IXC、2026年新作コレクションを発表。GamFratesiによるリビングコレクション第2弾とAIR FRAME新作が登場
取材/LWL online編集部
カッシーナ・イクスシーのオリジナルブランド「IXC」が、2026年新作コレクションを発表する。GamFratesiによるリビングコレクション第2弾として、ソファ〈AMANE〉、ローテーブル〈ARISA〉、ラウンジチェア〈LENDON〉が登場。さらに、David Chipperfieldによるロングセラー〈AIR FRAME〉シリーズにも、快適性を高めた新作〈AIR FRAME 3016 SOFT〉が加わる。
IXCが2026年新作コレクションを発表
株式会社カッシーナ・イクスシーは、オリジナルブランド「IXC(イクスシー)」の2026年新作コレクションを、2026年6月25日(木)よりカッシーナ・イクスシー青山本店で展示発表する。今回の中心となるのは、IXCのアートディレクターを務めるガムフラテージによるリビングコレクション第2弾となる。
新作ソファ〈AMANE(アマネ)〉、ローテーブルコレクション〈ARISA(アリーザ)〉、そしてダイニングチェア〈LENDON(レンドン)〉のファミリーに加わるラウンジチェアが登場。さらに、建築家デヴィッド・チッパーフィールドによるロングセラー〈AIR FRAME(エアーフレーム)〉シリーズにも、新たに〈AIR FRAME 3016 SOFT(エアーフレーム3016ソフト)〉が加わる。
IXCは、“Emotional Minimalism(エモーショナル・ミニマリズム)”をデザイン哲学に掲げるカッシーナ・イクスシーのオリジナルブランド。
過度に装飾するのではなく、シンプルで自然体な心地よさのなかに、感情に触れるディテールを忍ばせる。その姿勢は、ヨーロッパの家具文化と日本の美意識を響き合わせながら、現代の住空間にふさわしい「飾らない上質」を提案するものとなっている。
今回の新作群からも、その思想は明確に感じられる。金属、木、ファブリック、クッション、アルミハニカムパネルといった異なる素材を用いながら、造形はあくまで穏やかで、空間に対して押しつけがましくない。ラグジュアリーを視覚的な華やかさだけで捉えるのではなく、暮らしの中で長く付き合える快適性として提示している点に注目したい。
軽やかな浮遊感と包まれる心地よさを備えた〈AMANE〉 designed by GamFratesi
新作ソファ〈AMANE〉は、空間に静かな存在感をもたらすシステムソファ。
わずかに構築的なフォルムを持ちながら、丸みを帯びた輪郭によって、親しみやすさと落ち着きを両立させている。
外側の端正なシルエットと、内側に配された柔らかくゆとりのあるクッションとのコントラストを特徴としている。構造的な輪郭の中に、身体を受け止める豊かな柔らかさが収められており、リラックスした座り心地を実現する。
また、細身のメタル脚によって本体が軽やかに持ち上げられている点も印象的だ。ボリュームのあるソファでありながらも、床からわずかに浮かぶことで足元に抜けが生まれ、空間に視覚的な余白をもたらす。ソファが部屋を占有するのではなく、落ち着きと開放感をつくり出す存在としてデザインされている。

人と空間をゆるやかにつなぐ〈ARISA〉ローテーブル designed by GamFratesi
〈ARISA〉は、センターテーブルおよびサイドテーブルとして展開されるローテーブルコレクション。名称は「周囲」を想起させるもので、空間の中で人々を自然に引き寄せ、つなぎ、穏やかな関係性を生み出す造形を意図している。
丸みを帯びた天板は、重厚なベース、または細身のメタル脚によって支えられる。そこには、存在感と軽やかさという二つの要素が共存する。この二面性により、空間の中心に置かれる家具でありながら、主張しすぎることなく、ソファやラウンジチェア、ダイニングとの関係をやわらかく結びつける。
〈ARISA〉は単なるローテーブルというよりも、ある意味、リビングにおける「間」を整えるための家具といえる。人が集まる場所に自然なリズムを生み、空間全体の調和を引き出すオブジェとして機能するだろう。

ダイニングからリビングへ。〈LENDON〉にラウンジチェアが登場 designed by GamFratesi
曲線的なオーガニックフォルムが特徴の〈LENDON〉チェアには、新たにラウンジチェアが加わる。ゆったりと身体を預けられる設計により、リビングやラウンジシーンにふさわしい、深い安心感とくつろぎをもたらす一脚である。
やわらかく広がるシルエット、包み込むような背と座のバランスにより、長時間でも快適に過ごせる座り心地を追求。木部はオーク材ナチュラル、オーク材スモーク色、ウォールナット材ナチュラルの3種類を用意。多彩な張地との組み合わせにより、空間のトーンに合わせたコーディネートが可能となる。
ダイニングチェアとして展開されてきた〈LENDON〉にラウンジチェアが加わることで、リビングとダイニングの境界はより緩やかになる。食事、会話、読書、休息といった日常のシーンを分断するのではなく、ひとつの連続した時間として受け止める。そこにも、現代の住空間に対するIXCの提案が感じられる。

デヴィッド・チッパーフィールドによる〈AIR FRAME〉に、より柔らかな座り心地を
IXCのロングセラーとして、コントラクト市場でも高い評価を受けてきた〈AIR FRAME〉シリーズには、新たに〈AIR FRAME 3016 SOFT〉が登場する。
建築家デヴィッド・チッパーフィールドがデザインした同シリーズは、強度と軽さを兼ね備えたアルミハニカムパネル構造と、シャープでモダンなフォルムが特徴だ。今回の新作では、その象徴的な構造とミニマルな佇まいを受け継ぎながら、柔らかなシートクッションを組み合わせることで、より豊かな座り心地を実現している。
徹底して無駄を削ぎ落としたミニマルなフレームに、ゆったりと身体を受け止めるクッションが重なる。その対比によって、構造の精緻さと居住性が美しく共存する。オフィスや公共空間だけでなく、住空間にも自然に溶け込む一台として、〈AIR FRAME〉の新たな可能性を広げるモデルとなりそうだ。

住空間に求められる「静かな上質」を映し出すコレクション
今回のIXC新作コレクションに共通しているのは、家具を単体のプロダクトとしてではなく、空間や人の動き、時間の流れの中で捉えている点である。ソファ、テーブル、ラウンジチェア、そして建築的なソファ。いずれも強い造形性を持ちながら、その存在は過度に主張することはない。
ラグジュアリーな住空間において、家具に求められる役割は変化している。華やかさや希少性だけでなく、身体を預けたときの安心感や空間に余白を生む軽やかさ、素材の組み合わせがもたらす穏やかな緊張感、そして長く使い続けられる普遍性。IXCの新作は、そうした現代的な価値観に応えるコレクションといえる。
展示は、青山本店・福岡店では2026年6月25日(木)より、名古屋店・大阪店では2026年7月2日(木)より開始される。IXCが掲げる“Emotional Minimalism”が、リビング空間の中でどのような心地よさとして立ち上がるのか。実際の空間で確かめたい新作コレクションである。
開催概要
- 2026年6月 IXC新作コレクション発表
- 青山本店・福岡店:2026年6月25日(木)〜
- 名古屋店・大阪店:2026年7月2日(木)〜
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LWL online 編集部