最新ルンバは“小型化&薄型化”で日本の住宅に深く入り込む。ロボットが床掃除のメイン機になる時代

オーディオ&サブカルライター/杉浦みな子 

ひと昔前のロボット掃除機は、私たちの生活における「便利なサブ掃除機」という位置づけだった。キャニスター型やコードレスのスティック掃除機をメインに使いつつ、日中に手が回らない床のホコリをロボットに軽くさらってもらう――そんな付き合い方をしていた人も多いだろう。しかし今、そのスタイルは完全に過去のものになろうとしている。ロボット掃除機が、毎日の床掃除のメイン機となりつつある時代が来ているのだ。

「小型化&薄型化」に「高性能」をプラスしたルンバ登場 

「ルンバ」といえば、圧倒的な認知度を誇るロボット掃除機の代名詞的存在だ。このたび発表されたその最新モデル「Roomba® Plus 515 Combo」は、日本のロボット掃除機市場のひとつの方向性を示す1台となっている。 

「Roomba® Plus 515 Combo(ルンバ プラス 515 コンボ)」(公式オンラインストア税込価格129,800円、発売記念キャンペーンやサブスクプランも用意) 

ルンバを手がけるアイロボットがかねてより掲げてきた、「毎日の床掃除をロボット掃除機に完全にお任せする」というビジョン。それが、日本の住環境ニーズに合わせた「小型化&薄型化」と「テクノロジーの進化」によって、理想の形に近づいている。以下より、詳細を見ていこう。 

「ルンバミニ」の大ヒットが証明した、日本市場の「サイズ」への渇望 

日本の住宅事情において、ロボット掃除機の導入を阻む大きな壁は「サイズ」だ。欧米の広い住空間向けに設計された大柄なロボット掃除機では、家具が密集し、通路が狭く、ローソファやキャビネットが配置された日本のリビングに入り込んでいくのは難しい。 

この課題は古くから認知されていて、“コンパクト化したロボット掃除機”に取り組むメーカーもこれまでにあった。そんな中、アイロボットジャパンが今年2月に大々的に投じたのが、本体の直径約24.5cmという同社史上最少サイズのロボット掃除機「ルンバミニ」だった。 

本体直径24.5cm×高さ9.2cmで、重さは約2kg。従来モデル(直径約35cm)と比べて体積が約半分になったルンバミニ

日本の住環境を徹底的に研究し、日本法人であるアイロボットジャパンが発案したこのルンバミニは、「圧倒的な認知度を誇るルンバから登場したコンパクトモデル」として、可愛らしいカラバリと相まって、絶大な支持を獲得。日本のユーザーがいかに「日本の家屋にフィットするコンパクトさ」を渇望していたかを証明する形となった。 

そして今回登場した新モデル「Roomba® Plus 515 Combo」は、このコンパクト化の流れを汲みながら、さらなる進化を遂げたモデルだ。

ルンバミニで実証された小型志向のニーズにしっかり応え、従来の標準モデル(Roomba Plus 505 Combo)と比較して体積を46%も小型化することに成功した。 

特に注目したいのは、最大幅を30.3cmに抑えたことと合わせ、本体高さ8.4cmの薄型化も実現していること。実はルンバミニの9.4cmよりも本機の方が1cm近く薄い。

 従来モデルの505と比較し、一回り小さいサイズに
アイロボットジャパン合同会社 代表執行役員社長 山田毅氏が手にしているのが「Roomba® Plus 515 Combo」。本体の薄さに注目

そのポイントは、LiDAR(レーザー)を埋め込んだ新開発の「Integrated Line Laser」モジュールを、本体前面に埋め込む構造だ。

これによって、従来のロボット掃除機で本体天面にボコッと突き出ていたLiDARセンサーの突起を省略し、本体の高さを抑えることに成功した。 

ナビゲーション機能の根幹となるモジュールを天面から前面に移動することで、小型化しながら高いマッピング性能も確保

薄型化によって、これまでは進入を諦めるしかなかったローソファの下や、キッチンキャビネットの足元のくぼみなどにも入り込んでいくルンバ。これは、ロボット掃除機が“日本の住宅に完全にフィットする流れ”を加速させる要素となりそうだ。 

低いハンガーラックの下にも入り込む

ミニサイズでも高性能。「メイン掃除機」としての存在感 

なお、今回の「Roomba® Plus 515 Combo」のポイントは、単に「小さいルンバがもう一つ出た」という話ではない。先行したルンバミニがそのサイズ感と手軽さで支持を集めたのに対し、本機はルンバミニ譲りのコンパクトさを維持しながら、しっかり高性能モデルであるのが特徴だ。

