ブルガリ「セルペンティ」がNYの都市空間へ。ハイラインに巨大アート「ウロボロス」

 取材/LWL online編集部

ブルガリを象徴する「セルペンティ」が、ジュエリーから都市空間へとスケールを拡張した。ニューヨークの空中庭園「ハイライン」に、大規模パブリックアート「auruBOROS – Urban Memory and Collective Dream」が出現。ブランドの造形言語を、人が歩き、身体で体験する空間へと変換したインスタレーションだ。

「セルペンティ」を建築スケールへ拡張。NYハイラインに現れた「ウロボロス」

ニューヨークで開催される「セルペンティ インフィニート」展にあわせてブルガリが制作した「ウロボロス(auruBOROS)」は、ホテル「ザ スタンダード(The Standard)」の下から立ち上がる、空気によって膨らませた、ゴールドカラーの螺旋状フォルムから成る、大規模なパブリックインスタレーションである。彫刻であり、建築の異形でもあり、人がその周囲や内部を移動することで成立する空間でもある。アートと建築の境界を曖昧にする。

ハイラインの植栽と建築の間に設置されたブルガリ「auruBOROS」
ハイラインのランドスケープと建築の間に展開する「auruBOROS」。ジュエリーの造形言語を、人が歩き、身体で体験できる都市スケールへと拡張している

作品を手がけたのは、ベルリンを拠点とするイェナ・ヤングとマルコ・カネヴァッチによるアートデュオ、Plastique Fantastique(プラスティック・ファンタスティック)。

「auruBOROS」を手がけたアートデュオのポートレート
「auruBOROS」を手がけた、ベルリンを拠点とするマルコ・カネヴァッチとイェナ・ヤングによるアートデュオ、プラスティック・ファンタスティック(Plastique Fantastique)。空気を建築素材のように用い、彫刻と建築、公共空間の境界を横断するインスタレーションを展開している

「auruBOROS」は、金を意味するラテン語「aurum」と、自らの尾を噛む蛇を表す「ouroboros」を重ねている。ブルガリを象徴する蛇のモチーフ「セルペンティ」が持つ、変容や再生、永続性というテーマを都市スケールへと拡張した作品ともいえる。

ラグジュアリーは「モノ」から「空間体験」へ

誰もが行き交うパブリックスペースに、ハイジュエリーという極めてパーソナルなプロダクトの造形言語が持ち出された。

「セルペンティ インフィニート」は2023年の上海を皮切りに、ソウルやムンバイへ展開してきた。ニューヨークでは、それがジュエリーの展示だけではなく、都市そのものと呼応する巨大なインスタレーションへと変化した。

先日LWL onlineで取りあげたルイ・ヴィトンのメゾンのように、近年、ラグジュアリーブランドが家具や建築、アートへと活動領域を広げているが、「auruBOROS」もまた、ブランドの世界観を「身体で経験する空間」へと拡張する試みとして読み取ることができるだろう。

発表に合わせて開かれたセレモニーには、アン・ハサウェイ、デュア・リパ、BLACKPINKのLISAらも参加したという。会場では「セルペンティ インフィニート」のハイジュエリーや、「セルペンティ トゥボガス」コレクションから新作ジュエリーなども披露された。

「auruBOROS – Urban Memory and Collective Dream」

  • 会場:The High Line(Little West 12th Street, New York)
    会期:2026年9月10日~20日

公式サイト

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    LWL online 編集部

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