KOYORI、ミラノサローネ2026の新作家具を日本初披露。ヴィンセント・ヴァン・ダイセンらの作品が代官山に
取材/LWL online編集部
日本の卓越した木工技術と、世界的デザイナーの感性が融合する家具ブランド「KOYORI(コヨリ)」が、ミラノサローネ2026で発表した新作コレクションを日本で初披露する。11月1日(日)から3日(火・祝)まで、東京・代官山のヒルサイドテラス ギャラリーウエストで展示会を開催。ヴィンセント・ヴァン・ダイセンによる「Hinodeコレクション」、ロナン・ブルレックの「Ichirinチェア」、ガムフラテージの「Kinomiサイドテーブル」などが一堂に会する。一般公開に先立つ10月31日(土)には、新作家具の開発の舞台裏を語るトークイベントも開催される。
世界的デザイナーと日本の木工技術が融合。KOYORIの2026年新作コレクション
KOYORIは、日本の家具メーカーが持つ高度な製造技術と、国際的に活躍するデザイナーの創造性を結びつけるグローバルアライアンスブランド。無垢材の曲木技術を得意とする飛騨産業と、成形合板の技術に定評のある天童木工が参画し、日本のクラフツマンシップを世界に発信している。
今回、KOYORIが日本で初披露するのは、2026年4月のミラノサローネ国際家具見本市で発表した新作家具。
注目は、ベルギーの建築家・デザイナー、ヴィンセント・ヴァン・ダイセンによる「Hinodeコレクション」、フランスのデザイナー、ロナン・ブルレックによる「Ichirinチェア」、そしてデンマークとイタリアのデザインデュオ、ガムフラテージによる「Kinomiサイドテーブル」。
いずれも、華美な装飾に頼ることなく、素材の質感や造形の美しさを引き出すデザインが目を引く。家具を、建築やインテリアと一体となって空間を形づくる要素として捉える視点が、各作品に息づいている。
ヴィンセント・ヴァン・ダイセンの「Hinode」。建築と調和する新作家具コレクション
今回の新作でとりわけ注目したいのが、ヴィンセント・ヴァン・ダイセンによる「Hinodeコレクション」だ。
建築、インテリア、プロダクトデザインを横断して活躍する同氏は、素材そのものの存在感や、抑制された造形による洗練された空間表現で知られている。

Hinodeコレクションにも、その建築的なデザイン哲学が反映されている。
チェアやラウンジチェア、スツール、各種テーブルで構成されるシリーズは、穏やかな曲線と明快な構造が特徴。ホワイトオークやウォルナットの木目を生かし、静謐さと温かみを併せ持つ佇まいに仕上げられている。
主張しすぎることなく空間に溶け込みながらも、家具自体の美しさも際立たせる。建築と家具の調和を重視する現代のラグジュアリーレジデンスにも通じるデザインといえるだろう。
価格はチェアが143,000円から、ラウンジチェアが202,400円から、サイドテーブルが122,100円から、テーブル(VD312)が1,078,000円から(いずれも税込)。

ロナン・ブルレックの「Ichirin」とガムフラテージの「Kinomi」も日本初披露
ロナン・ブルレック「Ichirinチェア」。シンプルさを極めた造形
ロナン・ブルレックによる新作「Ichirinチェア」は、シンプルさを突き詰めた造形が印象的な一脚である。
余分な要素をそぎ落としながら、座り心地や立体的な存在感を損なわないデザインを追求。
日本の美意識にも通じる簡潔な造形のなかに、素材と技術の豊かさが凝縮されている。ホワイトオーク製で、価格は137,500円(税込)。


ガムフラテージ「Kinomiサイドテーブル」。どんぐりから生まれたデザイン
ガムフラテージがデザインした「Kinomiサイドテーブル」は、どんぐりから着想を得た愛らしいフォルムが特徴だ。
有機的な曲線とコンパクトなサイズ感によって、彫刻作品のような存在感を生み出している。

リビングのソファサイドやラウンジチェアの傍らなど、さまざまな場所に取り入れられる家具であり、空間に自然素材ならではの柔らかな表情を添えてくれそうだ。価格は62,700円から(税込)。

また、ガムフラテージによる「Miauアームチェア」の張座タイプには、背板にもクッションを備えた新仕様が登場した。ロナン&エルワン・ブルレックによる「Shakuチェア」には、木材本来の表情を生かした新たな塗色バリエーションが加わる。



FLOOATが手掛ける展示空間。KOYORIの家具と建築の関係を体感
展示会の会場構成を担当するのは、住宅や商業施設、オフィスなど幅広い空間デザインを手掛けるデザインスタジオ「FLOOAT」。
今回は、プロダクトをデザイナーごとに配置し、装飾を極力抑えた展示空間を構成する。
家具の輪郭やプロポーション、素材の美しさを際立たせることで、それぞれのデザインが持つ個性をより明確に感じられる空間を目指すという。
新作に加え、ロナン&エルワン・ブルレックによる「Musubi」「Kawara」、ガムフラテージによる「Edaha」「Uribo」「Kigo」、マイケル・アナスタシアデスによる「Makuri」など、既存コレクションも展示される。
新作発表会にとどまらず、KOYORIが追求してきた日本のものづくりと国際的なデザインの融合を、まとまった形で体感できる機会となりそうだ。
10月31日に開発秘話を語るトークイベント。海外デザイナーと日本の職人技を結ぶものづくり
一般公開に先立つ10月31日(土)には、事前予約制のレセプションが開催され、そのなかで新作家具の開発の舞台裏を語るトークイベントが行われる。
登壇するのは、KOYORIのエグゼクティブ・ディレクターを務める神田宗俊氏と、飛騨産業の取締役 デザイン室室長である中川輝彦氏。
海外デザイナーとのコミュニケーションから商品化に至るまでのプロセス、日本の木工技術を生かした製造上の工夫など、普段は触れる機会の少ない新作家具の開発の舞台裏を紹介する予定だ。
日本の高度な製造技術が、世界のデザイナーのアイデアをどのように具現化しているのか。その実像を知る貴重な機会となる。
なお、10月31日のレセプションは事前予約制で、参加費は無料。11月1日から3日までの一般展示も入場無料となっている。


KOYORI新作展示会2026・トークイベントの開催概要
KOYORI Collection 2026 Launch Exhibition in Japan
- 会期:2026年11月1日(日)~3日(火・祝)
- 開場時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)
- 会場:ヒルサイドテラス ギャラリーウエスト
- 所在地:東京都渋谷区鉢山町13-4 ヒルサイドウエストB棟 B1
- 入場料:無料
- 会場構成:FLOOAT
- 主催:KOYORI
10月31日 レセプション・トークイベント
- 日時:2026年10月31日(土)18:00~19:30(予定)
- 登壇:神田宗俊氏(KOYORI エグゼクティブ・ディレクター)、中川輝彦氏(飛騨産業 取締役 デザイン室室長)
- 参加費:無料(事前予約制)
- 予約:https://ws.formzu.net/fgen/S378326102/
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