IXCが3daysofdesignに初参加。新生IXCコレクションをコペンハーゲンで世界初公開
取材/LWL online編集部
株式会社カッシーナ・イクスシーが展開する家具ブランド「IXC(イクスシー)」が、2026年6月10日(水)から12日(金)までデンマーク・コペンハーゲンで開催されるデザインイベント「3daysofdesign」に初参加する。
出展の舞台となるのは、国際的なデザインメディア「Ark Journal」が主催・キュレーションを手がける特別展示「DESIGN / DIALOGUE」。IXCはこの場で、2025年のリブランディング後に刷新された新生IXCコレクションを海外に向けて初めて発表する。
北欧最大級のデザインイベントで新生IXCを発信
3daysofdesignは、コペンハーゲンの街全体を舞台に、家具、照明、インテリア、アート、建築に関わる最新デザインが発表される北欧最大級のデザインフェスティバル。期間中はショールーム、ギャラリー、文化施設などが一斉にオープンし、欧州をはじめとするデザイン関係者が集う国際的な場となる。
今回IXCが参加する「DESIGN / DIALOGUE」は、コペンハーゲンを拠点とするデザインメディアArk Journalによるキュレーション展示。会場は文化施設「Den Frie」。単なるプロダクト展示ではなく、選び抜かれたブランドや作品を空間の中で「対話」するように見せる編集型の展示会として知られている。
IXCにとって今回の出展はリブランディング後初の海外発表となる。ミラノサローネをはじめ、これまでも国際的なデザインイベントに参加してきた同ブランドだが、新たなブランドビジョンを世界のデザインコミュニティへ提示するという意味で、重要な節目といえる。
Emotional Minimalism(エモーショナル・ミニマリズム)というデザイン哲学
IXCは日本のクラフトマンシップと洗練されたデザインを融合させた家具ブランドとして展開されてきた。創業50周年を迎えた2025年にはブランドをリブランディングし、デンマークのデザインユニット「GamFratesi(ガムフラテージ)」をアートディレクターに迎えた。
新たに掲げられたデザイン哲学は“Emotional Minimalism(エモーショナル・ミニマリズム)”。ミニマルでありながら冷たくはなく、シンプルでありながら感情の揺らぎを宿すデザインのあり方といえる。 IXCが目指すのは、日々の暮らしの中に自然に溶け込みながら、長く使うほどに価値が深まっていく家具である。今回出展される新生IXCコレクションは、そうした思想を国際的な文脈の中で提示するものとなる。
コペンハーゲンという都市との親和性
IXCがリブランディング後の海外初発表の場としてコペンハーゲンを選んだことも象徴的だ。
北欧のデザイン文化には、家具やインテリアを単なる所有物としてではなく、暮らしの質を形づくるものとして捉える視点がある。日常に寄り添い、長く使われ、素材や構造に対して誠実であること。そうした価値観は、IXCが追求してきたものづくりの姿勢とも深く響き合う。
また、3daysofdesignはミラノサローネのような大規模な国際見本市とは異なり、都市の空気、建築、ギャラリー、ブランドの世界観が重なり合うイベントでもある。プロダクトを単体で見せるだけではなく、背景にある思想や生活文化を含めて提示する場として、IXCの新たな方向性を伝えるにはふさわしい舞台といえるだろう。
日本の美意識とヨーロッパの家具文化が響き合う
IXCはヨーロッパの家具文化と日本の美意識を接続しながら、現代のライフスタイルに合うインテリアを提案してきた。シンプルで自然体な心地よさに、心を動かすディテールを織り込む。その姿勢は、ラグジュアリーを華美なものとしてではなく、空間と時間の質として捉える現在の潮流とも重なる。
今回の「DESIGN / DIALOGUE」出展は、IXCが単に新しいコレクションを発表する場というだけではなく、日本のクラフトマンシップと北欧の静謐なデザイン感覚、そしてグローバルな家具文化の間に、どのような対話を生み出すのかという、ブランドの現在地を示す機会となる。
リブランディング後のIXCが、コペンハーゲンという都市を通じて世界へどのように語りかけるのか。新生IXCの国際的な展開に注目したい。
開催概要
- イベント名:DESIGN / DIALOGUE
- 会場:Den Frie
- 所在地:Oslo Plads 1, 2100 Copenhagen
- 最寄駅:Østerport駅
- 会期:2026年6月10日(水)〜6月12日(金)
- 時間:10:00〜18:00
- ※最終日は17:00まで
- IXC公式サイト:https://www.cassina-ixc.com/ixc/
- Instagram:@ixc_jp
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LWL online 編集部