海外スマートホームニュース2026年8月:CEDIA Expo前夜、建築統合型スマートホームの現在地

 取材/LWL online編集部

2026年8月、海外のスマートホーム市場では大きな変化が相次いだ。Lutronは照明と制御を一体化し、SavantとJosh.aiはAIをHome OSの設計・設定・保守へ拡張。さらにエネルギー、睡眠、ウェルネス、ロボットまでが住宅インテグレーションの領域へ入り始めている。CEDIA Expo 2026開幕直前、建築統合型スマートホームの現在地を読み解く。

CEDIA Expo前夜、建築統合型スマートホームの領域が広がっている

いよいよ現地時間9月1日、スマートホーム・インテグレーターが世界中から集まり、学習プログラムや見本市が展開されるCEDIA Expo 2026が開幕する。8月の世界のスマートホームの動向を振り返ると、このスマートホームの祭典を前に、ある大きな変化が鮮明になった。大きな変化とは、スマートホームの領域が広がっていることである。

まず断っておくが、LWL onlineが主な対象としている「スマートホーム」とは、IoTガジェット型スマートホームではなく、建築統合型スマートホームであり、住宅のインフラとして導入され、Home OSのもとで建築プロトコルやIPネットワークなどを用いて複数の住宅設備を統合するホームオートメーションを指す。Home OSが住まいを司り、住宅があたかも知性を宿したかのように自律して振る舞う「スマートホーム」である。

この前提を踏まえたうえで、建築統合型スマートホームの主要な対象とされてきたのは、照明、シェードなどのウインドウトリートメント、空調、AV、セキュリティに加え、噴水・プール・サウナ・チラーなどの特殊設備までだった。それが、ここ最近は、スマートホームでの制御対象カテゴリーとして、住宅エネルギー、睡眠環境、ウェルネス、アート、さらにはロボティクスまでが入り始めつつある。

プールと屋外リビングを備えたラグジュアリー住宅
建築統合型スマートホームでは、室内だけでなくプールや屋外空間なども統合制御の対象となる(画像はイメージ)
Image:AB Creator Look /Shutterstock.com

CEDIA Expo自身も、2026年の教育プログラムを「Business」「Design/Build」「Emerging Technologies」「Technical」「Lighting」などのトラックで構成しているが、Emerging TechnologiesではAIやロボティクス、さらにPower Management(要するにエネルギーマネジメント)を扱い、今年からLightingを独立した教育トラックとして強化している。

こうした最近の動向を前提として、8月の動きを俯瞰すると、建築統合型スマートホームをめぐる変化は、大きく4つに整理できる。

2026年8月に見えた「建築統合型スマートホーム」4つの変化

① Invisible Technology:テクノロジーが建築へ溶け込む

第一は、テクノロジーを住宅へ追加するのではなく、建築やインテリアのなかへ最初から組み込む方向が強まっていることだ。

Lutronが進める「Native by Design」はその典型である。照明制御機器を完成した照明器具へ後付けするのではなく、照明ブランドやデザイナーと協業し、KetraをはじめとするLutronのIntelligent Lightingを照明器具そのものへと統合する。

CEDIA Expoでも「Invisible Innovation: Integrating Hidden Technology into Design」と題したDesign/Build向けセッションが予定されている。スピーカー、モーター駆動機構、建築照明、収納式ディスプレイ、フラッシュマウント機器など、「Invisible Technology/見えないテクノロジー」がひとつの設計テーマとして扱われる。機器の存在感を建築の背景に隠しながら、住宅に知性を持たせる動き=Invisible Technologyの波が明確になりつつある。

② AI × Home OS:AIが操作から設計・施工・保守へ入る

第二は、Home OSとAIの関係が、ユーザーインターフェースから施工・設定・保守へ広がっていることだ。

Savantは今秋投入するSavantOS 12でプラットフォームを一本化し、AIによる新たなユーザー体験に加えて、設定、コンフィギュレーション、サービス、サポートまでをもAIを使うことで効率化していく構想を明らかにしている。AIを活用したプロ向けスマートホーム制御を手掛けるJosh.aiも、インテグレーターが自然言語でオートメーションを組める「ProStudio」をCEDIA Expoで披露する予定となっている。

AIスマートホームというと、「住人がAIに語りかけ、家が動く」未来を想像しがちだが、現実のプロフェッショナル市場では、AIはインテグレーターの設計手段として入り始めている。

③ Energy Integration:スマートホームと住宅エネルギーが融合する

第三は、エネルギーマネジメントがスマートホームの中核設備になりつつあること、日本で馴染みのある言葉に置き換えるなら、いわばまさに「スマートホームとスマートハウスの融合」である。

