デロンギが「世界最小のコーヒーショップ」を東京ミッドタウンで再現。ミラノデザインウィーク発の体験空間へ

 取材/LWL online編集部

イタリアの家電ブランド、デロンギが、ミラノデザインウィーク2026で披露したインスタレーションの世界観を東京で展開する。ポップアップイベント「The Smallest Coffee Shop at Home –TOKYO Edition–」が、2026年5月29日(金)から31日(日)まで、東京ミッドタウン アトリウムにて開催される。テーマは、「一番小さなコーヒーショップ、それはわが家のデロンギ」。コーヒーショップで過ごす豊かな時間を自宅の中にも広げていくというブランドメッセージを、ミニチュアアート、試飲体験、ラテアート実演を通じて体感できるイベントだ。

イタリア・トレヴィーゾから世界へ。暮らしの時間を変えてきたデロンギ

デロンギ(De’Longhi)は、イタリア北部の街トレヴィーゾで20世紀前半にクラフトマンワークショップとして歩みを始めたブランドである。1974年に最初の電気機器であるオイルヒーターを製造し、その後、暖房機器を中心に世界的な家電ブランドへと発展。1990年代には、コーヒーマシンの開発・製造にも本格的に参入した。

現在では、全自動コーヒーマシン、エスプレッソ・カプチーノメーカー、ドリップコーヒーメーカーなど、家庭で本格的なコーヒーを楽しむためのプロダクトを幅広く展開している。日本でも暖房機器やキッチン家電のブランドとして広く知られているが、近年はとくに「自宅でかなう本格的なコーヒー体験」を提案するブランドとして存在感を高めている。

ブランドスローガンは「Better Everyday」。家で過ごす時間をより愉しく、心地よいひとときへと変えていくという、デロンギのブランドコンセプトを体現する言葉である。今回のポップアップイベントもまた、その思想をコーヒーという身近な体験から表現するものといえる。日々の暮らしを少しずつ、より愉しく、心地よい時間へと変えていく。人々の日常に寄り添うというコンセプトと、より豊かな時間をもたらすという想いが込められている。

今回のポップアップイベントもまた、その思想をコーヒーという身近な体験から表現するものといえる。

ミラノデザインウィークで披露された「The World’s Smallest Coffee Shop」

今回のTOKYO Editionの背景にあるのが、ミラノデザインウィーク2026でデロンギが発表したインスタレーション「The World’s Smallest Coffee Shop」である。

同プロジェクトでは、映画『グランド・ブダペスト・ホテル』や『アステロイド・シティ』などで精巧な小道具やジオラマ、ミニチュアセットを手がけてきたミニチュアアーティスト、サイモン・ヴァイセ氏と協業。パリ、東京、ミラノ、コペンハーゲン、ベルリンという5都市のコーヒーカルチャーから着想を得たミニチュア作品を、デロンギの全自動コーヒーマシンと組み合わせて展示した。

パリは「Rivelia」、東京は「Magnifica Evo Next」、ベルリンは「Eletta Ultra」、ミラノは「Eletta Explore」、コペンハーゲンは「Primadonna Aromatic」と組み合わされ、それぞれの都市に息づくコーヒー文化やカフェの個性が、精密なミニチュアの世界として表現された。

ここで示されたのは、全自動コーヒーマシンを単なる家電としてではなく、住まいの中に豊かなコーヒー体験を生み出す装置として捉える視点である。コーヒーショップで味わう一杯は、街に出かけることで得られる特別な体験である。だが、その体験の一部は実は自宅の中にもつくることができる。デロンギはこのインスタレーションを通じて、「本格的な一杯は、コーヒーショップだけのものではない」というメッセージを発信した。

デロンギ「Rivelia」とパリのカフェ文化を表現したミニチュアアート
パリのカフェ文化を着想源にしたミニチュアアートと、デロンギの全自動コーヒーマシン「Rivelia」
デロンギの全自動コーヒーマシン「Magnifica Evo Next」と、東京の喫茶店をモチーフにしたミニチュアアート
東京のコーヒーカルチャーをモチーフにしたミニチュアアートと、デロンギの全自動コーヒーマシン「Magnifica Evo Next」
デロンギ「Eletta Ultra」とベルリンのコーヒーカルチャーを表現したミニチュアアート
ベルリンのコーヒーカルチャーから着想を得たミニチュアアートと、デロンギの全自動コーヒーマシン「Eletta Ultra」
デロンギ「Eletta Explore」とミラノの街並みを表現したミニチュアコーヒーショップ
ミラノの街角にあるカフェのような情景を、デロンギ「Eletta Explore」とともに表現したミニチュアアート
デロンギ「Primadonna Aromatic」とコペンハーゲンをモチーフにしたミニチュアコーヒーショップ
コペンハーゲンのコーヒーカルチャーをモチーフにしたミニチュアアートと、デロンギ「Primadonna Aromatic」

東京の日常へ翻訳される「一番小さなコーヒーショップ」

東京ミッドタウンで開催される「The Smallest Coffee Shop at Home –TOKYO Edition–」は、ミラノデザインウィーク2026で披露された世界観を日本の生活者に向けて再構成したイベントとなる。

来場者は、あたかもアートギャラリーを訪れるように会場へ足を踏み入れる。入口では、デロンギの全自動コーヒーマシンで抽出されたコールドブリューが提供され、コーヒーを片手にミニチュアアートの世界観を鑑賞することができる。

