Bowers & Wilkins「800 Series Diamond D5」国内正式発表。801 D5は462万円から。ラグジュアリーと交差するリファレンススピーカー
取材/LWL online編集部
Bowers & Wilkins(B&W)のフラグシップスピーカー「800 Series Diamond D5」の日本価格と発売時期が決定した。8月24日11時から予約受付を開始し、国内では2026年10月中旬より順次出荷。最上位「801 D5」は462万円からとなる。D4から5年ぶりの世代交代となる800 D5は何が変わったのか。Project NautilusからAbbey Road Studiosへと続く「リファレンス」の歴史、D5で採用されたハイブリッド構造エンクロージャー、さらにROLF BENZやAston Martinとの関係から、Hi-Fiの最高峰とラグジュアリーが交差するBowers & Wilkinsの現在地を読み解く。
Bowers & Wilkins「800 D5」日本価格発表。801 D5は462万円から、10月中旬より順次出荷
Bowers & Wilkins(バウワース&ウィルキンス)の新しいフラグシップ・ラウドスピーカー「800 Series Diamond D5」、いわゆる「800 D5シリーズ」が、いよいよ日本で本格始動する。
国内では2026年8月24日11時から予約受付を開始し、10月中旬より順次出荷を開始する予定だ。
最上位モデル「801 D5」の希望小売価格は、ステルス・ブラックが1台473万円。ダーク・ウォールナット、ライト・ウォールナット、ウォーム・ホワイトの3仕上げは同462万円となる。続く802 D5は352万円から、803 D5は280万5,000円から、804 D5は181万5,000円から。シリーズ唯一のスタンドマウント型「805 D5」は106万7,000円からとなる。

| モデル | タイプ | ステルス・ブラック | ダーク/ライト・ウォールナット、ウォーム・ホワイト |
|---|---|---|---|
| 801 D5 | フロアスタンディング | 4,730,000円/1台 | 4,620,000円/1台 |
| 802 D5 | フロアスタンディング | 3,630,000円/1台 | 3,520,000円/1台 |
| 803 D5 | フロアスタンディング | 2,860,000円/1台 | 2,805,000円/1台 |
| 804 D5 | フロアスタンディング | 1,870,000円/1台 | 1,815,000円/1台 |
| 805 D5 | スタンドマウント | 1,100,000円/1台 | 1,067,000円/1台 |
このほか、センタースピーカー「HTM81 D5」「HTM82 D5」、805 D5専用スタンド「FS-805 D5」、センタースピーカー用の「FS-HTM D5」も用意。サブウーファーも「DB1D」「DB2D」「DB3D」へと刷新される。
| モデル | タイプ | 希望小売価格(税込) | 仕上げ/備考 |
|---|---|---|---|
| HTM81 D5 | センタースピーカー | ステルス・ブラック:2,090,000円/1台 その他:1,980,000円/1台 | ステルス・ブラック/ウォーム・ホワイト/ダーク・ウォールナット ※ダーク・ウォールナットは2027年1月発売予定 |
| HTM82 D5 | センタースピーカー | ステルス・ブラック:1,760,000円/1台 その他:1,650,000円/1台 | ステルス・ブラック/ウォーム・ホワイト/ダーク・ウォールナット ※ダーク・ウォールナットは2027年1月発売予定 |
| FS-805 D5 | 805 D5専用スピーカースタンド | 264,000円/2台1組 | ブラック/ウォーム・チタニウム |
| FS-HTM D5 | HTM81 D5/HTM82 D5専用スピーカースタンド | 220,000円/1台 | ブラック/ウォーム・チタニウム |
| DB1D | サブウーファー | 990,000円/1台 | ステルス・ブラック/ウォーム・ホワイト |
| DB2D | サブウーファー | 770,000円/1台 | ステルス・ブラック/ウォーム・ホワイト |
| DB3D | サブウーファー | 550,000円/1台 | ステルス・ブラック/ウォーム・ホワイト |






800 Series Diamond D5は、今年の6月にウィーンで開催された「HIGH END 2026」でグローバルでは公開されている。LWL onlineでも同時期に、その技術や仕様について紹介した。今回新たに決まったのは、日本国内での価格、予約開始日、発売時期である。
では、なぜLWL onlineは国内発売を機に、もう一度800 Series Diamondを取り上げるのか?
