SieMatic(ジーマティック)×Rimadesio(リマデジオ)、南青山に世界初の共同ショールーム。12月4日オープン

 取材/LWL online編集部

ドイツのプレミアムキッチンブランド「SieMatic(ジーマティック)」と、イタリアのラグジュアリーインテリアブランド「Rimadesio(リマデジオ)」による世界初の共同ショールームが、2026年12月4日、東京・南青山にグランドオープンする。キッチン、建具、収納、家具をひとつのデザイン思想のもとに統合し、ダイニングからリビングまで、住空間全体をトータルに提案する。建築とインテリアの境界を横断する、新たなラグジュアリー空間の可能性に注目したい。

キッチンからリビングまで。SieMaticとRimadesioが提案する新しい住空間

ドイツとイタリア、それぞれの国を代表するプレミアムブランドが、東京・南青山で新たな空間提案を展開する。

今回オープンする「SieMatic|Rimadesio 青山ショールーム」は、両ブランドを日本で展開するエスエムダブリュ・ジャパンが手がける。同社によれば、SieMaticとRimadesioがひとつの建築空間の中で共存する共同ショールームは、世界初の試みとなる。

キッチンや家具を個別の製品として紹介するのではなく、住宅を構成するさまざまな要素を、一貫したデザイン思想によって提案する点に注目したい。

SieMaticのキッチンを中心に、Rimadesioのドアやパーティション、壁面収納、家具を組み合わせることで、キッチンからダイニング、そしてリビングへと自然につながる住空間を演出する。

とりわけ注目したいのは空間の仕切り方である。Rimadesioが得意とするガラスとアルミニウムを用いた建具は、視線や光のつながりを保ちながら、空間を緩やかに分節する。壁によって部屋を明確に区切るのではなく、開放感と独立性を両立させるアプローチである。

Rimadesioの縦格子状のパーティションで空間を緩やかに仕切ったリビング。奥の家具や植物が透けて見える室内
Rimadesioのパーティションは、空間を仕切りながらも視線や光のつながりを保つ。建具を単なる間仕切りではなく、インテリアを構成する重要な要素として捉えている(画像はイメージ)

新ショールームでは、日チェアやテーブル、壁面収納を組み合わせた、日本初公開となるダイニング空間の提案も披露される予定だ。

SieMatic(ジーマティック)とは。ドイツ発のプレミアムキッチンブランド

SieMaticは、1929年にドイツ・レーネで創業したプレミアムキッチンブランド。約1世紀にわたり、機能性とデザイン性を両立させるキッチンづくりを追求してきた。

SieMaticの歴史を語るうえで欠かせないのが、1960年に発表したハンドルレスキッチン「SieMatic 6006」だ。扉に取っ手を設けず、手掛け部分を一体化した革新的なデザインは、キッチンの外観を大きく変え、現代のミニマルなキッチンデザインにもつながる先駆的な取り組みとなった。

現在は「PURE」「URBAN」「CLASSIC」「MONDIAL」という4つのスタイルコレクションを展開する。

SieMaticのアイランドキッチンとダイニングテーブルを配置した住空間。濃い木目の壁面と白いキッチンが調和する
機能性とデザイン性を追求するSieMaticのキッチン。家具や建築と調和する洗練された設えによって、暮らしの中心となる空間を演出する(画像はイメージ)

「PURE」は余分な装飾を排したミニマルなデザイン、「URBAN」は自由で開放的な都市型ライフスタイル、「CLASSIC」は伝統的な意匠を現代的に再解釈したスタイル、そして「MONDIAL」は幾何学的な造形と豊かな素材表現を特徴とする。

現代のラグジュアリー住宅では、キッチンはリビングやダイニングと連続するオープンな空間に配置されることも多い。キッチンは料理をする場所であると同時に、家族やゲストが集い、コミュニケーションを育む場所でもある。

