WH DAFT about DRAFT、南青山に誕生。100個超のコンテナから家具を発見、山下泰樹が描く「頭の中の倉庫」
取材/LWL online編集部
建築家・デザイナーの山下泰樹氏が手掛ける「DAFT about DRAFT」が、2026年8月29日、東京・南青山に新コンセプトストア「WH DAFT about DRAFT」をオープンする。コンセプトは「頭の中の倉庫」。壁面に設けられた100個以上のコンテナから、家具やアート、ラグ、フレグランスなどを探し出すというユニークなショッピング体験を提案する。その空間から見えてくるのは、自分の感性で選び、暮らしそのものを編集していくという新しいインテリアのあり方だ。
「倉庫」をそのまま、新しい店のあり方へ
DAFT about DRAFTは、もともと山下氏がさまざまなプロジェクトを手掛けるなかで、少しずつ書き留めてきたデザインから誕生したブランドだ。
2022年8月には、ブランド立上げと同時に、表参道に「DAFT about DRAFT TOKYO FLAGSHIP STORE」を開設した。山下氏がデザインするオリジナルプロダクトに加え、国内外からセレクトしたアイテムを展開し、新しいライフスタイルを提案してきた。

同店はブランド拡充に向けた新拠点の建築に伴い、2026年7月5日をもって営業を終了。新たなフラッグシップストアは2028年の開業を予定している。

新たな旗艦店がオープンするまでの間、「Warehouse=倉庫」として計画していた場所を店舗空間としてひらくことで生まれたのが今回の「WH DAFT about DRAFT」だ。
完成されたショールームに商品を美しく並べるのではなく、モノが集積される「倉庫」という場所自体をショッピング体験へと転換する「WH」という新しい空間が生まれた。
100個以上のコンテナから「お気に入り」を探す
南青山・骨董通り近くに位置する店舗は2フロアで構成される。
通りに面した1階では、DAFT about DRAFTの定番アイテムであるフレ
グランスやテーブルウェア、クッションはもちろんのこと、新たにポスターやステーショナリーも取り扱うという。また、WHのオリジナルアイテムやキッズ向けグッズなど、今後より幅広くライフスタイルに寄り添うラインアップを展開するとのこと。
2階にはアートピースやラグのほか、チェア「No.15」をはじめとするDAFT about DRAFTのオリジナルプロダクトが並び、繊細なディテールを実際に体験することができる。
WH DAFT about DRAFTは「頭の中の倉庫」をコンセプトに、ブランドを⼿掛ける建築家・デザイナーの⼭下泰樹(⼭下泰樹建築デザイン研究所)が空間のデザイン・設計を担当している。
誰もがなんとなく思い描く、あったらいいなと思うものや他にはない個性あふれるもの、⼭下泰樹の頭の中で描くユニークなものまで、さまざまなアイテムが集まる空間を構築。店内にはブランドロゴをあしらったキリンのオブジェが置かれ、各所にはブランドカラーの動物たちも潜む。什器や収納、グラフィックに至る細部まで、「WH」ならではの世界観がつくり込まれている。

そして、壁面に設けられた100個以上のコンテナ。商品はカテゴリーごとにコンテナへ収められ、来店者は倉庫の中を探索するように、自ら扉を開きながらお気に入りを探していく。
効率的に商品を比較し、最短距離で目的の商品を購入する一般的なショップとは、むしろ逆方向のアプローチかもしれない。
「何が入っているのだろう」と覗き込み、思いがけないモノと出会う。オンラインショッピングによって欲しいものに瞬時にアクセスできる時代だからこそ、偶然の発見そのものを体験へ変換する店舗設計は新鮮に映る。
家具は「揃える」ものから、自分を表現するものへ
DAFT about DRAFTが掲げるのは、「空間はもっと自由になれる。家具はもっとあなたを表現する」という考え方だ。
同じブランドや同じテイストで家具を揃えることだけが、インテリアの正解ではない。服を選ぶように家具やアート、オブジェを組み合わせ、その人自身の感性や価値観を空間に映し出していく。
100個以上のコンテナから自らプロダクトを探すWHの体験も、そうしたブランド思想を店舗という形で表現したものと捉えることができる。
「家具から空間へ、空間から家具へ」
山下氏は建築、インテリア、都市開発から家具まで、異なるスケールのデザインを横断する活動をしてきた。DAFT about DRAFTを象徴する考え方のひとつが、「From Furniture To Space, From Space To Furniture」という言葉である。

空間に合う家具がなければ家具をつくる。一方で、ひとつの家具から空間そのものを発想することもできる。家具と建築を別々の領域に閉じ込めるのではなく、両者を行き来しながらデザインするという考え方だ。
今回のWHもその思想の延長線上にあるように思える。本来は裏側にある「倉庫」という機能を起点に、新たな店舗体験を構築している。訪れた人自身が、100個以上のコンテナからプロダクトを発見し、組み合わせ、自分なりのストーリーをつくっていく。
住む人自身の価値観が空間に現れていることこそ、これからの豊かな住まいを考えるひとつの尺度になっていくのではないだろうか。
「WH DAFT about DRAFT」は、家具を買うための場所であると同時に、「自分らしい空間のつくり方」を試すための場所にもなりそうだ。
WH DAFT about DRAFT 概要
- オープン: 2026年8月29日(土)
- 所在地: 東京都港区南青山6-3-15 1F・2F
- アクセス: 東京メトロ「表参道駅」A5出口から徒歩8分
- 営業時間: 11:00〜19:00
- ※オープン初日は13:00〜19:00
- 定休日: 水曜日
- 設計: 山下泰樹建築デザイン研究所
- ウェブサイト: https://daft-about-draft.com
DAFT about DRAFT 概要
- ウェブサイト: https://daft-about-draft.com
- Instagram: https://www.instagram.com/daft_about_draft
- メールアドレス: contact@daft-about-draft.com
DRAFTについて
- 会社名: DRAFT
- 所在地: 東京都港区南⻘⼭5-6-19 MA5
- 設⽴ : 2008年
- ウェブサイト: https://draft.co.jp
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LWL online 編集部