北米でCrestronやControl4と並ぶ建築統合型スマートホームのブランドであるSavantは、Home OS、照明、シェードと並んでSmart Panel、蓄電池、負荷制御を扱う。

また、Schneider Electricは住宅負荷に応じてEV充電電力を自動調整する「Schneider Charge」を投入し、Enphaseは太陽光発電、蓄電池、EV、系統電力を理解するAI Assistantを展開している。

CEDIA Expoでも「How Energy Management Is Reshaping the Smart Home」というセッションが組まれ、太陽光、蓄電池、EV充電などを統合し、住宅のレジリエンスや運用コストまでインテグレーターの仕事として扱う方向性が提示されている。

④ Invisible Wellness:睡眠とウェルネスがHome OSへ入る

そして第四が、ウェルネスや睡眠が建築統合型スマートホームへ本格的に入り始めたことだ。これこそ、LWL onlineの目指すべき方向性と一致する。

OVAL HOMEは睡眠環境をCrestronやControl4にネイティブ統合する。Calm Tech Instituteは、照明や音だけではなく、人がテクノロジーをどう感じるかまで評価するインテグレーター向け認証制度を開始する。

照明、空調、音響、温熱環境を人の身体や生活リズムに合わせて制御するのであれば、それは単なるホームオートメーションではない。LWL onlineがこれまで「Invisible Wellness」と呼んできた領域とも重なってくる。

2026年8月に見えた建築統合型スマートホームの4つの変化
2026年8月に見えた建築統合型スマートホームの4つの変化。Invisible Technology、AI × Home OS、Energy Integration、Invisible Wellnessが同時進行している
生成AIを使用して作成

Lutron「Native by Design」を拡大。照明制御が照明器具自体に溶け込む

8月のニュースでまず注目したいのが、Lutron Electronicsの動きである。

同社は8月5日にカナダ・バンクーバーのMatthew McCormick Studio、19日に米ボルダーのTed Bradley Studio、そして先週26日にはアート照明を手掛けるMerlinLightとの「Native by Design」パートナーシップを相次いで発表した。

Native by Designは、LutronのIntelligent Lightingやモーター制御技術を、デザインブランドの製品へ最初から統合するためのパートナープログラムである。

Matthew McCormick Studioとの協業では、無垢材を用いた「Line Light」にKetraのリニア照明を組み込み、時間帯に応じて太陽光の変化と連動するような光を実現する。Ted Bradley Studioでは、手作業で制作される磁器製の「Dome」「Ring」といった彫刻的な照明にLutron Intelligent Lightingを統合する。

Lutron Native by Design公式サイト
Lutronが展開する「Native by Design」。照明器具の設計段階からIntelligent Lightingを統合するパートナープログラム
Lutron公式サイトより

MerlinLightは、美術作品の輪郭に合わせて光を精密に当てるミュージアム品質のフレーミングプロジェクターを手掛けてきた。今回そのミュージアム品質の光にKetra光源を組み合わせ、光の色、色相、彩度、白色光を制御しながら、不要な光や紫外線を抑えて作品を照らし出す。

従来のスマート照明は、照明器具、ランプ、調光器、制御システムという複数のレイヤーを組み合わせていた。それに対してNative by Designが目指すのは、デザイナーが照明器具を設計する段階からIntelligent Lightingを器具自体に内包させることである。器具を選んだ時点で既に制御技術が導入されることになるのだ。

家具や照明、アート、建築と一緒にテクノロジーを設計することになる。

高級住宅ほどスイッチやセンサー、スピーカー、モーター、ディスプレイといった技術的な存在を視界から消していくというLWL onlineのこれまでの議論とも、この方向性はよく重なる。

Lutron Native by Design™

SavantOS 12、AI・照明・シェード・エネルギーをひとつの住宅基盤へ

Savantは日本には上陸を果たしていないが、CrestronやControl4などと並ぶ、北米を代表するスマートホームブランドであり、Home OSを提供している。

8月20日、同社はCEDIA Expo 2026に向けて、AI、照明、シェード、エネルギーを含む新たな事業・製品戦略を発表した。その中核に今秋提供予定の「SavantOS 12」が位置する。

SavantOS 12では同社のソフトウェアプラットフォームを単一基盤へ標準化し、小規模な住宅から大規模プロジェクトまで、異なる規模のシステムを同じ基盤上で展開できるようにするという。