この800シリーズは「Bowers & Wilkinsのフラグシップ・スピーカーシリーズ」という位置付けを超え、オーディオのなかでも稀有な立ち位置にあるからだ。 800シリーズは、世界の音楽制作現場で「リファレンス」として使われてきたHi-Fiスピーカーである。一方、現在のBowers & Wilkinsは、ROLF BENZとの取り組みやAston Martinのクルマ、住宅へのオーディオ統合など、ラグジュアリーの領域にも活動範囲を広げている。
Hi-Fiの技術的真正性と、ラグジュアリーな住空間との親和性。その二つを高いレベルで両立していることが、800シリーズの稀有なところだ。
その視点から歴史を辿ると、新しいD5だけでなく、Bowers & Wilkinsというブランドの現在地まで見えてくる。
なぜBowers & Wilkins 800シリーズは「リファレンススピーカー」なのか?
Bowers & Wilkinsは今年、創立60周年を迎えた。同ブランドが1966年の創業以来、追求してきた思想を象徴する言葉が「True Sound」である。
創業者のJohn Bowersは、「最高のスピーカーとは、最も多くのものを与えるものではなく、失うものが最も少ないものである」と語っている。
この言葉に象徴されるように、スピーカー自身が音楽に何かを加えるのではなく、録音された情報を可能な限り失うことなく、アーティストや録音エンジニアが意図した音を聴き手へ届ける。この考え方こそ、現在まで続くBowers & Wilkinsの「True Sound」の根底にある。

Abbey Road Studiosで「音をつくる側」の基準になった800シリーズ
1980年から始まった、Bowers & Wilkinsと英国Abbey Road Studiosとの関係は、この「True Sound」という思想を象徴している。
両者の関係は、最初の800シリーズが同スタジオのモニタースピーカーとして採用されたことから始まった。実は、800シリーズは、スタジオモニターとして専用設計された製品ではなかった。正確な音楽再生を徹底的に追求した結果、その価値をAbbey Roadのエンジニアに認められ、制作現場へと導入されたのである。以降、歴代の800シリーズは同スタジオで使われ続けている。
このエピソードから、800シリーズが「リファレンススピーカー」と呼ばれている理由がわかるだろう。
家庭で完成した音楽を聴くためのスピーカーでありながら、同時に、その音楽を録音し、ミックスし、仕上げる側でも使われてきた。800シリーズは、「音楽をつくる場所」と「音楽を聴く場所」を同じ基準でつないできたスピーカーでもある。 音楽再生における「基準」を目指して開発され続けてきたことが、800シリーズを特別な存在にしている。
Hi-Fiの最高峰であり、ラグジュアリーにもなる。Bowers & Wilkinsの稀有な立ち位置
ここでBowers & Wilkinsというブランドを、少し別の角度から見てみたい。
オーディオブランドを大きな座標軸に置いて考えると、音響技術やHi-Fi再生の追求をブランドの中心に据えるメーカーがある。一方では、音質だけでなく、プロダクトデザイン、インテリア、ブランド体験まで含めて「ラグジュアリー・オーディオ」という価値を築いてきたメーカーもある。
もちろん現実には明確に二分できるものではないが、Bowers & Wilkinsはその両方の世界にまたがっている。
Abbey Roadをはじめとするプロフェッショナルの制作環境で使われるという意味では、極めて正統的なHi-Fiブランドである。ダイヤモンド・ドーム・トゥイーター、Continuumコーン、Aerofoilバスコーン、Matrix構造なども、「音をより正確に再生する」という目的から生まれてきたものだ。
その一方で、住空間に800 Series Diamondを置けば、独立したトゥイーターやタービンヘッド、曲面キャビネットによる彫刻的な造形は、家具や建築、アートとも自然に共存する。

Hi-Fiとしての技術的真正性を保ちながら、ラグジュアリー・オーディオの領域にも成立する。この二重性がBowers & Wilkinsというブランドの大きな特徴だ。
Project NautilusからD5まで。Bowers & Wilkins 800シリーズの歴史と進化
800シリーズの現在地を理解するには、その歴史を少しだけ ― Project Nautilusまで遡る必要がある。
