スマートホームとは? 6つのCLASSと3つの軸で読み解く。建築体験を設計する家へ【スマートホームの基礎の基礎・後編】 Living Insight vol.18

 取材/LWL online編集部

スマートホームとは何か? 前編では「IoTガジェット型(デバイス統合型)スマートホーム」と「建築統合型スマートホーム」の違いを整理した。後編ではさらに一歩踏み込み、現在のスマートホームを「6つのCLASS」と「3つの軸」で分類。デバイス、オートメーション、システムインテグレーションから、UX(ユーザーエクスペリエンス)を起点に建築とテクノロジーを統合し、長期運用まで考えるスマートホームまでを読み解く。

※アイキャッチ画像:Image:korisbo /Shutterstock.com

スマートホームとは? 6つのCLASSで読み解くIoT・建築統合・UX設計

「スマートホーム」という言葉は、人によって思い浮かべるものが異なるケースが多い。

スマートフォンから空調や照明を操作できる家は「スマートホーム」と呼ばれ、スマートロックやロボット掃除機、ネットワークカメラが連携する家もスマートホームと呼ばれる。

北米の高級住宅では、照明、空調、シェード、セキュリティ、AV、ネットワークまでを建築設計の段階から統合し、センサーなどを使って、住む人が意識しなくても環境が自然に整う住宅も「スマートホーム」と呼ばれている。

同じ言葉で表現されているが、設計思想は大きく異なる。

前回の「スマートホームの基礎の基礎:前編」では、スマートホームを大きく「IoTガジェット型(デバイス統合型)」と「建築統合型」に分けて、その違いを紹介した。

今回はもう一歩踏み込み、現在のスマートホームを6つのCLASSに分けて考えてみたい。

あらかじめ断っておきたいが、今回の記事でいうCLASSは、性能や優劣を示す「レベル」ではない。設計のアプローチの違いを整理することで、スマートホームの理解を深めるための分類である。

スマートホームを6つのCLASSで整理する

まず全体像を見てみよう。

CLASS 分類 起点 主な特徴
CLASS 1 単体スマートデバイス型 機器 一つの機器をネットワーク化する
CLASS 2 エコシステム統合型 デバイス群 複数機器を共通の環境で扱う
CLASS 3 オートメーション型 条件・センサー 状況に応じて機器を自動化する
CLASS 4 システムインテグレーション型 住宅設備 照明・空調・AVなどを統合制御する
CLASS 5 UX/建築統合設計型 人・体験・空間 暮らし方から逆算して住宅全体を設計する
CLASS 6 建築環境プラットフォーム型 建物・運用 建築環境を長期に監視・保守・更新する

※CLASSの数字は性能・優劣を示すものではありません。実際の住宅では複数のCLASSが組み合わされます。

スマートホームを6つのCLASSで分類したLWL online独自の概念図
スマートホームを6つのCLASSに分類したLWL online独自の整理。数字は性能や優劣を示すものではなく、スマートホームをどこから設計するかというアプローチの違いを表している
図版は生成AIによって作成

CLASS 6がCLASS 1より「優れている」という意味ではない。

たとえば、賃貸住宅でスマート照明を導入したいのであれば、CLASS 1やCLASS 2は非常に合理的だ。逆に、新築住宅や別荘で照明、空調、シェード、AV、セキュリティなどを建築と一体化させたいのであれば、CLASS 4以降の考え方が重要になってくる。

このCLASSによる区分は、スマートホームという言葉の中に存在する、設計思想の違いを読み解き、理解を深めるための地図である。

CLASS 1 単体スマートデバイス型:「機器」がスマートになる

最も身近なのが、スマート電球、スマートプラグ、スマートロック、ネットワークカメラ、ロボット掃除機などだ。従来は単独で動いていた機器がネットワークにつながり、スマートフォンや音声から操作できるようになった。

厳密には、スマート「ホーム」というよりも、機器がスマートになったのである。スマート家電などもここに入る。

導入のハードルは低く、既存住宅や賃貸住宅にも取り入れやすい。現在のスマートホーム市場を大きく広げているのはこのCLASSである。

ただし、導入する機器が増えるほどアプリも増え、操作体系が複雑になってしまうことがある。「スマートな機器が増えた結果、操作が増えてしまう」という矛盾が生じる可能性もある。

