壁から18.3cmで120インチ! LG「HU925V」登場。Google Gemini搭載の4K超短焦点プロジェクター
取材/LWL online編集部
LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K超短焦点レーザープロジェクター「HU925V」を2026年10月下旬より順次発売する。壁からわずか18.3cmの距離で最大120インチの大画面を投影でき、RGBトリプルレーザーによる高画質と3,000 ANSIルーメンの明るさを実現。さらに、Google Geminiを活用したAIエージェント機能を搭載し、映像・音響の最適化からコンテンツ検索までサポートする。予想実売価格は61万6,000円前後(税込)。リビングの美観と本格的な大画面映像を両立させる、新たなホームシアターの選択肢として注目される。

壁から18.3cmで120インチ。LG「HU925V」の超短焦点設計
大画面で映画を楽しみたい。しかし、リビングに大型テレビを設置すると、空間のレイアウトやインテリアに制約が生まれる。一般的なプロジェクターの場合、スクリーンまで一定の投写距離を確保する必要があり、住宅への導入には一定の設計上の配慮が求められてきた。
LGが発表した「HU925V」は、こうした課題に応える4K超短焦点レーザープロジェクターだ。
壁際への設置で大画面を実現できることが最大の特徴である。壁から5.6cmで90インチ、9.8cmで100インチ、18.3cmで120インチの映像を投影できる。
プロジェクターを部屋の後方や天井に設置する必要がなく、壁際のテレビボードなどを活用することで大画面環境を構築できる。部屋の中央に投写用の機器や配線を配置せずに済むため、インテリアの自由度を高められる点も魅力的だ。
本体はホワイトを基調としたミニマルなデザインを採用。存在感を抑えた外観は、現代的なリビングや寝室にも調和する。
大画面を楽しむときはシアターとして、映像を映さないときは生活空間として。住まいの美観と映像エンターテインメントを両立させたいユーザーにとって、注目すべき製品といえる。

RGBトリプルレーザー採用。4K高画質と3,000 ANSIルーメンの明るさ
映像性能を見てみよう。赤・緑・青それぞれにレーザー光源を用いるRGBトリプルレーザー方式を採用。4K UHD(3840×2160ピクセル)の高精細な映像を最大120インチの大画面で再現する。
明るさは3,000 ANSIルーメン。高輝度設計により、専用の暗室だけでなく、日常生活の場となるリビングでの視聴も想定している。色域はデジタルシネマの規格として知られるDCI-P3を94%(標準値)カバー。コントラスト比は2,000,000:1(標準値)をうたう。
さらに、映像シーンに応じてレーザーの出力を調整する「アダプティブコントラスト」に対応。明るいシーンの鮮やかさと暗部の階調表現を両立させ、映画やドラマの世界観を引き出す。
HDR10やHLGにも対応するなど、ホームシアター用途を見据えた映像機能を装備している。
Google Geminiを活用したAI機能。映像・音響からコンテンツ検索まで最適化
もうひとつ、LGのAI技術を活用した映像・音響の最適化にも着目したい。
HU925VはAIプロセッサー「Alpha 8 AI Processor 4K Gen3」を搭載する。同プロセッサーを活用する映像最適化機能「AI Picture Pro」は、コンテンツやシーンを解析して画質を最適化している。アップスケーリングや明暗の調整などにより、映像の精細感や立体感を高める。
音響面では「AI Sound Pro」を採用。バーチャル11.1.2chの立体音響表現に対応し、映画の効果音や登場人物のセリフ、音楽などをコンテンツに応じて最適化する。
そして、さらに注目しておきたい機能が、Google Geminiを活用したAIエージェント機能だ。
Google Geminiと連携したAI検索により、知りたい情報を自然な言葉で尋ねたり、コンテンツを探すことができる。視聴傾向をもとに作品を提案するAIコンシェルジュ機能も備え、膨大な映像コンテンツの中から好みに合った作品を見つけやすくする。
映像を美しく映すことに加えて、どのように楽しむのかという映像体験をAIがサポートする。プロジェクターもまた、AIを活用したホームエンターテインメント機器へと進化している。

webOS 26でNetflixやYouTubeに対応。外部オーディオとの連携も
HU925VはLG独自のスマートテレビプラットフォーム「webOS 26」を搭載。Netflix、Prime Video、YouTube、TVer、Disney+などの動画配信サービスを、外部のストリーミングデバイスなしで利用できる。AirPlay 2やGoogle Castにも対応し、スマートフォンやタブレットからのコンテンツ共有も可能だ。
本体には20W+20Wのステレオスピーカーを内蔵し、単体でも音声を再生できる。また、HDMI eARCに対応しているため、対応するAVアンプやサウンドシステムと組み合わせたホームシアター環境にも発展させられる。
接続端子はHDMI入力3系統のほか、有線LAN、USBなどを用意。映像機器やゲーム機、ネットワークとの接続にも対応する。
大画面と美しい住まいの両立へ。インテリアになじむ新しいホームシアター
住空間において、大画面ディスプレイの存在感をどう扱うかは、建築家やインテリアデザイナーにとっても重要なテーマのひとつだ。
壁掛けテレビを建築と一体化させる方法や、使用しないときに映像機器を隠す方法など、さまざまなアプローチがある。たとえば、LGの有機ELテレビ「Gシリーズ」は、壁面との一体感を追求した薄型デザインを特徴としている。
そのなかで、HU925Vのような超短焦点プロジェクターは、壁面を映像のための空間として活用しながら、機器そのものの存在感を抑えられるという魅力を持つ。
もちろん、大画面を美しく投影するには、壁面やスクリーンの平滑性、外光の影響、設置位置などへの配慮が欠かせない。建築計画の段階からスクリーンや配線、音響システムまで含めて検討すれば、より完成度の高いホームシアター空間を構築できるだろう。
高精細な4K映像とAIによる快適な操作性、そしてリビングの美観との調和。LGのHU925Vは、映像技術を暮らしの中に自然に取り込むという、新しいホームエンターテインメントの方向性を示している。

HU925Vは2026年10月下旬より順次発売。価格はオープンで、予想実売価格は61万6,000円前後(税込)。
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LWL online 編集部