Bang & Olufsen、松屋銀座で第800回企画展。100年のデザインとクラフツマンシップを読み解く
取材/LWL online編集部
Bang & Olufsen(バング&オルフセン)が、松屋銀座「デザインギャラリー1953」の記念すべき第800回企画展に登場する。歴代の名作からアルミニウム加工、循環型デザインへの取り組み、カスタマイズプログラム「Atelier」までを通して、100年受け継がれてきたデザインとクラフツマンシップ、そして次の100年へ向かうものづくりの思想を読み解く。
「ものづくり」から読み解くBang & Olufsen(バング&オルフセン)の100年
デンマークを代表するオーディオ・ビジュアルブランドBang & Olufsen(バング & オルフセン)は、2026年9月9日(水)から11月2日(月)まで、東京・銀座の松屋銀座7階「デザインギャラリー1953」で、日本デザインコミッティー主催の第800回企画展「バング & オルフセンのデザインとクラフツマンシップ」を開催する。
1925年にデンマーク北部のStruer(ストルーア)で創業し、2025年にブランド設立100周年を迎えたBang & Olufsen。本展では、1世紀にわたり受け継がれてきたデザインとクラフツマンシップに焦点を当て、歴史的な名作から、サステナビリティへの取り組み、そして新たなカスタマイズプログラムまで、ブランドのものづくりの思想を過去・現在・未来という時間軸で紹介する。
歴史的なプロダクトの展示のみならず、ストルーアで培われてきたアルミニウム加工などのクラフツマンシップ、Cradle to Cradle Certified®認証に代表される循環型デザインへのアプローチ、そして色や素材、仕上げをユーザーのために仕立てるカスタマイズプログラム「Atelier」まで、幅広いテーマを通じてBang & Olufsenのモノづくりを紹介する。
100年の歩みを振り返るとともに、優れたプロダクトづくりと、時代に合わせて更新していく姿を通じて、Bang & Olufsenのデザイン思想そのものに迫る。
展覧会に先駆け、8月28日(金)には同じ松屋銀座7階に限定STOREもオープンする。
Bang & Olufsenの100年。「デザインとクラフツマンシップ」を次の時代へ
LWL onlineでは、2025年秋以降、継続的にBang & Olufsenの創業100周年をめぐる動きを紹介してきた。
2025年秋の「Centennial Collection」では、Beoplay H100、Beosound A5、Beosound A9といった現在の代表的プロダクトを通じ、100年にわたって継承されてきたデザインコードを紹介した。

また、2026年1月には、世界限定10台の「Beolab 90 Titan Edition」から、音響工学、アルミニウム加工、クラフツマンシップが融合するBang & Olufsenの現在地を読解。
さらに今春には表参道ヒルズで開催された100周年記念展「Beautiful Sound and Design – バング & オルフセンが紡ぐ美しい音とデザインの100年」を紹介。5月には藤原ヒロシ氏率いるfragmentとのコラボレーションによって、歴代のアイコンを東京のカルチャーから再解釈する試みについて紹介している。

6月のコペンハーゲンの3daysofdesignに合わせて開催された「Residence of Beautiful Sound」では、歴史ある邸宅を舞台に、建築やインテリアとともに暮らしを形づくる存在として提示されたことを伝えた。
そして、今回、歴史的なプロダクトから最新の取り組みまでを通じて、Bang & Olufsenが大切にしてきた美意識とクラフツマンシップ、そしてデザインとサウンドが融合するものづくりの魅力を伝える展示が開催される。
アルミニウムという素材に刻まれた、Bang & Olufsenのクラフツマンシップ
Bang & Olufsenを語るうえで欠かせない素材のひとつが、アルミニウムである。
デンマーク北部ストルーアのファクトリーで長年磨かれてきた加工技術は、切削や研磨、ブラスト、アルマイト処理などを通じて、同じアルミニウムに異なる光沢や手触り、表情を与えていく。そこでは素材と造形、音響性能が別々に考えられるのではなく、ひとつのプロダクトとして統合されている。
たとえば、LWL onlineで紹介したBeolab 90 Titan Edition。巨大なフラッグシップスピーカーでありながら、無垢のアルミニウムを異なる表面処理で仕上げることで、音響装置を彫刻的な存在へ変えている。Bang & Olufsenにとってクラフツマンシップとは、テクノロジーそのものを美しく見せるための技術でもある。
今回の企画展では、こうしたブランドが得意としてきたアルミニウム加工も紹介される予定だ。製造の過程まで遡ることで、Bang & Olufsenのデザインをより深く理解できることに違いない。


