ホームオフィス時代のワークチェア登場! LiberNovoが電動ワークチェア新型モデルを発表
取材/LWL online編集部
コロナ禍を経て、働く場所は大きく変化した。オフィスに通うことを前提とした働き方から、ネットワーク環境があれば自宅でも、別荘でも仕事ができる時代となった。ワーケーションという言葉も、もはや一過性の流行ではなくなり、働く場所を暮らしの中にどう組み込むかという、住空間の設計課題として捉えられるようになってきた。
こうした変化の中で、ホームオフィスのデザインはますます重要になっている。デスク、照明、音環境、背景となる壁面、収納、通信環境。そして、長時間身体を預けるワークチェア。これらは単なる「仕事道具」ではなく、住まいの快適性や美意識、さらには集中力やウェルネスにも関わるインテリア要素である。
とりわけワークチェアは難しい存在だ。人間工学的な機能を追求すれば、どうしてもメカニカルな印象が強くなりやすい。一方で、デザイン性だけを重視すれば、長時間作業に必要な身体のサポートが不足することもある。ホームオフィス時代に求められるのは、身体を支える性能と、住空間に置かれる家具としての佇まい、その両立である。
こうした中、電動ワークチェアを展開するLiberNovoは、新型モデル「LiberNovo Omni Pro」をはじめとする新製品を発表した。2026年6月下旬の発売を予定しており、5月13日より先行予約を開始している。
LiberNovoとは。テクノロジー発想から生まれたエルゴノミクスワークチェアブランド
まずLiberNovoというブランドについて紹介しよう。
LiberNovoは2023年に設立されたエルゴノミクスワークチェアブランドである。
「座ることが集中や創造の妨げになってはならない」という考え方を掲げ、長時間のデスクワークにおける身体負荷を軽減し、作業効率や集中力を支えるプロダクト開発を行っている。
創業メンバーは、DJIやロボット家電ブランドNarwalなどで製品開発に携わってきたテクノロジー分野のエンジニアチーム。彼ら自身が長時間のデスクワークを通じて、椅子が身体の状態や集中力に大きく影響することを実感した経験から、「人の動きに自然に追従する椅子」というコンセプトが生まれたという。

その思想を具現化した製品が「LiberNovo Omni」である。身体の動きに合わせて座面や背もたれを調整する「ダイナミック・サポート・システム」、8つの可動パネルと複数の接続ポイントにより脊椎に沿ったサポートを目指す「フレックスフィットバックレスト」、腰や背中の緊張を和らげる「Omniストレッチ」など、従来のワークチェアとは異なる機構を備えている。
LiberNovo Omniは2025年6月に米国で初公開され、先行予約総額は約13億円を記録。約60日間で世界中から約1万人のユーザーが参加したという。日本市場には2025年秋に上陸し、発売から約2か月で売上4.6億円を達成したとのこと。
そのLiberNovoが今回、新型モデルとして発表したのが、「LiberNovo Omni Pro」を中心とする新製品群である。まずは最上位モデル「LiberNovo Omni Pro」から紹介する。
エアフローモードを搭載したフラグシップモデル「LiberNovo Omni Pro」
今回発表された新型モデルの中心であり、フラグシップモデルとなるのが「LiberNovo Omni Pro」だ。
Omni Proは、座面の蒸れを防ぐエアフローモードを搭載したOmniシリーズの最上位モデルとして位置づけられる。座面にはシートベンチレーションを備え、長時間の着座時に生じやすい熱や湿気を排出する設計としている。
また、生地にはデンマークの老舗テキスタイルメーカー、Gabriel社の高品質ニット生地を採用。上質な手触りと通気性を両立させることで、ワークチェアに求められる実用性と、空間に置かれる家具としての質感の双方を高めているという。
ファン駆動用のバッテリーは3,000mAhへ強化。離席時に作動する「スマート停止機能」も備え、効率的な電源運用に配慮した。カラーはグラファイトブラックとアッシュホワイトの2色を展開する。

