YAMAGIWA、豪州照明「Rakumba」を国内展開。ウールで光を包む「BIG GLOW」など3シリーズ
取材/LWL online編集部
YAMAGIWAが、オーストラリア・メルボルン発のラグジュアリー照明ブランド「Rakumba(レカンバ)」の国内展開を開始した。オーストラリアンウールと植物由来のバイオプラスチックを組み合わせた「BIG GLOW」をはじめ、ガラスと大理石を用いた「INDRE」、セバスチャン・ヘルクナーによる「METROPOL」の3シリーズを展開。素材と光を一体化し、照明を空間を構成するオブジェへと拡張する。
1968年にメルボルンで創業したRakumbaは、50年以上にわたり照明の設計・製造を手がけてきたブランド。ブランド名は、オーストラリア先住民の言葉で「太陽」を意味するという。
掲げる設計思想は「effortless complexity(容易に見える複雑性)」。高度なエンジニアリングや素材加工を、複雑さを感じさせない端正なフォルムへ落とし込み、国内外のデザイナーとの協業によってコレクションを展開している。YAMAGIWAでは2026年夏から国内展開を開始している。
オーストラリアンウールを「光」に変える「BIG GLOW」

Rakumbaのデザイン哲学を表しているシリーズが「BIG GLOW」。
大きな球体を思わせる柔らかなフォルムのシェードには、オーストラリアンウールと植物由来のバイオプラスチックを組み合わせた素材を採用。Woolmarkとの協業によって開発された素材を職人が一つひとつ手作業で成形する。
ウール特有の柔らかな質感を通して光が広がることによって、大型のペンダントでありながら、空間に穏やかな表情をつくり出している。最大径1,100mmのモデルまで用意され、ダイニングだけでなく、吹き抜けやホテル、ラウンジ、エントランスなど大きな空間にも対応する。
BIG GLOWは内部へと広がる光と下方向を照らし出す光を備え、装飾性と実用的な機能を両立している。ウールをベースとした素材には吸音性もあり、光だけでなく音環境にも作用するという。

ガラスと大理石、軽さと重さを対比する「INDRE」

「INDRE」は、デザイナーのNikolai Kotlarczykが、コペンハーゲンの街に浮かぶ吊り下げ式の街路灯から着想したシリーズである。
二重構造のガラスカプセルの内部に光源を浮かせ、その下に天然大理石のアンカーを組み合わせる。透明なガラスが持つ視覚的な軽さと、石材の重厚さという対照的な素材を一つの照明に共存させている。

ペンダントライトから複数の光を組み合わせたリニアシャンデリアまで展開。ベッドサイドの一灯使いから、ダイニングや吹き抜けなどの大空間まで幅広く対応する。
光を発するガラスと、それを支える大理石。それぞれの素材感を隠さず構成要素として見せることで、照明そのものが空間のアクセントとなる。
セバスチャン・ヘルクナーが手がける「METROPOL」
ドイツ人デザイナー、Sebastian Herkner(セバスチャン・ヘルクナー)がデザインした「METROPOL」は、三つ葉を思わせる幾何学的な断面が印象的だ。

支柱内部に収めた光源によって灯具全体を柔らかな光で包み、彫刻的なフォルムを浮かび上がらせる。ペンダントはシングルからトリプルまで用意され、複数を組み合わせることでシャンデリアのような構成も可能。壁面へ穏やかに光を広げるブラケットもラインアップする。カラーはブラックとゴールドの2色。


照明から「空間をつくるオブジェ」へ
YAMAGIWAが展開する3シリーズには、素材や造形そのものを空間表現へ取り込んでいることが共通している。
ウールとバイオプラスチックを使うBIG GLOW、ガラスと大理石を組み合わせるINDRE、幾何学的な造形と光を一体化したMETROPOL。それぞれアプローチは異なるものの、照明器具がインテリアや建築の一部として存在する。
住宅でも、照明は「部屋を明るくする設備」から、光の質、素材、陰影、そして器具そのものの佇まいまで含めて空間を設計するための要素へと変化している。
Rakumbaの日本展開は、照明を素材や造形を通じて空間そのものを形づくる存在として捉える、新たな選択肢となりそうだ。
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LWL online 編集部