1993年 Project Nautilus:理想のスピーカーを追求した最後のプロジェクト
1993年の「Project Nautilus」。Nautilusは、ジョン・バウワース自身が理想のスピーカーを追求した最後のプロジェクトであり、その遺志を受け継ぐ象徴的な存在として位置づけられている。
そこで追求されたのが、振動板を可能な限り正確に動かす「ピストンモーション」と、キャビネットの影響を抑えた理想的な「音響放射」だった。
バッフルによる回折を減らす構造や、ドライバー背面の不要な音を吸収するノーチラスチューブなど、現在のBowers & Wilkinsにもつながる原型が生まれた。
1998年、Nautilus 801が生まれる。「コンセプト」から「リファレンス」へ
1998年には「Nautilus 801」が登場する。
Project Nautilusで生まれた理想的な音響技術を、現実に使用できるリファレンススピーカーへ落とし込んだのがNautilus 801だった。曲面積層合板によるラウンドキャビネットやノーチラスチューブが採用され、「801」の名は、それ以前のMatrix 801から受け継がれた。
ここから800シリーズは、世代ごとに異なる課題へと挑んできた。
2005年の800 Dではダイヤモンド・トゥイーターを採用。2010年の800 Diamond(D2)ではドライバーのモーターシステムを刷新。2015年のD3ではリバースラップ・キャビネット、Continuumコーン、Aerofoilコーンを導入し、2021年のD4ではバイオミメティック・サスペンションによって不要振動をさらに低減。そして2026年、D5へ。
各世代を並べてみると、30年以上前にProject Nautilusで掲げた「理想のピストンモーション」と「理想の音響放射」というテーマを、一世代ごとに技術を積み重ねながら追い続けていることがわかるはずだ。
800シリーズが「リファレンス」であり続ける理由は、完成した答えを守ることではなく、Project Nautilusで掲げた理想に対して、時代ごとに常に新しい回答を出し続けていることにあるのかもしれない。
800 D5はD4から何が変わった? 「内側」と「外側」を360度で再設計
では、新しい800 Series Diamond D5は何が変わったのだろうか?
大きな変更のひとつとして、「ハイブリッド構造エンクロージャー」が挙げられる。Bowers & WilkinsはD5を、「内部の構造剛性と外部の音響特性を360°から最適化」したモデルと位置づけている。
木材と金属を融合した「ハイブリッド構造エンクロージャー」
D5では、Nautilus 801以来受け継いできたMatrix構造と曲面積層合板技術をさらに発展させた。
これまでの製品では、主としてバッフル部分に用いられていた金属補強を進化させ、音響解析に基づく新たな金属補強構造を内部に導入した。木材と金属を適切に組み合わせることでキャビネット全体の構造剛性を高め、不要な共振の抑制を図っている。

と同時に、外観設計も変化した。
キャビネットの曲面をより滑らかで連続的な形状とし、断面を円に近づけることで、エンクロージャー周辺で起こる回折や反射を低減。内部構造と外部形状を別々に考えるのではなく、一つの音響構造として最適化することによって、理想的なエンクロージャーを実現している。
LWL onlineとして特に注目したいのはここである。
音響性能が美しい形を生む。「Form follows function.」との共通点
曲線を与えて「美しく見せた」のではなく、音を良くするために形状を突き詰めた結果として、造形が美しくなったのだ。
モダンデザインを象徴するテーゼに、建築家ルイス・サリヴァンが1896年に記した『form ever follows function』に由来し、現在では『Form follows function.(かたちは機能にしたがう)』として広く知られる考え方がある。バウハウスやモダニズムにも通じる思想である。
Bowers & Wilkinsの800 Series Diamondもまた、その系譜に置いて見ることができる。独立したダイヤモンド・ドーム・トゥイーターや流線形のキャビネットも、音響的な必然から生み出されたものだ。機能を突き詰めた結果として、美しい形が現れる。音と美を別々にデザインするのではなく、音を追求した結果として美が生まれる。
それもまた、800 Series Diamondが住空間のなかで特別な存在感を放つ理由だろう。
ウーファーのモーターシステムやクロスオーバーも刷新
