リーン・ロゼとザウターが提案する、ピアノのある暮らし。「Furniture meets Sound」大阪・福岡で開催

 取材/LWL online編集部

リーン・ロゼとザウターによるコラボレーション企画「Furniture meets Sound」が、2026年6月16日より大阪・福岡の一部店舗で順次開催される。フランスのインテリアブランドと、200年以上の歴史を持つドイツのピアノブランドが出会い、家具とピアノが調和する住空間を提案する本企画。LWL onlineでは、音楽をインテリアの一部として捉える視点から、ピアノのある暮らしがもたらす豊かさを考える。

リーン・ロゼとザウターによるFurniture meets Soundのキービジュアル
リーン・ロゼとザウターによるコラボレーション企画「Furniture meets Sound」。家具とピアノが調和する心地よい暮らしを、大阪・福岡の一部店舗で提案する

音楽を住まいの風景として考える

上質なオーディオやピアノは、空間に置かれた瞬間から、家具や照明、アートと同じように室内の印象を形づくる存在となる。とりわけピアノは楽器であると同時に、住まいの中で強い造形性を持つインテリアでもある。リビングやサロン、書斎に置かれたピアノは、演奏される時間だけでなく、そこにあること自体が空間の重心をつくり、暮らしのリズムを変えていく。

今回の「Furniture meets Sound」は、そうしたピアノの存在を、家具との関係から捉え直す企画だ。リーン・ロゼの洗練された家具と、ザウターのピアノを組み合わせることで、音楽とインテリアが自然に溶け合う居住空間を表現する。

フランスのコンテンポラリー家具ブランド、リーン・ロゼ

リーン・ロゼは、1860年にフランス・リヨン郊外のブリオードで創業したロゼ社が展開するインテリアブランドである。もともとは小さな木工所としてスタートし、その後、デザイナーとの協働を通じて、コンテンポラリー家具のブランドとして発展してきた。

リーン・ロゼは時代ごとのライフスタイルや空間感覚をプロダクトに反映してきた。ソファ、ベッド、チェア、テーブルなどの家具は、機能性だけでなく、暮らしの中に生まれる余白やくつろぎをデザインするものとして位置づけられている。

日本では、ドリームベッド株式会社が国内販売およびライセンス生産を手がけている。フランスのデザイン精神を受け継ぎながら、日本の住空間にもなじむプロダクトとして展開されていることも、リーン・ロゼの大きな特徴だ。

リーン・ロゼのブランドロゴ
1860年創業のロゼ社が展開するフランスのインテリアブランド「リーン・ロゼ」

200年以上の歴史を持つドイツのピアノ、ザウター

一方のザウターは、1819年創業のドイツ南部シュパイヒンゲンに拠点を置くピアノブランド。現存する世界最古のピアノメーカーとして知られ、200年以上にわたり「100% Made in Germany」のものづくりを守り続けてきた。

創業者のヨハン・グリムは、音楽の都ウィーンで、ベートーヴェンにピアノを提供していたシュトライヒャーの工房で修行したのち、故郷であるシュパイヒンゲンに自身の工房を設立した。ザウターのピアノには、ヨーロッパの音楽文化に連なる歴史と、ドイツのクラフトマンシップが息づいている。

その一方で、ザウターは伝統的なピアノづくりにとどまらず、現代の住空間に調和するデザイン性も重視してきたブランドでもある。今回展示される「DESIGN EDITION(デザイン・エディション)」は、その姿勢を象徴するシリーズといえる。

ザウターのブランドロゴ
1819年創業のドイツのピアノブランド「ザウター」。200年以上にわたり、ドイツ製ピアノの伝統を受け継いでいる

ペーター・マリーがつなぐ「家具とピアノ」

今回のコラボレーションの背景には、ドイツのデザイナー、ペーター・マリー(Peter Maly)の存在がある。

デザイナーのペーター・マリー氏
リーン・ロゼとザウターの双方に関わるデザイナー、ペーター・マリー氏。家具とピアノという異なる領域を、デザインの視点からつないでいる

