大開口住宅の窓掃除をロボットに任せる時代へ。ECOVACS「WINBOT mini 2」が登場
取材/LWL online編集部
ロボット掃除機「DEEBOT」などで知られるECOVACSから、窓拭きロボット「WINBOT」シリーズの最新モデル「WINBOT mini 2」が登場した。コンパクトな本体に、窓枠近くまでアプローチする清掃性能や安全保護システムを搭載。大開口の窓や高所のガラス面を備えた住宅、別荘や二拠点住宅の維持管理を考えるうえでも注目したい一台だ。
ECOVACS(エコバックス)は、ロボット掃除機「DEEBOT」シリーズをはじめ、窓拭きロボット「WINBOT」、ロボット空気清浄機などを展開するサービスロボットの世界的なメジャーブランド。家庭用ロボットの研究開発から製造、販売までを一貫して行い、グローバルに製品を展開してきた同社にとって、窓拭きロボットは床掃除に続く重要なカテゴリーのひとつといえる。
今回登場したWINBOT mini 2は、「はじめてのWINBOT、迷わずこの一択」をコンセプトに開発されたコンパクトモデル。窓拭きロボットを初めて導入する際に気になりやすい、落下への不安、清掃力への疑問、窓の形状やサイズへの対応力といった課題に向き合った製品となっている。

大きな窓は美しい。だが、その維持管理は難しい
ラグジュアリー邸宅や別荘では、床から天井まで広がる大開口の窓、眺望を取り込むガラス面、外部空間と室内をつなぐ開放的な設計が重要な要素になっている。リビングの先にガーデンやテラスを連続させたり、海や山の景色を室内に引き込んだりするうえで、大きなガラス面は非常に重要な建築要素になる。
ただし、大開口の窓は美しいだけではない。高所の窓、手が届きにくいFIX窓、傾斜窓、外構に面した大きなガラス面などは、日常的な清掃が難しい。特に別荘や二拠点住宅では、不在時が多くなるため、花粉、砂ぼこり、雨だれ、潮風などによる汚れなどが蓄積しやすい。窓が汚れると、せっかくの眺望や自然光の美しさも損なわれてしまう。
現代の住宅において窓掃除は、家事の一環というよりは、建築の魅力を維持するためのメンテナンスという位置付けになる。WINBOT mini 2は、こうした住空間の変化に対応するロボット家電として注目したい製品である。
一辺215mmのコンパクトボディで、狭い窓や傾斜窓にも対応

WINBOT mini 2は、一辺215mm、厚さ55mmのコンパクトなボディを採用する。大型の窓だけでなく、従来の大きな窓拭きロボットでは入りにくかった狭いガラス面、窓ガラスと格子の間のスペース、傾斜のある窓などにも対応しやすい設計となっている。
コンパクトなサイズのため、フレームレス窓や床から天井までの大型窓、チルト窓など、現代住宅に見られる多様な窓の構造に対応しやすい。建築デザインが多様化するほど、窓掃除に求められる条件も複雑になる。四角い窓だけでなく、複数のサイズや形状が混在する住宅において、小型で取り回しやすいロボットであることは大きな意味を持つ。
窓枠から約1mmまで近づく「超近接清掃」

機能面では、ガラス面への吸着力が前モデルの7,500Paから8,000Paへと強化された。さらに、四隅に新開発のコーナーブラシを搭載し、窓枠からわずか約1mmまでアプローチする「超近接清掃」を実現している。
窓拭きで気になるのは、中央部分よりもむしろ隅やエッジに残る汚れである。特に大きな窓では、窓枠の近くに雨だれやホコリが残りやすく、そこがきれいにならないと全体の印象にも影響する。WINBOT mini 2では、エッジ部分のカバー率を最大約90%まで高め、四隅の拭き残しを抑えるとしている。
また、進行方向に応じて左右から先回りして水を霧化する「双方向超音波ミスト噴霧システム」も搭載。粒径約10µmの超微細ミストを噴霧し、14Nの下向きの圧力をかけながら走行することで、汚れを浮かせて拭き取る。単に乾拭きするのではなく、水分をコントロールしながら清掃する仕組みを備えている点が、窓拭きロボットとしての実用性を高める要素といえるだろう。

AIアルゴリズム「WIN-SLAM 4.0」で清掃ルートを自動計画
WINBOT mini 2は、最新のAIアルゴリズム「WIN-SLAM 4.0」を搭載する。窓のサイズを検知し、効率的な往復ルートを自動でプランニング。リアルタイムで障害物やスタックのリスクを回避しながら走行する。
清掃モードは、高速清掃、徹底的な清掃、スポット清掃、念入りに清掃、エッジ清掃を用意。日常的なメンテナンスから、汚れが気になる部分の重点清掃まで、用途に応じて使い分けることができる。
ロボット掃除機の普及によって、床掃除をロボットに任せることはもはや一般的になった。次は、床以外の場所をどう自動化するかという領域になる。窓はその代表的な対象であり、WINBOT mini 2は、住宅内のメンテナンスをより立体的に自動化していく製品と位置づけられる。
高所でも安心して使うための「10の安心保護システム」
窓拭きロボットで重要になるのが安全性である。
WINBOT mini 2は、8,000Paの吸着力に加え、停電時にも約30分間吸着を維持する電源オフ保護、1,600N耐荷重の安全ロープ、エッジ検知、自動気圧補正などを組み合わせた「10の安心保護システム」を備える。
さらに、日本国内対象の損害保険補償も付帯する。高所の窓や外側のガラス面に使用する機器である以上、単に清掃性能が高いだけではなく、落下リスクへの配慮が不可欠だ。ハードウェア、ソフトウェアに加えて、アフターサービスを含めて安全性を訴求している点は、初めて窓拭きロボットを導入するユーザーにとっても重要なポイントとなるだろう。

別荘や大開口住宅の「維持管理」を変えるロボット家電
WINBOT mini 2は「家事を楽にする便利家電」にとどまらない。
大きな窓、豊かな眺望、自然とつながるリビング、開放的な別荘。そうした空間は、魅力的なデザインであると同時に、維持管理の難しさも抱えている。窓が汚れれば、景色は曇り、光の入り方も変わる。建築が意図した美しさを保つには、日常的なメンテナンスが欠かせない。
しかし、そのすべてを人の手で行うには限界がある。高所作業には危険が伴い、別荘では清掃頻度の確保も難しい。もちろん、別荘の場合、管理会社が入ることになるが、頻度やタイミングの課題は残る。だからこそ、窓拭きロボットのような存在は、これからの住まいにおけるメンテナンスの選択肢として重要性を増していく。
ロボット掃除機が床掃除を変えたように、窓拭きロボットは大開口住宅の維持管理を変える可能性がある。WINBOT mini 2は、その流れをより身近なものにするコンパクトモデルといえるだろう。
住宅におけるロボットの役割は、もはや「便利家電」にとどまらない。建築の美しさを保ち、暮らしの負担を減らし、人が心地よく過ごすための環境を整えるためのシステムである。WINBOT mini 2はロボットが住まいのメンテナンスを担う時代の広がりを感じさせる一台である。
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