さらにSavant AIにも注目しておきたい。同社は、AIを住人向けの会話型インターフェースとして提供することに加えて、インテグレーターによるアプリ内設定、コンフィギュレーション、サービス、サポートなど、プロジェクトのライフサイクル全体へ導入すると説明している。

つまり、AIの役割は「照明を暗くして」と住人が話しかけることに加えて、住宅システムをつくるインテグレーターの作業負担を減らし、複雑なシステムを長期的に維持しやすくするための基盤になろうとしている。

またSavant Powerでは、家庭内の電力消費をリアルタイムで把握し、系統電力、太陽光、発電機、蓄電池からどの電力をいつ使用するかを制御できる「Savant Smart Panel」を展開。蓄電池「Power Storage G2」もそこに加わる。要するに、スマートホームの領域にエネルギーマネージメントが入り始めているのだ。

Home OSはもはや住宅の空間環境とエネルギーインフラを同じ制御基盤で扱うOSへ変化し始めている。

New Savant Initiative Features Enhanced Integrator Access, Streamlined Programs, and Transformative AI, GE Proseo, and Energy Solutions

「テクノロジーを感じさせない家」へ。Calm Tech Instituteが認証制度

スマートホームに多くの機能が追加されたからといって、必ずしも暮らしが快適になるわけではない。むしろ機能が増えるほど、アプリ、通知、タッチパネル、LED、音声操作などが人の注意を奪い、住宅そのものが落ち着かない空間になる可能性もある。

テクノロジー優先だと見逃されがちなこの課題に正面から取り組もうとしているのがCalm Tech Instituteである。同団体は8月17日、CEDIA Expo 2026でインテグレーター向け「Calm Tech Certified Partner Program」を開始すると発表した。

プログラムの基盤となるのは、照明、音、注意、素材などを、人間中心の観点から評価する81項目のフレームワークである。

Calm Technologyは、壁に多数のタッチパネルやキーパッドを並べたり、あらゆる機器から通知を出したりするのではなく、テクノロジーが必要以上に人の注意を奪わない環境を目指す。LWL onlineの文脈で言い換えるなら、住宅自体が知性を宿したかのように、テクノロジーの存在を意識させず快適な環境を整える方向性とも重なる。認定パートナーは、建築家、デザイナー、住宅オーナーが検索できるディレクトリにも掲載される。

インテグレーターの役割が、「便利機能を追加すること」から「体験価値を提供すること」に変わりつつあるシグナルでもある。

人がテクノロジーを意識することなく、住まいが快適な環境を整える。その思想は、サーカディアンライティングや睡眠環境、自動シェードなど、LWL onlineが扱ってきたInvisible Wellnessとも親和性が高い。

Calm Tech Institute launches Calm Tech Certified Partner Program for service integrators at Denver’s CEDIA Expo 2026

OVAL HOME、睡眠をCrestron/Control4へ。寝室もスマートホームの領域に

8月14日に発売されたOVAL HOME「Adapt System」は、今回の月報のなかでも特にLWL onlineらしいニュースだ。

Adapt Systemは、既存のマットレスにも取り付けられる温度調整システムで、2人の利用者について、それぞれ上半身と下半身を分けた計4ゾーンを独立して温度制御する。さらに生理情報のセンシングと組み合わせ、睡眠環境を調整するという。

単体のシステムだけでも非常におもしろいのだが、このAdapt SystemがCrestronとControl4へネイティブ統合され、住宅側の照明、シェード、空調、エンターテインメント、セキュリティなどと同じオートメーション環境へ組み込むことができる。

たとえば就寝シーンで室温を調整し、照明の色温度を下げ、シェードを閉め、AV機器を停止し、ベッドの温熱環境を睡眠用へ切り替える。起床時にはシェードや照明、室温とともにベッド環境を変化させる、といった統合が可能になる。

睡眠という毎晩繰り返される身体活動が、Home OSの制御対象へ入り始めた。

今後、照明によるサーカディアン制御、空調、空気質、遮光、音響、ベッド、睡眠センシングがひとつの「Bedroom OS」のような形で統合されていく可能性も考えられる。人の人生の3分の1は睡眠なのだから、睡眠用のOSがあって然るべきかもしれない。


OVAL HOME Launches the Adapt System, Introducing a Connected Bedroom Recove

Dendo Systems、PoEでシェードモーターを「ネットワーク機器」に

スマートホームの建築インフラという意味で技術的に興味深いのが、オーストラリアのDendo SystemsがCEDIA Expoで披露する「RENKEI Platform」だ。