CLASS 2 エコシステム統合型:複数の機器を一つの環境へ

次の段階では、複数のスマートデバイスを同じプラットフォームから扱えるようになる。

照明、スマートロック、カメラ、センサー、空調などを共通のアプリやスマートホーム基盤へと登録し、メーカーの異なる機器を横断して操作する。最近話題のMatterという共通規格が主に担っているのもこの領域である。

このCLASSでは、「機器をスマート化する」から「機器同士をつなぐ」へと発想が広がっている。ただし、主語が依然として「デバイス」であることには注意しておきたい。

完成した住宅に後から追加することが可能であり、建築そのものを大きく変更する必要はない。

コンシューマー向けスマートホームの中心的な領域といえる。

スマート家電や空調、テレビ、ロボット掃除機をネットワークでつなぐスマートホーム
スマート家電やロボット掃除機などをネットワークでつなぐ、身近なスマートホームのイメージ。スマートホームはここから、住宅設備や建築そのものの統合へと広がっていく
Image:Proxima Studio /Shutterstock.com

CLASS 3 オートメーション型:「操作する」から「自動で動く」へ

スマートホームが本格的に「住宅らしい振る舞い」を始めるのがCLASS 3だ。

例えば、外出したら照明と空調をOFFにしたり、日没後に照明を暖色へ切り替えたり、人が入室したら照明を点灯したり、一定以上の温度になったら自動的に空調が動作するなど、条件設定によって、ユーザーがその都度操作しなくても家電やデバイスが動くようになる。

ここでは、人が命令する住宅から、条件を読み取って動く住宅へと関係が変化する。時刻、人感、在室、温湿度、照度などが入力となり、住宅側が一定の判断を行う。

ただし、多くの場合は既存住宅の上に自動化の仕組みを加える形だ。設計思想が変わっているわけではない。

CLASS 4 システムインテグレーション型:住宅設備を「一つのシステム」にする

CLASS 4になると、スマートホームはガジェットの世界から住宅設備の世界へ入っていく。設計思想自体が変わってくる。

ここで対象となるのは、照明、空調、電動シェード、セキュリティ、AV、インターホン、電気錠など、家電というよりは住宅設備になる。CLASS 1~3は、操作される対象が住宅設備というよりは家電やガジェットなど、デバイスであったが、このCLASS以降は対象が住宅設備中心になる。
ただし、後述するように、このCLASS 4は歴史的にAV機器の制御が中心となって進化してきているので、住宅設備中心とはいえ、ガジェット(AV機器)も対象とすることになる。

この領域は歴史的に、高級住宅におけるホームシアターやカスタムインストール(CI)と深い関係を持ちながら発展してきた。例えばホームシアターでは、照明を落とし、カーテンを閉め、スクリーンを下ろし、プロジェクターやAV機器を起動する、といった複数の操作を一つにまとめる必要があった。

インターフェースは、スマートフォンのアプリでも、壁のスイッチでも、スマートスピーカーでも、いずれでもかまわないが、複数の操作をひとつのシーンとして扱い、ワンタッチ(ワンボタン、ワンワード)でそのシーンを呼び出す。

こうしたシーンの設計から統合対象が広がり、照明、空調、シェード、セキュリティなど住宅設備全体を一つの制御システムへまとめる考え方が生まれた。北米のインストーラーの団体であるCEDIAに代表されるカスタムインストール文化は、この領域を中心に発展してきた。

Natural、Sanctuary、Entertainのシーンを呼び出す壁面キーパッド
複数の住宅設備を一つの操作にまとめる「シーン制御」。建築統合型、かつUXを重視するシステムの代表、Lutron HomeWorksのスイッチ、Alisse。ボタン一つで照明やシェード、AVなどを連携させる考え方は、システムインテグレーション型スマートホームの代表的なアプローチだ
画像提供:Lutron

複雑な設備をいかにシンプルに操作できるかを念頭に置いてシステムのインテグレートを行う。
大型住宅になれば設備の数も増え、ユーザーが個別に操作することは現実的ではない。たとえば、「おやすみ」というボタンをひとつ押せば、家中のすべてのブラインドとシェードが閉じ、すべての照明がOFFになる。こうした平易な操作に価値を置いた建築統合型スマートホームがここに当てはまる。

