現代美術家ジェフ・クーンズ「Balloon Dog」がランプ&スピーカーに。Lexonから日本上陸
取材/LWL online編集部
フランス発のライフスタイルブランド「Lexon(レクソン)」から、現代美術家ジェフ・クーンズの代表作「Balloon Dog」をモチーフにしたランプとBluetoothスピーカーが登場する。アート、デザイン、テクノロジーを一体化し、美術館に展示される象徴的なアートの造形を、日常空間で使える〈機能するオブジェ〉へと展開したコレクションだ。
完実電気は、「Balloon Dog Lamp」と「Balloon Dog Speaker」を2026年7月23日より発売する。市場予想売価は各15万9,980円である。
現代美術のアイコン「Balloon Dog」を暮らしの中へ
風船でつくられた犬を思わせる、丸みを帯びたフォルム。ジェフ・クーンズの「Balloon Dog」は、鏡面仕上げのステンレススチールと鮮やかな色彩によって、身近で無邪気なモチーフを巨大な現代彫刻へと変換した作品として知られる。

オリジナル作品は1994年から2000年にかけて制作され、ブルー、マゼンタ、イエロー、オレンジ、レッドの5つのバージョンが存在する。今回の製品は、そのうちロサンゼルスの現代美術館「The Broad」が所蔵する「Balloon Dog(Blue)」をもとに、The Broad、ジェフ・クーンズ、Lexonのコラボレーションによって開発されたものだ。
このプロジェクトの興味深いところは、作品を縮小して再現するだけではなく、内部に照明や音響システムを組み込み、見るためのアートを、光や音を生み出す〈機能するオブジェ〉へと変換している点だ。
約400個のLEDで光を演出する「Balloon Dog Lamp」

「Balloon Dog Lamp」は、透明なボディの内部に約400個のLEDを搭載したポータブルランプだ。最大光束は200ルーメン。ホワイト系の光に加えて、ブルー、グリーン、マゼンタ、オレンジなど9色の光と、9種類の照明アニメーションに対応する。

操作部は彫刻的なフォルムを損なわないよう、本体そのものに組み込まれている。犬の鼻を押すと光の色が切り替わり、鼻をひねることで明るさを調整できる。一般的な照明器具のスイッチや操作パネルを表面に露出させず、オブジェに触れる行為そのものを操作へと転換している。


Lexon独自のBluetooth技術「Easy Sync」機能により、複数のランプをワイヤレスで同期させることも可能だ。リビングの複数箇所に配置したり、廊下やラウンジに連続して並べたりすることで、色や明るさを揃えた光のインスタレーションとしても活用できる。

充電式のため、電源コンセントの位置に縛られずに設置できるのも特徴である。バッテリー持続時間は明るさ75%時で約5時間。サイズは幅29×奥行11×高さ28cm、重量は約1kgとなる。
10基の音響ユニットで360度サウンドを届ける「Balloon Dog Speaker」

同じフォルムに音響機能を与えたのが「Balloon Dog Speaker」だ。6基のアクティブドライバーと4基のパッシブラジエーターを内部に搭載し、全方位へ音を届ける360度サウンドを実現する。
Bluetooth 5.3に対応し、スマートフォンやタブレットなどから音楽を再生できる。犬の鼻をひねることで音量を調整し、耳をタップすると曲送りができるなど、スピーカーでも操作部を造形の中へ溶け込ませている。内蔵マイクによるハンズフリー通話にも対応する。


さらに、2台を接続するTWS(True Wireless Stereo)機能を備え、左右のスピーカーによるステレオ再生も可能だ。単体では空間の中央に置くサウンドオブジェとして、2台では左右対称に配置するアートピース兼オーディオシステムとして使うことができる。

連続再生時間は最大約10時間。サイズはランプと同じ幅29×奥行11×高さ28cmで、重量は約1.1kgとなる。
アート、照明、オーディオの境界を越える
両製品には、透明度と耐久性に優れた光学グレードのポリカーボネートが採用されている。彫刻的な外観を保ちながら、内部のLEDや音響ユニットを視覚的な構成要素として見せるため、素材研究や構造設計、光学・音響チューニングを含め、5万時間以上をかけて開発されたという。

本体にはジェフ・クーンズのサインが刻印され、ホログラム付きの真正証明書も付属する。家電やインテリアアクセサリーとしてだけでなく、作品とのつながりを示すコレクターズオブジェとしての性格も持たせている。


LWL onlineが注目したいのは、単に著名なアート作品をプロダクト化したという点だけではない。
住宅空間ではこれまで、アートは鑑賞するもの、照明は空間を照らすもの、オーディオは音を再生するものとして、それぞれ別のカテゴリーで扱われてきた。しかし、Balloon Dog LampとBalloon Dog Speakerは、ひとつの造形がアートであると同時に、光源や音源としても機能する。
テクノロジーを目立たせるのではなく、アートの内部に溶け込ませる。その発想は、住宅設備やAV機器を建築やインテリアへ自然に統合しようとする、現代のラグジュアリーレジデンスとも親和性が高い。
7月23日発売、価格は各15万9,980円
「Balloon Dog Lamp」と「Balloon Dog Speaker」は、2026年7月23日より、MoMA Design Store 表参道、エストネーション六本木ヒルズ店、二子玉川 蔦屋家電、完実電気オンラインショップで販売される予定だ。
市場予想売価はいずれも15万9,980円。各製品にはUSB Type-Cケーブル、真正証明書、クリーニングクロスが付属する。USB充電器は付属せず、充電には10W以上のUSB充電器が必要となる。
アートを飾るのではなく、アートから光が生まれ、音楽が流れる。ジェフ・クーンズの象徴的な犬は、暮らしの中で触れ、操作し、空間の雰囲気を変える新しい存在へと姿を変える。
Lexon(レクソン)とは
1991年の創業以来、世界90か国以上で展開し、9,000を超える販売拠点を有するフランス発のライフスタイルブランド。ラジオやランプ、目覚まし時計といったアイテムに革新性と機能性を融合させ、見るだけで心を惹きつけるデザインを追求している。30年以上たった今もなお、Lexonは変わりゆく時代のニーズに応えるべく、デザインの可能性を追求し続けている。

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LWL online 編集部