同社は、PoE(Power over Ethernet)を利用するドレープ用モーターを発表した。これを使用することで、ローラーシェードやカーテンのモーターへEthernetケーブルを直接接続し、一本のケーブルで電源、制御することが可能である。Dendoはモーターを「ネットワークネイティブな機器」として設計している。

従来の電動シェードでは、専用の制御配線や電源盤、ゲートウェイなどを必要とするケースが多い。それに対してRENKEIでは、標準的なEthernet/PoEインフラへモーターを直接接続する。

RENKEI Processorではモーターの自動検出、リミット設定、グループ化などを行い、オープンAPIも提供。Control4やHome Assistant向けのネイティブ統合も用意している。同社のアプローチが今後一般化するか否かは動向を見守る必要があるが、スマートホーム設備を「特殊設備」ではなく、ネットワークインフラ上のノードとして扱おうとしている点は評価したい。

照明、シェード、センサー、カメラ、タッチパネルなどの多くがIP化すれば、スマートホームの設計はネットワーク設計の領域と合流する。

住宅のローカルネットワーク計画を建築段階から考える必要性は、今後さらに高まるだろう。

Dendo Systems to Debut PoE Drapery Motor at CEDIA Expo 2026

Josh.ai「ProStudio」。AIはインテグレーターのための道具へ

8月のAIスマートホームでは、Josh.aiの動きに注目したい。同社はCEDIA Expo 2026で、新しいAI搭載ツール群「ProStudio」を披露する。

Josh.aiは6月に「AI X OS」を発表し、音声、タッチ、テキストを統合したHome OSのAI化を進めてきた。このProStudioが対象とするのは、スマートホーム・インテグレーターである。

ProStudioにはシステム管理、導入支援などの機能に加え、自然言語プログラミングが導入され、たとえば、インテグレーターが実現したいオートメーションを文章で説明すると、AIがその内容をシステム設定へ落とし込むことが可能となる。Josh.aiは、ProStudioによってプログラミング作業時間が圧縮できるとしている。

スマートホームが複雑になるほど、施工後の設定も複雑になる。

照明、シェード、空調、セキュリティ、AV、エネルギーを組み合わせ、さらに住人ごとのシーンや条件分岐を設定するのであれば、プログラミングと検証に必要な時間は増えていく。

AIによって支援されるのであれば、インテグレーターはコードや設定作業ではなく、住宅そのものの設計や顧客体験の設計へ、より多くの時間を割けるようになる。

CE Pro & Josh.ai Look Ahead to CEDIA Expo 2026

WALL-SMART、Schneider、Enphase、Crestron。8月の注目ニュース

WALL-SMART:住宅設備を壁面へ溶け込ませる

この6件以外にも、8月には建築統合型スマートホームの変化を補強するニュースが相次いだ。

WALL-SMARTは8月14日、CEDIA Expoに向けてフラッシュマウント製品群を拡充した。対象はCrestron、Control4、Savantのタッチパネルに加えて、無線LANアクセスポイント、Airzoneのスマートサーモスタット、ドーム型カメラなど、壁面と一体化させるためのソリューションを展開する。

AV分野、とりわけ建築用スピーカーの世界で長く語られてきた「Designed to Disappear」という思想は、もともとAVの世界で用いられていた用語だが、ネットワーク、空調、セキュリティまで、住宅設備を視界から消すことが高級レジデンスを設計するうえでの、ひとつのテーマになりつつある。

Schneider Electric:EV充電を住宅電力と連動

Schneider Electricは8月25日、北米市場向けEV充電器「Schneider Charge」を発表した。内蔵するSmartAmpは住宅全体の電力使用状況をリアルタイムで監視し、他の設備が電力を必要とするとEVの充電出力を自動で下げる。既存住宅でも、主幹容量や電気設備を大幅に増強せずにLevel 2充電を導入できる可能性を高める。

Enphase:AIが住宅エネルギーを理解して動かす

Enphase Energyは8月20日、「Enphase AI Assistant」を発表した。太陽光発電量、家庭内消費電力、蓄電池の充放電、系統からの買電・売電、EV充電など、住宅ごとのデータを参照し、「昨晩バッテリーが放電したのはなぜか?」などの自然言語の質問に回答する。さらに、利用者が確認したうえで蓄電池やEV充電などの設定変更も行える。Enphaseはこれを「sense, explain, and act」と表現している。

Crestron:Home OSの対応エコシステムを拡大

Crestronは8月20日、Crestron Home OS向けドライバーを大幅に拡充。直近四半期で9社の認定開発パートナーから80以上の新規・更新ドライバーが追加され、AV、HVAC、アクセスコントロール、セキュリティ、シェード、照明、IoT、さらには天候情報までカバーするようになった。