ペーター・マリーは、リーン・ロゼのベストセラー「ROSET Peter Maly Bed(ロゼペーター・マリーベッド)」を手がけたデザイナーであり、このプロダクトは彼の名を世界に広める代表作となった。

同時にマリーは、ザウターにおいても「DESIGN EDITION」シリーズのデザインを担当している。リーン・ロゼとザウターは、ペーター・マリーというデザイナーを介して、家具とピアノという異なる領域でつながっているのだ。

ザウターのピアノ「DESIGN EDITION」
ペーター・マリー氏がデザインを手がけたザウターの「DESIGN EDITION」。現代の住空間に調和する、ミニマルで建築的な佇まいが特徴だ

家具と楽器。用途は異なっても、どちらも人の身体に近く、日々の暮らしに深く関わる存在であり、両者は住まいの豊かさをつくりだすという通奏低音が流れている点で共通している。今回の展示は、その関係を具体的な空間として体験できる機会となる。

大阪・福岡の2都市・計4会場で展開

「Furniture meets Sound」は、大阪と福岡の4会場で開催される。

大阪では、6月16日から7月20日まで、「Ligne Roset Umeda」と「島村楽器 グランフロント大阪店」の2会場で実施。福岡では、9月2日から9月27日まで、「Ligne Roset Fukuoka」と「島村楽器 岩田屋福岡店」で開催される。

リーン・ロゼの会場では、ペーター・マリーがデザインを手がけたザウターの「DESIGN EDITION」を、店内の家具とともに展示。島村楽器の会場では、ザウターのピアノとともに、リーン・ロゼの人気ソファ「ROSET Prado(ロゼプラド)」や、マリーがデザインした「ROSET Bendchair(ロゼベンドチェア)」などが並ぶ。

楽器店とインテリアショップ、それぞれの空間で同じテーマを体験できる点も興味深い。楽器を中心に見るのか、家具を中心に見るのかによって、ピアノのある暮らしの見え方も変わってくるはずだ。

ピアノのある空間は暮らしの質を変える

住まいにおけるピアノは、必需品ではないかもしれない。しかし、だからこそ、その存在は暮らしの質を大きく左右する。

日常の中でふと鍵盤に触れる時間や、家族や友人が集まり、音楽を介して会話が生まれる時間。あるいは、演奏されていない時であっても、ピアノは静かに空間の佇まいを整えてくれる。ピアノのある暮らしには、効率や機能だけでは測れない、ラグジュアリーな住まいにふさわしい「豊かさ」がある。

LWL onlineが注目したいのは、今回の企画が単なるブランドコラボレーションにとどまらず、「音を住空間の一部としてどう設計するか」という問いを含んでいる点だ。

家具、照明、アート、音響、そして楽器。これらを別々の要素として考えるのではなく、ひとつの居住体験として統合していくことを問いかけている。

リーン・ロゼとザウターによる「Furniture meets Sound」は、これからの上質な住まいにおいて、音楽がどのような役割を担うのかを考えるきっかけになりそうだ。

開催概要

大阪会場

  • Ligne Roset Umeda
  • 期間:2026年6月16日(火)〜7月20日(月・祝)
  • 営業時間:11:00〜19:00
  • 島村楽器 グランフロント大阪店 店内 ピアノショールーム
  • 期間:2026年6月16日(火)〜7月20日(月・祝)
  • 営業時間:11:00〜21:00

福岡会場

  • Ligne Roset Fukuoka
  • 期間:2026年9月2日(水)〜9月27日(日)
  • 営業時間:10:00〜19:00
  • 島村楽器 岩田屋福岡店 店内 ピアノショールーム
  • 期間:2026年9月2日(水)〜9月27日(日)
  • 営業時間:10:00〜20:00
  • ※展示内容は予告なく変更となる場合がある。

  • 取材

    LWL online 編集部

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