ハンターダグラスの電動カーテントラック「PowerView Gen3」が登場。窓辺をスマートホーム化する新提案
取材/LWL online編集部
ハンターダグラスジャパンは、電動カーテントラック「Smart Curtain Track PowerView® Gen3 Automation」を発売した。同製品は、ハンターダグラス独自のスマートホームシステム「PowerView®」に対応した電動カーテントラック。スマートフォンやタブレットからの開閉操作に加え、スケジュール設定やシーン設定による自動操作にも対応し、時間帯やライフスタイルに合わせてカーテンが自然に動く住空間を実現する。
光の入り方、布の陰影、開閉のタイミングによって、空間の表情は大きく変わるが、とりわけ大開口を設けるリビング、寝室、別荘、ホテルライクなレジデンスでは、カーテンの操作性と見え方は、居住性とインテリア性の双方に関わる重要な要素となる。
今回の「Smart Curtain Track PowerView® Gen3 Automation」は、こうした窓辺の価値を、スマートホームの文脈から再定義する製品といえる。
カーテンを「掛ける」から、「暮らしに合わせて動かす」へ。
ハンターダグラスは、2025年より日本市場でカーテン製品を本格展開している。同ブランドは、これまでブラインドやシェードを通じて、光をコントロールする思想を培ってきた。近年はその思想を、布の質感やドレープ、陰影の表現へと拡張している。

ハンターダグラスは、ブラインドやシェードで培ってきた光の設計思想を、カーテンの質感やドレープ表現へと広げている
一方で、カーテンには日常的な不便もある。大型窓では開閉そのものが負担になりやすく、高窓や複数の窓を備えた住宅では、毎日の操作が煩雑になる。朝は自然光を取り込み、夜はプライバシーを守る。西日を避け、就寝時には遮蔽する。こうした動作は本来、住まいの快適性に直結するものだが、手動操作に依存しているかぎり、最適化されているとはいいがたい。
そこで意味を持つのが、電動化と自動化である。照明、空調、セキュリティがスマートホーム化していくなかで、窓辺もまた、暮らしのリズムに合わせて動く設備へと変わりつつある。
PowerViewアプリ連携で、時間帯に応じた窓辺をつくる
「Smart Curtain Track PowerView® Gen3 Automation」は、PowerView®アプリに対応。
PowerView®は、ハンターダグラスが展開する独自のスマートホームシステム。対応するブラインド、シェード、カーテンなどをアプリから操作できるだけでなく、スケジュールやシーン設定によって、時間帯や暮らしのリズムに合わせた自動開閉を可能にする。窓辺を、照明や空調と同じように住空間を制御する要素として扱うためのプラットフォームといえる。
たとえば朝はカーテンを自動で開けて自然光を取り入れ、夜は決まった時間に閉めて外部からの視線を遮る。外出時、帰宅時、就寝時など、生活のシーンに合わせて窓辺の状態を切り替えることができる。

大きな開口部を備えた住空間では、カーテンやシェードの制御が、採光、眺望、プライバシー、快適性を左右する重要な要素となる
さらに「PowerView® Gen3 Gateway」を使用することで、Wi-Fi接続による自宅内外からの操作や音声操作など、より高度なコントロールも可能になる。別荘やセカンドハウスのように不在時間が長い住宅、あるいは管理会社との連携が求められる住空間においても、窓辺を遠隔で扱えることの価値は大きい。
約27dBの静音設計。上質な空間に求められる「動きの質」
本製品の特徴のひとつが約27dBという静音設計である。就寝時や早朝、赤ちゃんのいる空間など、音に配慮したい場所でも使いやすい。
ラグジュアリーな住宅設備においては、どのような音で、どのような速度で、そしてどのように止まるのかまで含めた、所作そのものが空間の印象にかかわる。
本製品は、開閉時に端に近づくと自動で減速するソフトスタート/ストップ機能を搭載。動き出しから停止までが滑らかで、カーテンの揺れや衝撃を抑え、上質な印象を演出する。開閉速度は90〜120RPMの範囲で調整可能で、ゆったりとした動きからスピーディーな開閉まで、空間や用途に応じて設定できる。
また、リモコンやスマートフォンを使わず、カーテンを軽く引くだけで自動開閉が始まるワンタッチ操作にも対応する。スマート機器に慣れていない人でも、普段のカーテン操作に近い感覚で使える点は、住宅設備としての導入しやすさにつながる。
停電時には手動操作に切り替えられるため、通常のカーテンのように開閉できることも安心材料となる。
均一なドレープを保つリップルフォールド仕様
さらに、機能面だけでなく、カーテンの見え方にも配慮されている。リップルフォールド仕様により、波のように整った均一なドレープを保ち、ホテルのように上品で洗練された窓辺を演出する。
電動カーテントラックは、ともすると機構や利便性に目が向きがちだが、テクノロジーがインテリアの美しさを損なうのではなく、むしろその状態を安定して保つために使われている点に注目したい。
カーテンのウェーブが乱れず、開閉時の動きも静かでなめらか。こうした細部の積み重ねが、住空間全体の上質さを支えていく。
100年以上、窓辺の革新を続けてきたハンターダグラス
ハンターダグラスは1919年に創業し、100年以上にわたってウィンドウカバリングの領域をリードしてきたブランドである。1946年には、同社によれば世界初となるアルミベネシャンブラインドを発売し、1985年にはハニカム構造を採用した「デュエット ハニカムシェード®」を発売。1991年には光を自在に調整できる「シルエット シェード」、1996年にはカーテンのような見た目と縦型ブラインドの機能を備えた「ルミネット シェード」を展開してきた。
同社は早くから電動化にも取り組んでおり、2013年に電動システム「PowerRise®/PowerGlide®」を発売。2019年には、直感的な操作や自動スケジュール設定を可能にする「PowerView®」を発売し、Red Dot Product Design Awardも受賞している。
現在、ハンターダグラスは世界100か国以上で事業を展開し、134の関連会社、47の製造拠点、89の組立拠点を持つグローバルブランドである。製品はオーダーメイドで設計・製造され、長寿命化や廃棄物削減など、サステナビリティへの取り組みも進めている。
窓辺はスマートホームの重要なインターフェースになる
スマートホームというと、照明、空調、セキュリティ、AV機器などが語られることが多い。しかし、実際の暮らしにおいて、外光、眺望、プライバシー、熱、睡眠リズムに関わる窓辺は、住環境を左右する極めて重要なインターフェースである。
特にラグジュアリー邸宅や別荘では、開口部が大きく、複数の窓を備えるケースも多い。そこでは、カーテンを手で開け閉めするだけではなく、時間帯や生活シーンに合わせて自然に動かすことが、快適性と美しさの両立につながる。
「Smart Curtain Track PowerView® Gen3 Automation」は、カーテンを単なるファブリックから、暮らしのリズムに応答する建築設備へと近づける製品だ。静かに、なめらかに、そして美しく動く窓辺。その進化は、スマートホームが次に向かうべき方向を示している。
-
-
取材
LWL online 編集部