Hunter Douglas PowerView、Somfy、Honeywell、2N、Philips Hue、StormAudio、Meridianなど、住宅で使用される設備をHome OSへ取り込む選択肢が広がった。Home OSが多数の住宅設備を接続するプラットフォームとして成長していくうえで重要な動きである。

そしてCEDIA Expoへ。住宅インテグレーションの「守備範囲」が広がっている

2026年8月の海外スマートホームニュースを振り返ると、共通して見えてくるものがある。

照明器具の内部へIntelligent Lightingが入り、シェードモーターはネットワーク設備となり、AIはHome OSの設定や保守を支援し、スマートパネルは住宅の電力を制御する。

睡眠環境はCrestronやControl4へ接続され、ウェルネスや「Calm Technology」までインテグレーターの仕事として体系化されようとしている。

さらに今年のCEDIA Expoでは、初出展企業のカテゴリーとしてMicroLED、シェード、照明、ウェルネスと並び「robotics」まで挙げられ、家庭内を移動するAIコンパニオンロボット「KOKO」が出展される予定だ。住宅ロボティクスがcustom integrationの市場へ入ってくる可能性まで見え始めた。

照明、シェード、空調、AV、セキュリティの統合だけでなく、電力、睡眠、アート、ウェルネス、ロボットまでが「住宅インテグレーション」の守備範囲に入り始めた。

住宅インテグレーションの対象領域がAIやロボティクスまで拡大する概念図
住宅インテグレーションの守備範囲は、Lighting、Shades、HVAC、AV、Securityから、Energy、Sleep、Wellness、Art、そしてAI、Roboticsへ広がり始めている
生成AIを使用して作成

これが、2026年8月の海外スマートホームニュースから見えてきた最も大きな変化である。

そして、この流れをさらに具体的に確認できる場が、9月1日から4日まで米コロラド州デンバーのColorado Convention Centerで開催される「CEDIA Expo 2026」だ。

CEDIA Expo 2026の会場となる米デンバーのColorado Convention Center
CEDIA Expo 2026の会場となる米コロラド州デンバーのColorado Convention Center
Image:Liz Albro Photography /Shutterstock.com

教育プログラムは9月1日から始まり、展示フロアは9月2日から4日まで。300を超えるブランドが参加し、照明、セキュリティ、オーディオ、ビデオ、スマートホーム、ネットワーク、エネルギーなど、住宅インテグレーションを構成する最新技術が集まる

LWL onlineでは会期中、毎日主要な発表を収集し、建築統合型スマートホームの視点から記事化すべきニュースを紹介していく予定だ。

また、開幕日の9月1日には、CEDIAの「2026 U.S. Professional Smart Home Market Analysis」の最新結果がTown Hallで初公開される

CEDIA 2026 U.S. Professional Smart Home Market Analysis
CEDIAはCEDIA Expo 2026開幕日の9月1日、「2026 U.S. Professional Smart Home Market Analysis」の最新結果を公開する予定
CEDIA公式サイトより

この調査では、インテグレーターが現在直面している最大の課題、AIがインテグレーションビジネスへ与える影響、今後1年間の売上見通し、主要ブランドとその導入状況などが明らかにされる予定だ。

北米と日本では、住宅の構造も、電気設備も、設計・施工の分業体制も異なるため、北米で起きている変化がそのまま同じ速度で日本へ到来するとは考えられない。

ただし、照明器具自体のスマート化、AIによる設定・保守、スマートホームとスマートハウスの接近・融合、Invisible Wellness、Invisible Technology、そして住宅ロボティクスとその先にあるオートノマスホーム(ロボット共生住宅)という現在の流れは、いずれ日本を含む東アジアの高級レジデンスにも波及してくる可能性が高い。

CEDIA Expo 2026は、その次の数年に、スマートホームがどこまで「住宅そのもの」へ近づいていくのかを読み解く場になりそうだ。

CEDIA Expo 2026公式サイト

CEDIA「2026 U.S. Professional Smart Home Market Analysis」発表告知

建築統合型スマートホームをイメージしたプール付きモダン住宅
アイキャッチならキャプションなしで可。本文中で使う場合は「照明、空調、シェード、AV、セキュリティから、エネルギーやウェルネスへ。スマートホームの統合領域は住宅全体へ広がっている(画像はイメージ)
Image:dotshock /Shutterstock.com

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    LWL online 編集部

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