SieMaticが追求する、キッチンを住空間の一部として捉える思想は、こうした住まい方の変化とも深く結びついている。

SieMaticのアイランドキッチンとダイニングが連続する開放的な住空間。ガラス扉を備えた収納や大開口の窓が特徴
キッチンを住まいの中心として捉えるSieMatic。調理空間とダイニング、リビングを連続させることで、開放的で統一感のあるインテリアを実現する(画像はイメージ)
SieMaticの白いキャビネットと木目の収納を組み合わせたキッチン。アイランドカウンターと木製スツールのある空間
白を基調としたキャビネットに木目の素材を組み合わせたSieMaticのキッチン。素材や色彩の調和によって、機能性と居住空間としての心地よさを両立している(画像はイメージ)

Rimadesio(リマデジオ)とは。ガラスとアルミニウムで建築とインテリアをつなぐ

Rimadesioは1956年にイタリア・デージオで創業したラグジュアリーインテリアブランド。ガラス加工を出発点とし、現在ではドアやパーティション、ウォークインクローゼット、収納システム、家具など、空間全体を構成する幅広い製品を展開している。

ガラスとアルミニウムを組み合わせた精緻なデザインと、高度な製造技術が、同ブランドの特徴である。

Rimadesioのガラス扉を備えた収納キャビネット。細いフレームと内部照明が特徴のミニマルなインテリア
ガラスとアルミニウムを組み合わせた精緻なデザインを得意とするRimadesio。収納家具にも建築的なプロポーションと軽やかな透明感が表れている(画像はイメージ)

1990年代以降は、建築家・デザイナーのジュゼッペ・バヴーゾ(Giuseppe Bavuso)との協業を通じて、建築的なインテリアシステムを発展させてきた。

Rimadesioの製品は建築と一体化するインテリアシステムと呼ぶのがふさわしい。ガラスの透明感や反射、アルミニウムの繊細なフレームワークを生かすことで、空間の連続性を保ちながら、プライバシーや用途に応じた領域をつくり出す。

素材や仕上げ、寸法などのカスタマイズにも対応し、住宅だけでなく、ホテルやオフィス、商業施設などでも活用されている。

創業70周年を迎えた2026年、その技術とデザイン思想が、日本の住空間に新たな選択肢を提示することになる。

Rimadesioの石目模様のダイニングテーブルと木製チェアを配置した空間。壁面収納とペンダント照明が調和するインテリア
建具や収納システムに加え、テーブルやチェアなどの家具も展開するRimadesio。素材やプロポーションを統一することで、空間全体をひとつのデザインとして構成する(画像はイメージ)

3階には「ライブオフィス」も。住宅からオフィス、共用空間へ

今回のプロジェクトでは、ショールームに加え、同ビル3階にあるエスエムダブリュ・ジャパンの本社に「LIVE OFFICE(ライブオフィス)」を設けることも発表された。

実際に社員が働くオフィス空間に、両ブランドの製品を取り入れることで、住宅以外の用途における活用方法も提案する。

Rimadesioの建具によって構成されるエントランスやエグゼクティブエリア、デザイン家具を配したワークスペース、SieMaticのキッチンを活用したコミュニケーションスペースなどを通じて、オフィスや共用施設における空間づくりの可能性を示す。

近年、ラグジュアリーレジデンスでは、専有部だけでなく、ラウンジやワークスペース、共用ダイニングなどの質も重視されている。こうした領域においても、両ブランドの組み合わせは新たな空間設計の可能性を示している。

家具から住空間全体へ。ラグジュアリー住宅における新たなデザインの可能性

キッチン、建具、収納、家具。素材やプロポーション、光、視線のつながりまでを考慮し、空間全体をひとつのデザインとして構築する。今回のSieMaticとRimadesioの取り組みは、ラグジュアリー住宅におけるインテリアデザインのあり方を考えるうえでも非常に示唆に富む。

建築とインテリアの境界を横断し、暮らしの体験そのものをデザインする。両ブランドの融合によって、どのような新しい住空間が生まれるのか注目したい。

「SieMatic|Rimadesio 青山ショールーム」概要

  • グランドオープン:2026年12月4日(金)
  • 所在地:東京都港区南青山2-13-10 ユニマットアネックスビル
  • 問い合わせ:03-5785-4300

SieMatic 日本公式サイト

Rimadesio公式サイト

SMW Japan公式サイト

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