ただし、このアプローチでは「制御システム」が設計の中心になりやすくなる。「この住宅設備をどのように統合するか」という問いからスマートホーム設計が始まるからだ。

CLASS 5 UX/建築統合設計型:「何を制御するか」より「どう暮らすか」

壁面コントローラーと電動シェードを建築に統合したリビング
Lutron HomeWorksでは、壁面の操作系や電動シェードを空間に違和感なく統合。Lutron HomeWorksによって、スマートホームは住宅設備・建築の一部へと移行していく
画像提供:Lutron

LWL onlineが現在、とりわけ注目しているのがこの考え方だ。

一見CLASS 4と似ているが、出発点が異なる。CLASS 4では、「何を統合するか」が重要である。対象が家電やガジェットではなく住宅設備だったとしても、統合する対象を起点としてシステムを設計する。

しかし、CLASS 5では、「この住宅で住人にはどのような体験をしてほしいのか」から考える。発想の起点がまったく異なるのだ。

CLASS 4はUI/統合操作に重点を置きやすく、CLASS 5はUX/居住体験を設計の起点に置く。

もう少し具体的に見ていこう。

例えば朝。寝室に強い照明が突然点灯するのではなく、自然光や生活時間に合わせてシェードが少しずつ開き、必要に応じて照明の明るさや色温度も変わる。テクノロジーが、急激な刺激を抑えながら、自然な目覚めを支える役割を果たす。

照明と電動シェードを建築に統合したベッドルーム
UX起点のスマートホームでは、操作機器そのものではなく、光、シェード、温熱などがつくる居住体験が主役になる。画像はUX起点のスマートホーム制御の代表的存在Lutron HomeWorksのイメージ画像
画像提供:Lutron

これはまさしくUXを重視してスマートホームを設計する手法だ。

スマートホームの目的を「操作」ではなく「体験」として捉えることがポイントになってくる。そのため、設計の順番も変わる。

まず、どんな場所で、誰が、どのように過ごすのかを考える。次いで、照明、空調、シェード、音響、セキュリティ、ネットワークなど必要な制御対象や環境を検討する。そして、その後に、「体験」を実現するために最適なシステムやプロトコル、機材を選ぶ。

流れとしては、「UX → 建築 → 設備 → テクノロジー(Home OS、プロトコル、システム、機材)」という順になる。

特定の制御メーカーやプラットフォームが設計の出発点になることはない。「体験」に最も適した制御システムを選び、プロトコルを検討し、住宅全体を一つのシステムアーキテクチャとして設計する。

大開口の電動シェードと自然光を統合した住宅空間
自然光、電動シェード、照明などを一体として考えることで、テクノロジーを意識させずに空間環境を整えることができる。画像は建築統合型スマートホームの代表的なシステムLutron HomeWorksのイメージ画像
画像提供:Lutron

CLASS 6 建築環境プラットフォーム型:完成した後も住宅を「育てる」

CLASS 5の考え方をさらに建物の運用まで広げると、もう一つ別の領域が見えてくる。

スマートホームを完成時点で終わる設備としてではなく、長期間運用される建築システムとして考えるアプローチだ。住宅は10年、20年、場合によってはそれ以上使われる。その間には設備が故障し、機器が更新され、通信規格が変わり、住む人の生活も変化する。

そこで重要になるのが、監視やログ、遠隔診断、保守、アップデート、機器交換、エネルギーマネジメントといった運用の視点である。これはビルオートメーションで用いられている考え方に近い。

例えば、空調設備の状態を常時把握し、異常が発生すれば遠隔から確認し、エラーの状態を把握して、設備業者に連絡する。あるいは、センサーや設備のログを蓄積し、利用状況に応じて制御を改善する。

スマートホームのネットワーク機器や制御機器を収容したラック
表からは見えない制御機器やネットワークも、建築統合型スマートホームの重要なインフラ。長期運用では、保守性や更新性まで含めた設計が必要になる
Image:nelikdulatov /Shutterstock.com