そもそもアイロボットは、ロボット掃除機というカテゴリーのパイオニアとして、かねてより「毎日の床掃除をロボット掃除機に完全にお任せする」という意気込みを表していた。そこには「ロボット掃除機を、人間の掃除を補助するサブの道具ではなく、家全体の掃除をメインで完結させられる主役に押し上げる」という理想像があった。 

そして現在のロボット掃除機市場を見渡すと、吸引力の向上、センサーやAIによる認識能力の進化、そして複雑な間取りや段差をクリアする走破性の進化により、その理想はすでに現実のものとなっている。 

今回の「Roomba® Plus 515 Combo」も、上述の新しい「Integrated Line Laser」に加え、小さなボディながら吸引力が従来機種に比べて3倍にパワーアップ。毎分180回転する「DualClean」モップパッドによる高い水拭き機能も兼ね備えている。

かつてロボット掃除機の弱点と言われた「部屋の隅の掃除」に対しても、「PerfectEdge(パーフェクトエッジ)テクノロジー」で対応。外側に大きく張り出す可動式のエッジクリーニングブラシと伸縮式モップパッドを組み合わせることで、四角い部屋の角や壁際に至るまで徹底的に掃除する。 

伸縮式のモップが壁際までしっかり対応

もはや人間側が行う掃除の動作としては、「棚の上やベッドの上など、ロボットが掃除できない箇所をたまにフォローする」というくらい。アイロボットが標榜していた「メインの床掃除をロボット掃除機に任せられる時代」は今、すでに現実のものとなっている。 

なお、一般的にロボット掃除機は、「小型化・薄型化」と「高機能・全自動化」はトレードオフの関係に等しい。ゴミを吸引するダストステーションやモップの自動洗浄など多機能化すると、本体もダストステーションも巨大化していくからだ。

今回の「Roomba® Plus 515 Combo」に付属する「AutoWash™ 充電ステーション」は、多機能な全自動ステーションでありながら、奥行きを従来より約10cmもコンパクトに設計。日本の限られた設置スペースにもすっきりと収まるサイズでありながら、ゴミの自動収集や、モップの自動温水洗浄・温風乾燥にも対応する高性能スペックだ。

約3か月間ゴミ捨ての手間がいらない自動ゴミ収集機能と、モップの自動温水洗浄(最大75℃)&温風乾燥機能(45℃)に対応
従来モデル比で20%大型化した給水タンクによる自動給水機能を搭載 
従来モデル(右)の全自動ステーションと比較し、奥行きが大幅に縮小された

ユーザーは日々のお手入れというストレスから解放され、「ルンバの手軽なコンパクト感+便利な全自動体験」を同時に手に入れることができるようになった。

洗面台の下に収まるサイズ感

日本の住宅により深く入り込んでいくルンバ 

現在、ロボット掃除機市場は国内外の多種多様なブランドが参入し、激しい機能競争が繰り広げられている。20万円クラスのハイエンドモデルから、機能を絞った5万円クラスまで選択肢は豊富だ。ロボット掃除機はスマートホームの進化とシンクロしながら、「あれば便利な贅沢品」から「なくてはならないインフラ」へシフトしていくのではないか。 

そんな中でアイロボットジャパンが投じた「Roomba® Plus 515 Combo」は、日本の住環境にスマート家電が組み込まれる未来に対して、ひとつの方向性を提示した。我々の住環境を無理に変えるのではなく、「サイズ」の課題に対応することで、インフラの側が「日本の家に寄り添う形」を示している。

圧倒的な認知度を誇るルンバが、「小型化&薄型化」を武器に、日本の住宅に深く入り込んでいく。ロボット掃除機というスマート家電の代表を、日本人の暮らしの中により馴染ませていく存在となるだろう。 

2026年5月29日より発売&レンタル開始。誕生記念キャンペーンで、7月6日まで98,800円(税込)の特別価格で販売
  • オーディオ&サブカルライター

    杉浦みな子

    1983年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。在学時は映画研究会で映像制作に勤しみつつ、文芸評論家・福田和也教授に師事。2010年よりAV・家電メディアの編集/記者/ライターとして13年間従事し、音楽とコンシューマーエレクトロニクス系の分野を担当。2023年独立。音楽・オーディオ・家電から、歴史・カルチャーまで幅広いテーマで執筆中。実績はこちらから→https://sugiuraminako.edire.co/

Related articles 関連する記事

  1. home Home
  2. INFO
  3. 最新ルンバは“小型化&薄型化”で日本の住宅に深く入り込む。ロボットが床掃除のメイン機になる時代