801 D5から804 D5では、ウーファーのモーターシステムも新開発された。交流磁界による変調を抑えるためセラミック・ディスクを組み込み、より強力で耐熱性の高いネオジウム・マグネットを採用している。
805 D5でもコンピューター解析によってボトムヨークの形状を最適化している。
クロスオーバーにも改良が加えられ、内部配線を含めた細部まで見直された。
D5の進化は一つの派手な新技術によるものではなく、キャビネット、ドライバー、モーター、クロスオーバーといった、スピーカーを構成する各部分から少しずつ「失われるもの」を減らしている。
冒頭で紹介したジョン・バウワースの言葉と、新しいD5の設計思想は、ここでもつながっている。
ROLF BENZとAston Martin。Hi-Fiを核に、家具・クルマ・住空間へ
ROLF BENZと提案する「音のあるリビング」
近年のBowers & Wilkinsを見ていると、Hi-Fiを核としながら、その価値を家具、自動車、住空間へと広げていることに気づく。その象徴的な動きが、ドイツの高級家具ブランドROLF BENZとの取り組みである。
2025年には東京ミッドタウンのISETAN SALONEで両ブランドによるポップアップを展開。800 Series DiamondとROLF BENZのソファやアームチェアを同一空間に配置し、「オーディオとインテリア」を一つのリビングとして提案する試みである。LWL onlineでも、記事で取り上げている。

2026年6月には、新宿高島屋でもBowers & Wilkins × ROLF BENZのポップアップを開催した。
そこでBowers & Wilkinsがメインシステムとして選んだのは「804 D4」である。「最もリビング空間に馴染みやすい」モデルとして紹介され、ROLF BENZの家具と組み合わせて、音とインテリアを一体で体験できる空間をつくりあげた。
ROLF BENZとBowers & Wilkinsは、家具とオーディオという異なるカテゴリーに属する。しかし両者のものづくりには、意外なほど共通点が多い。
ROLF BENZが人間の身体から逆算して座り心地と造形を導き出すように、Bowers & Wilkinsもまた、理想的な音響再生から逆算してキャビネットやドライバーの形を決めてきた。いずれも装飾によってラグジュアリーをつくるのではなく、機能と品質を突き詰めた先に美しさを生み出すブランドである。
ROLF BENZが「身体を預ける場所」をつくり、Bowers & Wilkinsが「音楽に身を委ねる環境」をつくる。その二つが交差する場所がリビングである。
クルマから邸宅へ。Aston Martinと広がる「True Sound」
Aston Martinとの関係も、Bowers & Wilkinsがオーディオの枠を越えていく動きを象徴していると言えるだろう。
Bowers & WilkinsはAston Martin Lagondaのオフィシャル・オーディオ・パートナーを務め、DB12を皮切りに、VantageやVanquish、DBX707などへ専用のサラウンドサウンドシステムを展開してきた。そこではNautilusテクノロジーやContinuumコーン、Tweeter-on-Topなど、ホームオーディオで培われてきた思想や技術が車室内へと応用されている。
だが、両ブランドの関係は「カーオーディオ」だけにとどまらない。
そうした動きを象徴しているのが、東京・南青山に誕生した「Nº 001 Minami Aoyama Designed by Aston Martin」だ。Aston MartinとVIBROAが共同で手掛けたアジア初のラグジュアリー邸宅で、建築から素材、家具に至るまでAston Martinのデザイン哲学が反映されている。邸宅にはBowers & Wilkinsのオーディオシステムが統合され、住空間全体で音楽を楽しめるよう設計されている。

Bowers & Wilkinsの「True Sound」は、リスニングルームからAston Martinのキャビンへ、さらにAston Martinがデザインする住宅へと、その場所を広げている。
クルマでも、住宅でも、スピーカーを後から「置く」のではなく、空間を構成する要素として音を最初から統合する。そこに、現在のBowers & WilkinsとAston Martinの関係の本質があるのかもしれない。
なぜBowers & Wilkinsは「青山」が似合うのか?
