Bang & Olufsen、桜のアートを纏う「Beosound A9」を日韓99台限定発売。韓国現代アーティストと共作
取材/LWL online編集部
デンマークの高級オーディオブランドBang & Olufsen(バング & オルフセン)が、韓国の現代アーティストWoo Kukwon(ウ・グクウォン)とのコラボレーションによる限定スピーカー「Beosound A9 Wookukwon Edition」を発表した。満開の桜を描いた新作『Nirvana(2026)』を円形スピーカーにあしらい、音楽と現代アートをひとつに融合。日本と韓国で合計99台を限定販売する。日本価格は764,000円(税込)で、11月9日から予約を受け付ける。
創業100年のBang & Olufsen。音響技術とデザインを融合するデンマークの名門
Bang & Olufsenは、1925年にデンマーク西部のストルーアで、ピーター・バングとスヴェン・オルフセンという2人のエンジニアによって創業されたオーディオ・ビジュアルブランドだ。
創業当初から革新的な音響技術の開発に取り組み、1920年代には、それまで電池を必要としていたラジオを家庭用電源で動作させる電源装置「The Eliminator」を開発。その後もオーディオシステムやテレビ、スピーカーなど、数々の革新的な製品を世に送り出してきた。
同社の製品は、優れた音響性能と、モダンデザインの美意識を融合させた独創的な造形で知られる。アルミニウムや木材、レザーなどの素材を巧みに使い、音響性能の高さと住空間に置かれるオブジェとしての美しさを両立している。
その根底にあるのが、「美しいサウンド」「タイムレスなデザイン」「クラフツマンシップ」という3つの価値観だ。同社の製品開発に一貫して流れるのは、音響機器を長く愛用できる家具やデザインピースとして捉える思想である。
2025年には創業100周年を迎え、2026年4月には東京・表参道ヒルズで記念展を開催。歴代の象徴的なプロダクトを通じて、音とデザインを融合してきた100年の歩みを紹介した。
「Beosound A9」をアート作品に。円形スピーカーをキャンバスにする「Art of the A9」

Bang & Olufsenのデザイン哲学のシンボルともいえる製品のひとつが、円形のボディを3本の脚で支える独創的なワイヤレススピーカー「Beosound A9」である。
一般的なスピーカーとは一線を画すその造形は、音響機器でありながらも、リビングに置かれる家具や彫刻のような存在感を備えている。
今回の限定モデルは、Beosound A9の円形フロントカバーをキャンバスに見立て、アーティストやクリエイターがBeosound A9の円形カバーをキャンバスに、独自の世界観を表現する「Art of the A9」シリーズの一環として誕生した。
Bang & Olufsenはこれまでも、アートとオーディオの融合を積極的に展開している。2025年には、日本のイラストレーター永井博の作品をあしらった日本限定モデルも発売したほか、2026年には藤原ヒロシ率いるfragmentとのコラボレーションも実現している。
Beosound A9は、オーディオをインテリアやアートの領域へと広げるブランドの思想を体現する製品といえる。
韓国現代アーティストWoo Kukwonが描く『Nirvana』。満開の桜に込めた安らぎ
今回コラボレーションしたWoo Kukwonは、絵本のような幻想的な世界観、情感豊かな色彩、自由な筆致、手書きの言葉を組み合わせた表現で知られる韓国の現代アーティストだ。

本モデルのために描き下ろした新作『Nirvana(2026)』には、満開の桜の木の下でくつろぐ少女と動物たちが描かれている。少女のモデルとなったのは作家自身の娘だという。
柔らかなピンク色の花びらが舞う穏やかなピクニックの風景。そのなかには「Your Mind is Nirvana」という手書きのメッセージが添えられている。
Woo Kukwon自身が作品に込めたのは、遠くにある理想郷ではなく、日常のなかでふと訪れる安らぎや自由の感覚だ。特別な目的を持たず、ただその瞬間に身を委ねる。そうした時間の豊かさが、作品の中心的なテーマとなっている。
その絵画をBeosound A9の円形カバーに再構成することで、スピーカーは音楽を奏でるアートピースへと姿を変える。
Beosound A9は7基のドライバーを備え、豊かなサウンドを再生するワイヤレススピーカーだ。アクティブルームコンペンセーションによる設置環境に応じた音響補正にも対応する。
音楽と絵画という異なる芸術表現が、ひとつのプロダクトを通じて日常生活に溶け込む。アートを壁に飾り、音楽をスピーカーから流す。これまで別々だったふたつの体験が、リビングのなかでひとつになる。音響機器を目立たせず空間に溶け込ませるという考え方とは異なり、あえて美しいオブジェとして存在を際立たせることも、ラグジュアリーな住空間における選択肢である。
「Beosound A9 Wookukwon Edition」は日本と韓国のみで合計99台を販売する。日本での価格は764,000円(税込)で、11月9日から全国のBang & Olufsen店舗で予約を受け付ける。
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LWL online 編集部