LG「Styler Premium AI」登場。掛けるだけでAIが衣類を自動ケア
取材/LWL online編集部
LGエレクトロニクス・ジャパンが、衣類ケア家電「LG Styler™」の新モデル「LG Styler™ Premium AI」を発表した。スチーム、ハンガーの振動、乾燥によって衣類をリフレッシュする従来の仕組みに、新たに「AIリフレッシュ」を搭載。衣類の量や状態に応じてスチーム量や運転時間、乾燥時間などを自動で最適化する。「掛けるだけ」で衣類を整える「スチームクローゼット」はAIによってどのように進化したのか。
LG Stylerとは? 洗いにくい衣類を自宅でケアする「スチームクローゼット」
そもそも「LG Styler」とはどのような製品なのか? まずは簡単に解説しておこう。
LG Stylerは、スーツやジャケット、コートなど、毎日のように着用する一方で、その都度洗濯することが難しい衣類を自宅でケアするための衣類ケア家電だ。
LGは2011年、Stylerを「世界初のスチーム式衣類ケアシステム」として発表。日本では2017年から販売しており、現在ではLG自身も「スチームクローゼット」と位置づけている。
庫内に衣類をハンガーで掛けると、スチーム、ハンガーの振動、乾燥という3つの働きを組み合わせ、衣類に付着したニオイやシワ、花粉、ダニ、菌などをケアする。洗濯しにくいスーツやコート、デリケートな衣類、帽子などを日常的にリフレッシュできることが基本的な役割となる。「洗濯」と「クリーニング」の間にあった日常的な衣類ケアを家庭内で行うための家電として捉えるとわかりやすい。

「LG Styler Premium AI」は何が進化したのか
新モデルの中心となる「AIリフレッシュ」
今回の「LG Styler Premium AI」で大きなポイントとなるのが、新搭載された「AIリフレッシュ」である。
衣類を庫内に掛けてAIリフレッシュを選択すると、ハンガーに掛けられた衣類の重さを認識し、スチームの量や温度、運転時間、ハンガーの動きを自動的に最適化する。
乾燥工程でも、衣類の状態や素材に応じて乾燥時間を自動調整。生乾きを抑える一方で、必要以上の乾燥によって生地へ負担をかけないよう配慮する。
これまではユーザーが衣類や目的に合わせて選択していた「どのようにケアするか」という判断の一部をAI側へ委ねる設計になったのだ。
「掛けるだけ。あとは、おまかせ。」という今回のキャッチコピーは、単なる操作の簡略化というより、衣類ケアそのものを自動化していく方向性を示している。

最大5着+パンツ1着をまとめてケア。ハンガーは毎分最大350回振動
衣類をリフレッシュする基本機構も強化された。
庫内ではスチームを循環させながら、ハンガーを1分間に最大350回振動。乾燥機能と組み合わせることで、衣類をケアする。
LGによれば、所定の試験条件下で衣類に付着した菌、花粉、ダニを99%以上低減するほか、ニオイやシワのケアにも対応する。衣類や用途に合わせたコースは全42種類を用意した。
一度にケアできる容量は最大ハンガー5着とパンツ1着。シャツやスーツだけでなく、ボリュームのあるコートなどもまとめて入れられる。ドア内側には「ズボン折り目ケア」も備え、パンツのシワを整えながら折り目を維持することも可能となっている。
高圧ハンディスチーマーも内蔵。「まとめて」と「部分ケア」を1台で
Premium AIでは本体内に高圧ハンディスチーマーも搭載した。庫内で衣類全体をまとめてケアするだけでなく、襟元や袖など、気になるシワをその場で集中的にケアすることができる。


ハンディスチーマーの予熱時間は前モデルの約210秒から約180秒と、約17%短縮した。スチームの強さも「強・中・弱」の3段階から選択できるため、衣類の素材やシワの状態に応じて使い分けられる。
日々の衣類ケアをStylerに任せながら、外出前に気になった部分だけを手早く整える。1台の中でこうした2つの使い方を完結させている。
衣類から住空間へ広がるStylerの機能
衣類だけでなく、室内の除湿にも対応
さらに、衣類ケアだけでなく室内除湿機能も備えている。本体のドアを閉めた状態で部屋の空気を循環させ、室内を除湿する。気温27℃・湿度60%という試験条件では、24時間で最大10Lの除湿能力を確認しているという。
衣類を整えるための機器でありながら、その周囲の温湿度環境にも機能を拡張している。Stylerは住環境の一部として捉えておくとよいだろう。

「LG ThinQ」で運転状況を確認。衣類ケアもコネクテッド化
Premium AI はLGのスマートホームアプリ「LG ThinQ™」にも対応する。
スマートフォンから運転状況や仕上がり予定時間を確認できるほか、本体に標準搭載されていないコースもアプリからダウンロードでき、全42種類のコースを利用できる。
また、運転中に衣類がハンガーから外れるなどの異常を検知すると、本体に加えて、スマートフォンにも通知する。

家電をネットワークにつなぐこと自体は珍しくなくなったが、Stylerの場合は「衣類の状態」「運転状況」「ケアコース」といった情報をデジタル管理することで、衣類管理そのものをスマート化している点に特徴がある。
「衣類を洗う」から、「衣類を日常的に整える」へ
洗濯機や乾燥機が「洗う」「乾かす」ための家電だとすれば、LG Stylerが担うのは「整える」という工程だ。
帰宅したらジャケットやコートを掛けて、必要に応じてスチームや乾燥でリフレッシュし、翌日にまた着る。そこにAIが加わることによって、ユーザーが衣類ごとに一つひとつ細かく設定するのではなく、衣類の状態を機器側が判断しながらケアする方向へと進んだ。
住宅におけるテクノロジーが目立つ操作機器から、日常生活の裏側で働く存在へと変わりつつあるなか、「掛けておけば、あとは家電が判断する」というStylerの考え方は、今年、LWL onlineが何度か記事にしてきた「Invisible Technology」という考え方にも通じる。
クローゼットは衣類を保管することに加えて、整え、次に着る状態までマネジメントする場所になる。Premium AIは、住まいと衣類ケアの関係を考えさせる一台になりそうだ。
なお、「LG Styler™ Premium AI」はブラックミラーを展開し、GREEN FUNDINGでは2026年10月1日13時から10月31日23時59分まで先行支援を受け付ける。先行支援価格は230,000円(税込)から。一般販売は11月上旬以降を予定し、想定実売価格は395,000円(税込)となる。
また、10月6日から31日まで「蔦屋家電+」、10月10日から21日まで「六本木 蔦屋書店」で実機展示も行われる。
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