ルイスポールセン「PH 5 オパール」発売。名作を小型化、PHテーブルランプには新色
取材/LWL online編集部
ルイスポールセンは、ポール・ヘニングセンが手がけた名作「PH 5」「PH 2/1 テーブルランプ」「PH 3/2 テーブルランプ」の新ラインアップを発表した。「PH 5」は直径320mmのオパール仕様へとアップデートし、2つのテーブルランプには新たな4色を追加。1926年に考案された「システムPH」の思想を受け継ぎながら、現代の住宅やインテリアへ取り入れやすい選択肢へと再構成した。9月1日より順次販売を開始する。
テーマは「REVITALISING THE CLASSICS.(名作に、新たな息吹を。)」。
ポール・ヘニングセンが追求した光の質とデザイン哲学を受け継ぎながら、現代の住宅やインテリアへ取り入れやすい選択肢へと再構成している。
「PH 5」が直径320mmの「PH 5 オパール」に
新たに登場する「PH 5 オパール」は、1958年にポール・ヘニングセンがデザインした名作「PH 5」を、オパール素材とコンパクトなサイズで再構成したペンダントライトである。
オリジナルのPH 5は、光源の形状やサイズにかかわらず、グレアを除去するペンダントライトとして設計された。新しいPH 5 オパールでは、オリジナルの直径500mmから320mmへとスケールダウンする。


カラーは「オパール・ホワイト」「オパール・ベージュ」「オパール・ペール・ローズ」「オパール・ペール・ブルー」の4色で展開する。




シェードには光を透過するアクリル素材を採用。光を透過するアクリル素材の外側を光沢仕上げ、内側を白いマット仕上げとすることで、柔らかく豊かな光を実現した。PH 5の特徴であるまぶしさのない下向きの反射光と、オパールシェードが透過する拡散光を組み合わせ、穏やかな明るさをもたらす。
シェード自体がほのかに輝くため、照明器具自体が空間全体の雰囲気をつくる要素となる。直径320mmというサイズは、小ぶりなダイニングテーブルに単独で配置するほか、大型テーブルやカウンターの上に複数灯を並べる構成にも適している。
ルイスポールセンのチーフデザインオフィサーであるモニク・ファバーは次のようなコメントを出している。
1926年に誕生したシステムPHの原理を発展させながら、ポール・ヘニングセンは1958年、人の快適性を中心に据えたグレアフリーの光を追求し続けました。重なり合うシェードにトランペット型のトップシェードと2つの小さなリフレクターを組み合わせることで誕生したPH 5は、明快さとバランス、そして光の機能に基づいたデザインです。今回オパール仕様として登場するPH 5は、光を透過する素材ならではの奥行きと繊細な光の表情を生み出し、このタイムレスなデザインに新たな魅力をもたらしています。」
価格は92,400円(税込)。
「PH 2/1」「PH 3/2 テーブルランプ」には4つの新色
また、1926年にポール・ヘニングセンが考案した「システムPH」を受け継ぐ「PH 2/1 テーブルランプ」と「PH 3/2 テーブルランプ」には、支柱とベースにカラー仕上げを採用した新ラインアップが加わる。

カラーはそれぞれ「ベージュ」「バーガンディー」「ディープ・ブルー」「ディープ・グリーン」の4色。光沢を持つ深みのある色彩と、乳白色のオパールガラス製シェードを組み合わせることで、クラシックなPHシリーズに新たな表情を加えた。
テーブルランプは、1926年にポール・ヘニングセンが開発した「システムPH」をベースとしており、快適でまぶしさのない光を提供する。




3枚の吹きガラス製シェードは、外側を光沢仕上げ、内側をサンドブラスト加工によるマット仕上げとすることで、主に下方向へ柔らかな光を届ける。ファブリックコードやベース構造など細部についてもアップデートが加えられた。
価格は「PH 2/1 テーブルランプ」が103,400円(税込)、「PH 3/2 テーブルランプ」が150,700円(税込)。
PH 5 オパールを含む3モデルは、9月1日から東京・大阪のルイスポールセン直営店、公式オンラインストア、全国のオフィシャルパートナーショップで順次販売される。
ルイスポールセンの照明哲学を形づくったポール・ヘニングセン
1874年創業のルイスポールセンは、デンマークを代表する照明ブランドのひとつである。人が心地よいと感じる光と空間をつくることを重視し、ポール・ヘニングセン、アーネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントンなど、数多くの建築家やデザイナーとの協働によってその哲学を築いてきた。
デンマークデザインの伝統を継承するルイスポールセンのデザインは「形は機能に従う」という原則に基づいている。
同社の歴史を語るうえで欠かせない存在が、デンマークの建築家・文化批評家であり、「光のデザイナー」として知られるポール・ヘニングセン(1894–1967)である。両者の協働は1924年に始まり、ヘニングセンの生涯にわたって続いた。光と影、グレア、色再現性、さらには人間の光環境との関係を研究し、その思想は1926年に考案された「システムPH」、それに続く数々のPHシリーズへと結実した。現在もルイスポールセンの照明哲学の基盤となっている。
「PH 5」「PH 2/1 テーブルランプ」「PH 3/2 テーブルランプ」もまた、そうした思想を現在まで伝えてきたプロダクトだ。今回の新ラインアップでは、100年以上にわたって継承されてきた照明思想を、現代の暮らしにどう適応するのかが重要なポイントとなった。
名作を歴史的遺産にとどめず、現代の暮らしへ
そうした視点からは、サイズ、素材、色というインテリアとの接点を更新している点に着目したい。
PH 5を小型化することで、従来よりも住宅のさまざまな場所へ取り入れやすくなる。また、テーブルランプに深みのある色彩を与えることで、家具やアートと呼応しながら空間を構成するインテリアエレメントとして、照明器具の存在感も高まる
ポール・ヘニングセンが追求した「人にとって快適な光」を変えることなく、その光を受け止める現代の住空間との関係をアップデートする試みと捉えることができる。
1926年に生まれ、2026年に100年を迎えた「システムPH」の思想を守りながら、現在の暮らしに合わせてその入口を広げる。今回の新ラインアップは、タイムレスなデザインを「過去の名作」として歴史的な遺産にとどめず、今の暮らしの中で使い続けるためのアップデートなのである。
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LWL online 編集部