BoConcept青山本店がリニューアル! 日本初の新ストアデザインで「住空間の相談拠点」へ
取材/LWL online編集部
デンマーク発のインテリアブランド「BoConcept(ボーコンセプト)」は、東京・南青山の旗艦店「BoConcept青山本店」をリニューアルし、2026年8月1日にオープンした。日本で初めて新たなストアデザインコンセプトを採用し、回遊性の高いレイアウトや、大判の素材サンプルと3Dシミュレーションを活用するコンサルテーションスペースを導入。家具を販売するだけでなく、暮らし方や住空間全体を相談し、具体化するための拠点へと刷新された。
BoConcept青山本店、日本初の新ストアデザインを採用
BoConceptは、東京・南青山に構える日本の旗艦店「BoConcept青山本店」をリニューアルし、2026年8月1日にオープンした。
今回のリニューアルでは、韓国・ソウルの旗艦店、ポーランド・ワルシャワ店に続き、日本で初めて新たなストアデザインコンセプトを採用している。グローバルが掲げるプレミアムなブランド体験と、日本の顧客に寄り添うきめ細かな視点を融合した。
世界でもトップクラスの売上を誇るという青山本店で培われた接客経験や、来店者から寄せられた要望、店舗スタッフと日本チームの意見をグローバルチームと共有。来店者を心地よく迎える空間、自然に店内を巡れるレイアウト、落ち着いて相談できる環境など、日本の顧客のニーズが店舗設計に反映された。
「ハート」を中心に、多様な暮らしのシーンを巡る
新しい店内に入ると、まず来店者を迎える「ワーク&グリートデスク」が設けられている。その正面に位置する「ホットスポット」では、シーズンごとのコレクションや、ブランドの最新提案を紹介する。

フロア中央には、店舗の核となる「ハート」と呼ばれるエリアを配置。その周囲を囲むように、リビング、ダイニング、ベッドルームなどを想定した複数のインテリアスタジオが設けられている。

来店者はエントランスから時計回りに、店内を自然に巡ることができる。各スタジオでは、家具を単体で見せるだけでなく、実際の暮らしを想定したシーンとして提示。空間ごとに異なるスタイリングやカラーコーディネートに触れながら、自身のライフスタイルに合ったインテリアの方向性を探ることができる。

家具単体の形状や価格だけを比較しても、完成した部屋の印象までは想像しにくい。床や壁の色、照明、ラグ、アート、アクセサリーとの組み合わせによって、同じ家具でも空間の表情は大きく変わる。新しい青山本店は、商品を順番に見ていく売り場というより、複数の暮らしの場面を体験しながら、住空間のイメージを広げるショールームとして構成されている。
大判サンプルと3Dシミュレーションで、理想の空間を具体化
今回のリニューアルで特に強化されたのが、「ハート」内に設けられたコンサルテーションスペースである。

相談用のテーブル付近には、ソファやチェアに使われるファブリックやレザー、テーブル天板、ラグ、アクセサリーなど、空間づくりに必要なサンプルを集約。来店者は素材を実際に手に取り、色や質感を比較しながら検討できる。
張地については、日本チームの意見を取り入れ、従来よりも大きなサイズの素材サンプルを導入した。小さな見本では把握しにくかった素材の質感や柄の表情、光による見え方まで、より具体的に確認できる。

インテリアスタイリストとの相談では、実物のサンプルに加え、提案資料や3Dシミュレーションを画面上で共有する。家具の配置だけでなく、カラー、素材、照明、アクセサリーまで含め、完成後の空間を視覚的に確かめながら検討できる仕組みだ。

BoConceptは、ファブリックやレザー、ウッド、セラミックなどの豊富な選択肢から、サイズ、素材、色を選べる高いカスタマイズ性を特徴としている。要するに選択肢が非常に多い。そのため、組み合わせを判断するための専門的な支援が必要だ。大判サンプルと3Dシミュレーションは、豊富な選択肢を提示するだけでなく、顧客が納得して選べる環境まで含めて提供するための仕組みだといえるだろう。

家具店は「商品を見る場所」から「住空間を相談する場所」へ
オンラインで家具の価格やサイズを比較できる現在、実店舗に求められる価値も変わりつつある。とりわけソファやダイニングテーブルなど、長期間使用する大型家具では、画面上の画像だけで座り心地や素材感、光による見え方まで判断することは難しい。

また、一つの家具を選ぶことは、その家具が置かれる部屋の動線、色彩、照明、既存の家具との関係を考えることでもある。プレミアム家具店の役割は、商品を展示・販売することにとどまらず、住空間全体について相談し、選択肢を整理することへと広がっている。
新しいBoConcept青山本店を象徴するのも、回遊しながらインテリアのイメージを広げるスタジオと、素材を囲んで相談できる「ハート」の存在だ。スタッフは顧客のライフスタイルや住戸の条件を聞き取り、家具、色、素材、照明、アクセサリーを組み合わせ、一つの空間として編集する役割を担う。
ブランドの製品知識とインテリア提案を一体化した店舗は、家具選びと住空間全体のコーディネートをつなぐ場所になり得る。青山本店のリニューアルは、家具店が「商品を見る場所」から「暮らしを相談し、空間を具体化する場所」へと変化していることを示す一例といえるだろう。


2027年の日本展開30周年に向けた発信拠点に
BoConceptは1952年にデンマークで設立され、現在は世界65カ国で300店舗以上を展開している。ブランド名に含まれる「BO」は、デンマーク語で「生活」を意味するという。
同ブランドは2027年に日本展開30周年を迎える。青山本店では今後、新製品の情報だけでなく、デンマークのデザインや暮らしの価値観を発信する取り組みも予定している。
日本で初めて新たなストアデザインコンセプトを採用した青山本店は、BoConceptの世界観を体感しながら、インテリアスタイリストとともに理想の住空間を具体的に描くための旗艦店として、さらに役割を広げていくことになることだろう。

BoConcept青山本店 店舗概要
- 所在地:東京都港区南青山2-31-8 L’arco南青山ビル
- 電話番号:03-5770-6565
- 営業時間:平日11:00~19:00、土・日曜11:00~20:00
- ※土日祝日の最終入店時間など、最新情報は公式店舗ページで確認のこと。
- なお、8月1日から31日までの土・日曜・祝日には、リニューアルオープンを記念した来店・成約特典を用意。8月15日、16日、22日、23日には、グリーンとカーテンの専門家を招いた「スペシャルインテリア相談会」も予定されている。
-
-
取材
LWL online 編集部