ここまで来ると、スマートホームは単なる制御装置ではない。

建築環境を長期間維持し、更新していくためのプラットフォームという性格を持ち始める。

すべての住宅がここまでの仕組みを必要とするわけではないが、大規模な高級住宅や別荘では、このCLASSを視野に入れておくべきだろう。

LWL onlineが考える建築統合型スマートホーム。「UX起点+建築統合+長期運用」

では、LWL onlineは、この6つのCLASSのどこに比重を置いているのか。

中心はCLASS 5である。UXから逆算して建築とテクノロジーを設計するスマートホームだ。

スマートホームの設計を、制御システムやUI、あるいはデバイスを出発点として考えるのではなく、「この住宅でどのような時間を過ごしてほしいのか」を出発点として設計されるスマートホームである。

制御システムやプロトコル、UI、機器は、その体験を成立させるための手段だ。

同時に、住宅は長期間使うものである以上、CLASS 6が持つ運用の視点も必要になる。特定メーカーに過度に依存していないか? 将来の機器の交換可能性はどうするか? ネットワークや設備の状態を確認できるのか?

こうした問いは、今後のラグジュアリー住宅では無視できない。

LWL onlineが理想と考えるのは、CLASS 5のUX/建築統合設計を中心に置きながら、CLASS 6の長期運用思想を必要な範囲で取り入れることである。

LWL onlineが考えるスマートホームの目的とは、テクノロジーによって、住む人にとって心地よい環境と体験と時間が長期間安定して維持されていくことなのである。

6つのCLASSで変わるスマートホームの「主語」

CLASS 1では、機器(デバイス)がスマートになる。CLASS 2では、機器同士がつながり、システム化される。CLASS 3では、つながったシステムが自動化される。CLASS 4になると、住宅設備が統合される。CLASS 5では、人と空間の体験が設計される。CLASS 6では、建築環境が継続的に運用される。

つまりスマートホームは、「Device → System → Automation → Integration/UI → Experience/UX → Environment」へと対象を広げてきたと考えることができる。

ただし直線的に一本道で進んできているわけではない。

CLASS 5の住宅にCLASS 1のスマート家電が存在していてもよいし、CLASS 6の運用思想を取り入れながら、シンプルな設備構成にすることもできる。 実際の住宅は、複数のCLASSを組み合わせて構成される。

スマートホームを読み解く「3つの軸」

6つのCLASSと合わせて考えたいのが、次の3つの軸である。

スマートホームを設計の起点、建築との統合度、人と住宅の関係の3軸で読み解く概念図
LWL onlineでは、スマートホームを「設計の起点」「建築との統合度」「人と住宅の関係」という3つの軸でも読み解く。右側が性能的に優れているという意味ではない
生成AIによって作成

軸1 Device Driven/Experience Driven。何を起点に設計するか

これは、何を起点として設計しているか、という軸になる。

「この機器を導入したい」から始まるのか、「この場所でこんな時間を過ごしたい」から始まるのか。前者をDevice Driven、後者をExperience Drivenと考えることができる。

高度なスマートホームほどExperience Drivenである必要がある、というのがLWL onlineの立場だ。

なぜなら住宅の主役はテクノロジーではなく、そこに暮らす人だからである。

軸2 後付け型/建築統合型。建築とどこまで一体化するか

二つ目は、建築との統合度である。要するに、後付け型か、建築統合型か。

完成した住宅に後から機器を追加するのか。あるいは、設計段階から電源、配線、ネットワーク、照明、シェード、センサー、機器収納などを計画するのか。

判断するための一つの問いがある。「そのスマートホームは、建築図面に描かれているか」。

センサー位置、制御盤、ネットワーク、電源、シェード配線、AVラックなどまで図面上で計画されていれば、スマートホームは後付けのDIY型ではなく、建築の一部であり、住宅のインフラである。

軸3 操作中心/環境中心。UIからUXへ

三つ目の軸は人と住宅の関係だ。

スマートホームというと、「スマートフォンから操作できること」を思い浮かべがちだ。あるいは、「一つのタッチパネルですべて操作できること」に重きを置きがちになる。要するにUI(ユーザーインターフェース)に偏りすぎる傾向である。

だが、UXから考えれば、その先の問いが生まれる。そもそも、毎回操作する必要があるのか。

照明、空調、シェードなどが、時間、在室、照度、温湿度などを検知するセンサーから自然に快適な状態に調整されるのであれば、操作そのものを減らすことができる。

スマートホームのUIは重要である。しかし、優れたUIと、UIを使わなくても成立する住宅というのは矛盾するわけでなく、両立する。

必要なときには優れたUIで簡単に操作でき、普段は意識しなくても適切な環境が保たれている状態が理想だろう。

6つのCLASSと3つの軸を統合したLWL Smart Home Map
「6つのCLASS」と「3つの軸」を統合したLWL Smart Home Map。LWL onlineはCLASS 5のUX/建築統合設計を中心に、CLASS 6の長期運用思想を必要な範囲で取り入れる立場をとる
生成AIによって作成

