カンディハウス、ガブリエル・タンとの初コラボ「TANKA」を発表。旭川から届く新作家具と北海道ニレの新色「霞」

fy7d(エフワイセブンディー)代表/遠藤義人 

北海道・旭川を拠点とする家具メーカー、カンディハウスが「CondeHouse Style 2026」に合わせて新作・新提案を発表した。中心となるのは、ガブリエル・タンとの初の共同開発によるシェルフ「TANKA(タンカ)」、1973年の登場以来親しまれてきた「RUNT OM(ルントオム)」の26年モデル、そして北海道ニレの新たな塗装色「霞」。旭川の木工技術と北海道産材の魅力を、現代の住空間にどう生かすのか。その展示を現地で取材した。

ガブリエル・タンとの初コラボレーション「TANKA」

本の佇まいを思わせる、パーソナルなシェルフ

「CondeHouse Style 2026」と題した今回の展示は、日本らしさを打ち出した製品群で固められている。象徴的な新シリーズが、プロダクトデザイナーのガブリエル・タンとの初コラボとなるシェルフ「TANKA(タンカ)」だ。

幅1800mm,1500mm,1200mmの4段タイプを1台ずつ並べて展示

その名の由来は、シェルフの部位が並ぶリズム五七五七七の「短歌」、タン氏の名、棚を表す「架」の組み合せにある。シンガポール生まれの彼が日本らしいシェルフとして考えたのは、「極めてパーソナルな“もの”を受け止める舞台として、あらゆる細部に気を配り面白みを持たせた」もの。ハードカバーの本をモチーフに、本の小口に倣いシャープな形状に、背面は背表紙のような丸みを持たせている。

突き板を貼ることで無垢材のように見せるといった芸も細かい

カラーリングも、タモ材のほかに、北海道産のニレ材もチョイス。かねてから提案する日本の伝統色「消炭色(けしずみいろ)」をイメージした「消炭」のほか、新たにラインナップに加わった朝靄の情緒を表現する気品ある色合い「霞(かすみ)」も用意する。

ソファバックにも

お気に入りのアイテムを置くスペースとしてはもちろん、抜けのいいパーテーションとしても活用できる。また、奥行きが330mmであることから、レコードジャケットやデジタルオーディオ機器を軽快に設置するのにも向く。

ベストセラー「RUNT OM」が26年モデルへ進化

1973年の発売以来、シンプルなフォルムと機能性から50年を経てもなお家庭から公共施設まで幅広く活躍するカンディハウスの代表作のひとつ「RUNT OM(ルントオム)」が進化。その名の由来である座の「円(runt)」はそのままに、座枠のないスタイルにウレタンを厚めに入れた軽快な意匠と座り心地になった。

右が26モデル。前脚と座に注目
スツールも用意

また前足が、弧を描いていたそれまでのモデルと変わり、直線に。よりシンプルでシャープなフォルムは、近年のダイニングテーブルのトレンドともよりマッチする。

スタッキングできることから急な来客にも対応出来る「ルントオム」は、これからもリビングシアターの救世主であり続ける。

北海道ニレの新色「霞」がもたらす、淡く静かな表情

「タンカ」で述べたとおり、北海道ニレの魅力を最大限ひきだす専用色として昨年好評を博した「消炭」に加え、このたび透明感のある淡い灰白色「霞」が登場した。

この色は、「タンカ」だけでなく、従来の多くの人気アイテムに採用され、会場にも展示されていた。同じデザインでもカラーリングにより表情が変わることに驚かされる。ホームシアター専用室には「消炭」、リビングシアターには「霞」が合うかもしれない。

川上元美「SESTINA LUX(セスティナ ラックス)」もニレ「霞」の追加に合わせて脚部が分割できるノックダウン仕様を追加

ほかにもイスタンブールのデザイナー、アティラ・クズと開発した「ATILLA LUX(アティラ ラックス)」、ミヒャエル・シュナイダー「SAN(サン)」のサクラ材モデルといった新作も。東京などでの新作発表会を待とう。

カンディハウス横浜で始まった「HOKKAIDO BARREL」。集材から流通を担うノーザンフォレストと精密な木工技術を持つカンディハウスがタッグを組み、北海道の「ナラ」「サクラ」「クリ」で造った洋酒樽をこの4月から販売
初音ミクの現代アート展とコラボした「初音ミク アートチェア」も展示
創業者・長原實の書斎をイメージした「ヒストリールーム」

問い合わせ先

  • カンディハウス本社・旭川ショップ
  • 北海道旭川市永山北2条6丁目
  • TEL:0166-47-1188
  • https://condehouse.co.jp/
  • カンディハウス横浜
  • 横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA3F
  • カンディハウス東京
  • 東京都港区南青山5-4-46 内田ビル1・2F

  • fy7d(エフワイセブンディー)代表

    遠藤義人

    ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。

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