アルテック×エンダースキーマ、名作「スツール 60」に革のシューズ。フィンランド大使館で新作披露
fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人
フィンランドのインテリアブランドArtek(アルテック)と、日本のレザーシューズブランドHender Scheme(エンダースキーマ)によるコラボレーションシリーズ「Artek + Hender Scheme」が、2026年10月10日に世界同時発売された。発売に先立ち、東京のフィンランド大使館では「Artek + Hender Scheme Private Reception」が開催され、名作「スツール 60」に革のシューズを履かせたユニークな家具をはじめ、レザーを用いたテーブルや照明、インテリアアクセサリーが披露された。
フィンランド大使館に18脚の「スツール 60」が登場
大使館内はこの日に合わせて特別なインスタレーションが施された。メイン会場の中央には、レザーシューズを履いた「スツール 60」が18脚が積み重ねられ、まるで美術館のインスタレーションのようだ。





革のシューズを履いた名作家具。レザーが生み出す新たな表情
エンダースキーマは、東京・浅草を拠点とするレザーシューズブランド。アルテックとコラボするにあたりさまざまなアイデアを検討するなかで、なかなか決め手が見つからず、シンプルに「スツールにシューズを履かせたら面白い」というアイデアが浮かんだという。
フィンランド産のワイルドバーチとベジタブルタンニンレザーが、使う人や使用環境によって、時間とともに異なる色合いや風合いへと変化していく…使い込むほどに“自分の物になっていく”という長く使い続けたいという愛着を育む逸品になった。




家具の脚には、床を傷つけないようにフェルトやゴムなどの保護グッズを履かせる例があるが、デザイン性の高い選択肢は、必ずしも多くなかった。今回の「Artek + Hender Scheme」は、実際に取り付けると、家具本来の造形を損なうことなく空間になじむ。スツールと共に飴色に変化していく。まさに灯台下暗しといったところだ。
このスツールシューズは、スツールにシューズを組み合わせた製品として販売されるほか、シューズ単体でも販売されるので既存のオーナーも履かせることができる。
アアルト テーブルの天板やスツール座面にレザーを貼ったもののほか、小物も展開。アイノ・アアルトのシェイプを使ったキーホルダーやクロック、アルヴァのゴールデンベル・ランプなどが展示されていた。






これらの製品は、両ブランドが共通して大切にしているクラフトマンシップ、そして自然素材がエージングによって醸し出す“味わい”を、いずれも見事に表現している。
「シンプルで機能的なコラボに」エンダースキーマ柏崎亮氏が語る開発の舞台裏
レセプション冒頭、フィンランド大使館のパシ・ヘルマン大使が挨拶。デザインが外交上の取り組みや活動を容易にする役割を担っていることを指摘し、最高のコラボレーションだと両社による取り組みの成功を祝福した。


エンダースキーマの柏崎亮氏は、「大使館でイベントできて感慨もひとしおです。椅子に靴を履かせるというコンセプトに辿り着くまでの3年半から4年掛けた甲斐がありました。シンプルで分かりやすく機能的な面も持ち合わせています。異なる国、感覚、文化を背景にしたブランド同士が共に仕事したことで、完成したプロダクトのみならず、様々なコミュニケーションや経験といった今後のアセットになるような時間を過ごせたことをとてもうれしく思います」と語った。

アルテックの林アンニ氏は、「2023年3月のプロジェクト開始から、両方のブラントの共通点をうまく見つけて製品化できたことをうれしく思います。自然素材の特徴を活かし、完全でないところは見せてもいいという思想や、ユーザーが使用する過程で製品に関わっていくところが面白いと思います。アルテックとしては、座面にレザーを使ったり、ライティングがレザーバージョンになったのも過去に例がない珍しい試みとなりました」と明かした。

Artek公式「Artek + Hender Scheme」コレクション紹介
Artek Tokyo Store:日本国内での製品ラインアップと販売情報
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fy7d(エフワイセブンディー)代表
遠藤義人
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。