第800回を迎える松屋銀座「デザインギャラリー1953」とは?
今回の企画展の会場となるデザインギャラリー1953は、日本デザインコミッティーによって1964年、松屋銀座7階に開設されたデザイン専門のギャラリーである。
名称の「1953」は、戦後日本のデザイン界を牽引したデザイナー、建築家、評論家らによって日本デザインコミッティーの前身となる国際デザインコミッティーが発足した1953年に由来する。
約45平方メートルという決して大きくはない空間ではあるが、プロダクト、グラフィック、建築、工芸など領域を超えた企画展が開催され、日本のデザイン文化を紹介してきた。その数は今回で800回を数える。
デザインの啓蒙を60年以上にわたって刻んできた場における「第800回」という節目に、デンマークで100年以上デザインとテクノロジーの関係を探究してきたBang & Olufsenが迎えられるのだ。ふたつの異なるデザイン史が銀座で交差する。
展覧会担当を務める日本デザインコミッティーの田川欣哉氏は、今回の展示について、次のようにコメントしている。
「歴史的名作、2025年始動のカスタマイズプログラム、サステナビリティへの取り組みを通して、美意識とクラフツマンシップの過去・現在・未来をたどります。」
松屋銀座にBang & Olufsen限定STORE。Atelier Bespokeにも対応
企画展に先駆けるかたちで、8月28日(金)には松屋銀座7階にBang & Olufsenの限定STOREがオープンする。
店頭にはブランドを代表するフラッグシップスピーカーをはじめ、最新のオーディオ・ビジュアル製品を展開。音を聴き、素材や仕上げに触れながら、住空間やライフスタイルに合わせたホームエンターテインメントの提案を受けることができる。
2025年にローンチしたカスタマイズプログラムAtelier Bespokeにも対応し、お好みの色、素材、仕上げを組み合わせたパーソナライゼーションも可能である。
「見る」ためのデザインギャラリーと、「触れ、聴き、選ぶ」ためのSTORE。同じフロアにふたつの体験の場が用意されることで、Bang & Olufsenのサウンド、デザイン、その背景にある思想までを連続して体験することが可能となる。
100年続くBang & Olufsen。次の100年をどうつくるのか?
100周年を迎えたBang & Olufsenを追い続けていると、一貫して見えてくるものがある。
過去の名作の背後にある思想を、現在の技術や暮らしに合わせて、絶えず更新し続けようとするBang & Olufsenの姿勢だ。
100年という歴史は、時間が経過しても変わらないものと、変え続けるものの両方を見極めながら更新してきた時間の積み重ねである。
第800回を迎えるデザインギャラリー1953で開催される「バング & オルフセンのデザインとクラフツマンシップ」。
Bang & Olufsenの名作を見るだけでなく、「優れたデザインは、なぜ長く残るのか」という、これからのラグジュアリーとテクノロジーを考えるうえでも重要な問いに出会うことになるだろう。

定価:4,400 円(本体4,000円)
著者:バング & オルフセン ジャパン
アートディレクション:田部井美奈
判型:B5 変
総頁:208 頁
製本:並製
第800回デザインギャラリー1953企画展 開催概要
「バング & オルフセンのデザインとクラフツマンシップ」
- 会期:2026年9月9日(水)~11月2日(月)
- 会場:松屋銀座 7階 デザインギャラリー1953
- 住所:東京都中央区銀座3-6-1
- 入場料:無料
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協賛:Bang & Olufsen Japan、株式会社ザ・ビーズインターナショナル
- ※最終日は17:00閉場
Bang & Olufsen限定STORE 概要
- オープン日:2026年8月28日(金)
- 会場:松屋銀座 7階
- 住所:東京都中央区銀座3-6-1
- 営業時間:11:00~20:00
- ※日曜日・連休最終日は19:30まで
- ※営業日・営業時間の詳細は松屋銀座公式サイトを参照。
- 展開内容:
- Bang & Olufsenを象徴するフラッグシップスピーカーをはじめ、最新のオーディオ・ビジュアル製品を展示・販売。ブランドのスペシャリストが、ライフスタイルや住空間に合わせたホームエンターテインメントを提案するほか、色や素材、仕上げを組み合わせるカスタマイズプログラム「Atelier Bespoke」にも対応する。
- オープン記念特典:
- 8月28日(金):店内でドリンクサービスを実施
- 8月28日(金)~30日(日):来店者にオリジナルキーチェーンをプレゼント
- 9月30日(水)まで:対象製品購入者に購入特典を用意
- LINE公式アカウントの友だち追加、またはアンケート回答・顧客登録でオリジナルステッカーをプレゼント
- ※各特典・ノベルティはなくなり次第終了。購入特典の対象製品・条件は店頭で要確認。
-
-
取材
LWL online 編集部