会場内では、ミラノデザインウィークで展開された「The Smallest Coffee Shop at Home」のコンセプトをもとに、サイモン・ヴァイセ氏が手がけたミニチュアアートの作品ビジュアルや、アーティストのプロフィールを展示する。制作過程を収めたムービーも放映され、ミニチュア作品が生まれる背景や、そこに込められたディテールへのこだわりについても触れることができる。

なお、東京会場では実際のミニチュア作品そのものの展示は行われず、ビジュアル展示を中心に構成されるとのこと。また、ミラノで組み合わされた製品には一部日本未発売のモデルも含まれる。

東京ミッドタウン アトリウムで開催されるデロンギのポップアップイベント会場イメージ
東京ミッドタウン アトリウムに展開される、デロンギのポップアップイベント「The Smallest Coffee Shop at Home –TOKYO Edition–」の会場イメージ

「家に帰ったら飲みたい一杯」を選ぶ体験

本イベントの特徴はアート鑑賞にとどまらず、その体験が「自宅で飲む一杯」へとつながっていく点だ。

ギャラリー鑑賞後、来場者は受付で「家に帰ったら飲みたい一杯」を選ぶ。ホットからアイス、ブラックからミルク系まで、用意された5種類のコーヒーメニューの中から好みの一杯を選び、そのメニューが書かれた「自宅の鍵」を思わせるキーを受け取る。試飲カウンターでは、そのキーと引き換えに、デロンギの全自動コーヒーマシンで淹れたコーヒーが一杯ずつ提供される。

アートに触れた帰り道、ふとカフェに寄りたくなる。しかし、自宅にもカフェのような一杯を楽しめる場所がある。そうした気づきをイベント体験として設計している点が興味深い。コーヒーマシンはキッチンに置かれる機器であると同時に、日々の帰宅後の時間、朝の始まり、そして週末を変える存在にもなりうる。

試飲には、ワンタッチで本格的なコーヒーを愉しめる、「エレッタ エクスプロア 全自動コーヒーマシン(ECAM45086T)」「デロンギ リヴェリア 全自動コーヒーマシン ミルクモデル(EXAM44055G)」「マグニフィカスタート 全自動コーヒーマシン(ECAM22080GB)」が使用される予定だ。

ミニチュアアートからカップの中のアートへ

会場では、コーヒーの試飲に加えて、坂口 純氏、赤石将也氏、下山修正氏といったプロによるラテアート実演も行われる。開催期間中の3日間、各日2回限定で、デロンギのエスプレッソ・カプチーノメーカーのフラッグシップモデル「ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ(EC9355J-M)」を使用したラテアートが披露される。

デロンギのコーヒーイベントで披露されるラテアートのイメージ
会場では、デロンギのエスプレッソ・カプチーノメーカーを使用したプロによるラテアート実演も行われる

香り高いエスプレッソと、きめ細やかなフォームミルクによって、カップの中に模様が描き出されるプロセスを間近で見ることができる他、完成した一杯をその場で試飲することも可能だ。

ミニチュアアートの鑑賞から、カップの中に生まれるアートへ。視覚と味覚の両面から、コーヒーを楽しむ時間が設計されている。

ラテアート実演は、各日13時から14時、17時から18時の2回。各回10名、1日あたり20名限定で、参加費は無料。整理券は各回開始1時間前に会場入口で配布される。

住まいの中にもうひとつのカフェをつくる

住まいにおけるコーヒーの時間は飲食の行為にとどまらない。朝の目覚めを整える一杯、あるいは仕事の合間に気持ちを切り替える一杯。そこには、暮らしのリズムをつくる小さな儀式性がある。

デロンギが今回提示する「世界最小のコーヒーショップ」とは、単に小型のカフェを表現したミニチュアアートではなく、住まいの中に、コーヒーショップのような体験をつくるという提案である。そして、家電を通じて日常の質を高めるというブランドの姿勢を象徴するものだ。日常を少しずつ心地よく変えていくという、ブランドスローガン「Better Everyday」の思想にも重なる。

デザインウィークのインスタレーションを東京の日常へと翻訳する今回のポップアップイベントは、コーヒー好きはもちろん、住まいの中の体験価値を考える人にとっても興味深い機会となりそうだ。

開催概要

  • イベント名:The Smallest Coffee Shop at Home –TOKYO Edition–
  • 会場:東京ミッドタウン アトリウム ガーデンサイド ガレリア D-0313
  • 住所:東京都港区赤坂9-7-1
  • 開催期間:2026年5月29日(金)〜5月31日(日)
  • 開催時間:11:00〜20:00
  • 参加費:無料
  • 内容:コーヒー試飲体験、製品ラインナップ展示、ミラノデザインウィーク2026展示の紹介、制作過程の映像展示、バリスタによるラテアート実演など
  • ※5月29日(金)11:00〜12:00は報道関係者向けの回
  • ※内容は変更となる場合があります。
デロンギ「The Smallest Coffee Shop at Home –TOKYO Edition–」のキービジュアル
ミラノデザインウィーク発のコンセプトを東京で展開する「The Smallest Coffee Shop at Home –TOKYO Edition–」

デロンギ全自動コーヒーマシン一覧

  • 取材

    LWL online 編集部

Related articles 関連する記事

  1. home Home
  2. INFO
  3. デロンギが「世界最小のコーヒーショップ」を東京ミッドタウンで再現。ミラノデザインウィーク発の体験空間へ