東京における両ブランドの存在も興味深い。Aston Martinは北青山に「The House of Aston Martin Aoyama」を構える。世界初のグローバル・ブランドセンターとして開設された空間で、クルマを販売するだけではなく、ブランドのデザイン哲学や「Art of Living」を体験する場所として位置づけられている。
そしてBowers & Wilkinsのブランド拠点もまた、同じ「青山」にある。青山の「Bowers & Wilkins AOYAMA」である。

場所は、英国のファッションやカルチャーを発信する「ヴァルカナイズ・ロンドン青山」。その2階VIPルームでは800 Series Diamondを使用した本格的なシステムを体験できる。
さらに2026年1月からは、マンスリーの予約制試聴イベントを継続している。
8月には803 D4とMarantz「AV 10」「AMP 10」を組み合わせ、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を90分間にわたって聴くプログラムを実施。各回1組、最大3名という非常にプライベートな形式だった。
これは従来型の「複数のスピーカーを比較試聴し、検討のうえ、商品を選ぶ」という試聴体験とは少し性格が異なる。英国ブランドが集まる空間を訪れ、椅子に腰掛け、一つの音楽作品に時間をかけて向き合う。そこで提供されているのは、スピーカーの商品説明だけではなく、「Bowers & Wilkinsのある時間」そのものだ。
Bowers & Wilkinsというブランドが、青山に似合って見える理由も、おそらくこのあたりにある。
青山は、家具、ファッション、アート、建築、音楽、自動車といった異なる領域が、独立したカテゴリーではなく一つのライフスタイルとして交差する街でもある。Hi-Fiとしての技術的真正性と、ラグジュアリーの双方を備えるBowers & Wilkinsが、この街に自然に収まる理由もそこにあるのだろう。
リファレンススピーカーが、ラグジュアリー・オーディオの象徴へ
800シリーズはHi-Fiオーディオの世界において長年「リファレンス」として位置づけられてきた。音楽制作の現場でも使われ、音をいかに正確に再現するかを追求してきたその歴史を考えれば、いわばHi-Fiオーディオの「ベスト・オブ・ベスト」の一角と呼んでもいい存在だろう。
一方で現在のBowers & Wilkinsは、ROLF BENZの家具、Aston Martinのクルマや住宅、そして南青山のラグジュアリーな空間とも自然に交わっている。
このブランドの稀有なところはここにあるだろう。
現代のオーディオには、デザインや素材、インテリアとの調和、さらにはそこで過ごす時間まで含めて価値をつくる「ラグジュアリー・オーディオ」という流れがある。
Bowers & Wilkinsは、ラグジュアリー・オーディオの流れにもある。ただし、Hi-Fiを極限まで追求してきた結果として、ラグジュアリーな領域にまで到達している。
Abbey Roadに象徴される「True Sound」という極めてHi-Fi的な真正性があるからこそ、ROLF BENZやAston Martinと並んでも、単なるデザイン家電にはならない。
そして、新しい800 Series Diamond D5は、そのことをこれまで以上に明確に象徴している。とりわけD5で採用された「ハイブリッド構造エンクロージャー」は象徴的である。木材と金属を組み合わせ、内部では構造剛性を高め、外部ではより滑らかな曲面によって回折や反射を抑える。音響性能を高めるためのエンジニアリングが、そのまま新しい800シリーズの造形を生み出している。
つまり、性能とデザイン、音と美は別々に存在しているのではない。音を突き詰めることが、美しい形を生む。D5になって、音質とデザインの関係はいっそう強くなった。
800 Series Diamond D5は、Hi-Fiオーディオの頂点を争うリファレンススピーカーであると同時に、建築や家具と同じ文脈で語ることのできるラグジュアリー・オーディオでもある。Hi-Fiのベスト・オブ・ベストでありながら、ラグジュアリーの最前線にも立つ。
その二つが交差する場所に立っていることこそ、現在のBowers & Wilkins、そして800 Series Diamond D5を最も象徴しているのではないだろうか。
Bowers & Wilkins「800 Series Diamond D5」公式ページ
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LWL online 編集部