エントリーモデル「LiberNovo Omni SE」も登場
同時に発表された「LiberNovo Omni SE」は、Omniシリーズの特徴を継承しながら、価格を抑えたエントリーモデルとなる。
Omniの特徴であるフレックスフィットバックレストを採用しつつ、既存モデルで電動式だったランバーサポートの調整機構を手動式へと変更。伸縮・旋回式のレバーによるアナログな調整機構を採用することで、腰部を支えるサポート機能を維持しながら、導入しやすい価格帯を目指した。
カラーはジェットブラックの1色展開。
Omni ProおよびOmni SEはヘッドレストやアームレストの可動域も拡大。ヘッドレストは高さ・前後・角度の調整に対応し、アームレストも昇降範囲を広げることで、体型に合わせたフィット感を高めた。
さらに、ヘッドレストと座面クッションを厚くすることで、体圧分散性を向上。長時間の使用でも疲れにくくなっている。座面底板の前端を延長することで、太もも裏から膝裏にかけてのホールド感も高めた。リクライニングは5段階の固定式となり、作業時や休息時など、姿勢に応じた角度を再現しやすくしている。
また、Omniの後継モデルとして「LiberNovo Omni Gen」も登場予定とされている。

大柄なユーザーに向けた「LiberNovo Maxis – Airflow」
あわせて発表された「LiberNovo Maxis – Airflow」は大柄なユーザーに向けた大型モデルだ。
適正身長は178cmから200cm、最大耐荷重は181kg。従来モデルではカバーしきれなかった高身長・高体重のユーザーに向けて、より大きなサイズ感と安定性を備える。肩がはみ出しにくい包容感のある設計や、体型を問わず自然な姿勢で腕を支えるアームレストなどを特徴とする。
LiberNovo Maxis – Airflowの大きな特徴は、「コントロール・リクライニング」と呼ばれる機構である。特性の異なる3段階のバネが、後傾角度に応じて順次連動。リクライニング時の急激な後傾を抑え、身体を包み込むような安定感を目指した。
また、起き上がる際にはバネの反発力が姿勢復帰をサポートする。腹筋への負担を軽減したいユーザーにも配慮した設計といえる。世界的なオフィス家具の安全基準であるBIFMA x5.1.1規格の181kg荷重テストに準拠している。
さらに、シートベンチレーションによるAirFlowモードを搭載。通気性の高い素材を用いた5層構造の座面と電動ファンにより、蒸れや熱を排出し、快適な着座環境を維持する。
なお、カラーはグラファイトブラックとアッシュホワイトの2色を用意。


先行予約は6月17日まで。クーポンや追加保証も用意
新製品の先行予約期間は2026年5月13日11時から6月17日10時59分まで。
対象製品は「LiberNovo Omni Pro」「LiberNovo Omni SE」「LiberNovo Maxis – Airflow」。先行予約では、デポジットとして1,000円を支払うことで、5,000円分の値引きクーポンが提供される。キャンセル時にはデポジットは返金可能としている。
また、先行予約で購入したユーザーには、通常保証に加えて1年間の追加保証を付与。購入金額に応じて、「Smart Entry 応援セット」「Eco-Comfort ワークマット」「Ultimate 究極快眠セット」などのギフトも用意される。
ワークチェアは住空間における「執務環境の装置」へ。
ホームオフィスはコロナ禍当初の「余った場所にとりあえず机を置く」から、住空間の設計・インテリアデザインの課題となった。住まいの中に集中する時間をどう設計するか。身体を支える家具をインテリアの中でどう成立させるか。ホームオフィスは「時間と環境の設計」という問いであり、ワークチェアはその問いの中心にある。
電動機構、ベンチレーション、可動するバックレスト、そしてインテリアにとけこむデザイン。LiberNovoの新型モデルは、ワークチェアを単なる事務のための椅子ではなく、身体と空間のあいだに置かれる「執務環境の装置」として再定義しようとしている。
住まいの中で働く時間が増えるほど、ワークチェアは背景に退く存在ではなくなる。身体を支え、集中を支え、空間の印象にも関わる。ホームオフィス時代のワークチェアには、人間工学とインテリア、その双方からの視点が求められている。LiberNovoの新製品群は、ホームオフィス時代におけるワークチェアのあり方に対する、ひとつの具体的な回答といえるだろう。
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LWL online 編集部