構造に、ゆるやかに傾斜する側面を取り入れ、豊かな収納力を備えながらも軽やかな印象に仕上げている。

内部にはガラスシェルフやLED照明、レザー張りの引き出しなどを選択でき、収納家具としての機能性と装飾性を両立している。

精緻な木工技術と異素材の組み合わせが、収納家具としての機能性に加え、空間を構成する造形的な美しさを生み出している。

彫刻的なフォルムが美しい、新作チェアとローテーブル

SCAPULA:肩甲骨から着想を得た有機的なアームチェア

チェコッティ・コレツィオーニのアームチェア「SCAPULA」。曲線的な木製フレームと布張りの座面
デザインスタジオdavid/nicolasとの初の協業による「SCAPULA」。肩甲骨から着想を得た背もたれとアームが連続する、彫刻的なフォルムが特徴

チェコッティ・コレツィオーニとスタジオ・デヴィッド/ニコラスによる初のコラボレーションから生まれたアームチェアが「SCAPULA」である。

1950年代のスカンジナビアンデザインに、アール・デコの装飾的な美しさを融合させたアームチェアだ。

名称の由来となった「肩甲骨」を思わせる背もたれは、そのままアームへとつながる流麗な造形が特徴。背面の円形開口部から張り地がのぞく構成によって、後ろ姿にも独自の表情を与えている。

EUGENE:ミッドセンチュリーの造形を現代に再解釈

チェコッティ・コレツィオーニのアームチェア「EUGENE」。異なる色と素材の張り地を採用した3脚
DRAW Studioが手がけたアームチェア「EUGENE」。1950〜60年代のデザインを現代的に再解釈し、半円形のバックレストと無垢材のフレームが柔らかな造形を生み出している

DRAW Studioが手がけた「EUGENE」は、1950〜60年代のデザインを現代的に再解釈したアームチェアだ。円形ベースの上に無垢材のクロス構造を放射状に配置し、半円形のバックレストが身体を包み込む。

テーパードレッグや真鍮製ディテールなど、ミッドセンチュリーデザインの要素を取り入れながら、現代のインテリアに調和する軽やかなフォルムを実現した。

BALDWIN:ジャン=マリー・マッソーによる彫刻的なローテーブル

チェコッティ・コレツィオーニのローテーブル「BALDWIN」。大理石と木製の天板を組み合わせた3台
ジャン=マリー・マッソーがデザインした「BALDWIN」。有機的なフォルムの天板と力強い木製脚部が特徴で、異なるサイズや素材の組み合わせによって多彩な表情を生み出す

そして、「BALDWIN」は、フフランス人デザイナー、ジャン=マリー・マッソー(Jean-Marie Massaud)との協業によって生まれた、全8種類のローテーブルコレクションだ。

無垢のアッシュ材を用いた力強い脚部と、有機的な曲線を描く天板が目を引く。木材に加えて、バックペイントガラスや大理石などの素材を組み合わせることで、豊かなバリエーションを展開。単体でも複数を組み合わせても、リビング空間に彫刻的なリズムをもたらす。

ラグジュアリーな寝室とドレッシングルームを彩る家具

JANINE LOUNGE:優美な曲線と快適性を追求したラウンジチェア

チェコッティ・コレツィオーニのラウンジチェア「JANINE LOUNGE」。青い張り地と曲線的な木製フレーム
ロベルト・ラッツェローニによる「JANINE LOUNGE」。無垢材のフレームが描く流麗なラインと、ゆったりとした座面を組み合わせたラウンジチェア

ロベルト・ラッツェローニによる「JANINE」コレクションを発展させたラウンジチェアがJANINE LOUNGEである。

流れるような細身のシルエットと、無垢材フレームが描く優美なラインが特徴で、身体を包み込む背もたれとクッション性の高い座面によって、くつろぎの時間を支える。張り地はファブリックやレザーに加え、編み込みレザー仕様も選択できる。

DEMASIADO CORAZON:象徴的なヘッドボードを備えたベッド

「DEMASIADO CORAZON」はロベルト・ラッツェローニが1999年にデザインしたベッド。

伸びやかに広がるヘッドボードを象徴的なデザイン要素とし、繊細なチェスターフィールド調のステッチがエレガントな表情を添える。

アメリカンウォールナット無垢材とレザーを組み合わせ、木材の構造美と柔らかな表情を融合。装飾性と快適性を兼ね備えたタイムレスなデザインを追求している。

FULL ISLAND:収納とディスプレイを融合したアイランド型チェスト

同じくロベルト・ラッツェローニによる「FULL」コレクションのアイランド型チェストは、

8杯または12杯の引き出しを備え、上部には強化ガラスの天板を採用。収納した小物を美しく見せるディスプレイケースとしても機能する。

アメリカンウォールナットの構造体に、エボニーやレザー、ファブリックなど多彩な素材を組み合わせることができる。

壁際だけでなく空間の中央に配置することを想定したデザインは、ドレッシングルームのあり方にも新たな選択肢を提示する。

カッシーナ・イクスシー青山本店で11月19日から特別展示。イタリア職人の実演も

今回の新作コレクション発表にあわせて、カッシーナ・イクスシー青山本店3階では、11月19日(木)から12月1日(火)まで特別展示を開催する。また、11月27日(金)には、イタリアから来日する専門職人による「シェラック仕上げ」のデモンストレーションも実施。

シェラック仕上げは、天然樹脂を用い、木材の表面に奥行きのある艶を生み出す伝統的な仕上げ技法。木目の美しさを引き立てる繊細な手仕事を、実際に間近で見ることができる貴重な機会となる。

デザインの美しさだけでなく、それを支える素材と職人技にも目を向けたい今回の展示。

チェコッティ・コレツィオーニの家具が体現する、時代を超えて受け継がれるクラフツマンシップと、現代のラグジュアリーな住空間との関係を知る機会となるだろう。

【CECCOTTI COLLEZIONI 新作コレクション特別展示】

  • 会期:2026年11月19日(木)~12月1日(火)
  • 会場:カッシーナ・イクスシー青山本店 3階
  • 所在地:東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル
  • 営業時間:11:00~18:00(水曜定休)

【シェラック仕上げ実演デモンストレーション】

  • 日時:2026年11月27日(金)11:00~12:00
  • 会場:カッシーナ・イクスシー青山本店 3階
  • 予約:不要

CECCOTTI COLLEZIONI 公式サイト

Cosmogramma コレクション公式紹介

カッシーナ・イクスシー 店舗情報

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