制御システムやプロトコルはUXから逆算して選ぶ

筆者は以前スマートホームのインテグレートを行う企業を経営していたことがあるので、非常にわかるのだが、スマートホームを考えるとき、どんなHome OSを使うか、中央制御か分散制御か、どのプロトコルを使用するかなど、技術やデバイス、あるいはUIを先行して考えがちになる。

しかし、最も重要な視点は、どの技術やUIが優れているかではなく、住まい手のライフスタイルには何が適しているか、である。スマートホームの最大の目的は、住まいの体験価値を上げることなので、UXから考えていくべきだ。

住宅全体を一つの技術で統一する必要はない。むしろ重要なのは、異なる技術レイヤーを適切に組み合わせるシステムアーキテクチャである。

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ここまで考えると、「スマートホーム」という言葉そのものの意味も少し変わってくる。

スマート機器が最も多い住宅が、最もスマートな住宅とは限らない。

UIにこだわったスマートホームが、最もスマートな住宅になるとは限らない。

大量のセンサーやAIを導入すればよいわけでもない。

テクノロジーが住む人の体験をどれだけ自然に支えているかが問われる。

必要なときには簡単に操作できるが、普段はスマートホームの存在をほとんど意識しなくてよい。テクノロジーが建築の背後へ退いた住宅。LWL onlineが注目するのはこの方向だ。

スマートホームはテクノロジーによって住まいの体験価値を向上させる。

その意味では、スマートホームの進化が向かっているのは、「より自然に暮らせる家」なのかもしれない。

照明と建築が一体化したモダンな高級住宅
スマートホームの目的は、テクノロジーを目立たせることではない。光や環境制御が建築の背後に溶け込み、住む人が自然に快適な時間を過ごせることが重要になる
Image:korisbo /Shutterstock.com

FAQ スマートホームの6つのCLASS/3つの軸

Q. CLASSの数字が大きい方が優れていますか?

いいえ。6つのCLASSは性能ランキングではなく、スマートホームの設計アプローチを整理したものです。住宅の条件や目的によって適切なCLASSは異なります。既存住宅や賃貸住宅ではCLASS 1〜3の方が合理的な場合もあります。

Q. IoTガジェット型(デバイス統合型)スマートホームと建築統合型スマートホームの違いは?

IoTガジェット型(デバイス統合型)スマートホームは、完成した住宅へスマート照明やスマートロックなどのガジェットを追加する考え方が中心となります。出発点がデバイスになるので、デバイス統合型スマートホームとも言えます。
一方、建築統合型スマートホームでは、文字どおり、照明、空調、シェード、ネットワーク、セキュリティなどの住宅設備を建築設計の段階から計画し、建築に統合します。いわば住宅インフラ型スマートホームになります。

Q. UXから考えるスマートホームとは何ですか?

先に制御システムや機器を決めるのではなく、「その住宅で人がどう過ごすか」を最初に考え、そこから照明、空調、シェード、センサー、AVをどのような技術を使って統合すべきかなどを逆算して設計する考え方になります。

Q. 建築統合型スマートホームはどのタイミングから検討すればよいですか?

可能であれば基本設計や実施設計の段階から検討した方がよいでしょう。センサー、照明制御、電動シェード、ネットワーク、機器収納などは建築工事との関係が深く、早い段階から検討した方が設計の自由度を高めやすくなります。

Q. 「操作しなくていい家」とは完全自動化された家ですか?

必ずしもそうではありません。すべてを自動化するのではなく、住宅が状況に応じて適切に動きながら、必要なときには住む人が簡単に介入できることが重要になります。

Q. AIはスマートホームをどう変えますか?

AIによって期待されるのは、音声操作の高度化だけではありません。住宅が在室状況や時間、環境、利用傾向などを理解し、より適切な環境制御を行う方向が考えられます。ただし住宅では安全性、プライバシー、長期運用も重要であり、自動化の範囲を適切に設計する必要があります。

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    LWL online 編集部

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