青山のインテリアストア「MAARKET」がリニューアルオープン。500㎡で世界のデザインを横断

 取材/LWL online編集部

東京・青山のインテリアストア「MAARKET」が、2026年7月15日にリニューアルオープンした。売り場を区切っていた壁や段差を取り払い、約500㎡の空間を一望できる開放的なワンフロアへ刷新。歴史的な名作家具から現代のライフスタイルに寄り添うプロダクトまで、ブランドやカテゴリーの垣根を越えて比較し、空間全体のコーディネートを構想できる場所へと生まれ変わった。

500㎡のワンフロアへ。青山「MAARKET」がリニューアル

ヨーロッパの高品質な家具の輸入販売から空間デザインまでを一気通貫で手がけるインターオフィスは、東京・北青山のインテリアストア「MAARKET」をリニューアルオープンした。

同店は、2020年にスタートしたオンラインストア「MAARKET」のリアル店舗として、2024年2月に「MAARKETトーキョー」の名称で開業。オンライン上で見ていた家具や照明を実際に体験できる場として展開されてきた。今回、開業から2年あまりを経て店舗全体を刷新するとともに、名称もオンラインストアと共通の「MAARKET」に統一された。

リニューアルにおける最大の変更点は、約500㎡の売り場を区切っていた壁や段差を取り払い、空間全体を見渡せるワンフロアへ再構成したことだ。

入口から店舗の奥まで視線が自然につながり、来店者は気になる家具や照明へ自由にアプローチできる。チェア、テーブル、収納、照明、アクセサリーといったカテゴリーを横断しながら、異なるブランドの製品を比較できる構成となっている。

ブランドやカテゴリーを横断し、空間の「関係性」を体感

住宅のインテリアを考える際、家具を一つずつ選ぶだけでは、実際の空間に置いたときの印象を把握しにくい。

ソファとテーブルの高さ、チェアと照明の距離、収納家具と壁面の関係など、住空間の完成度は複数のプロダクトがつくる「関係性」によって決まるからだ。

今回のMAARKETのリニューアルは、ブランドごと、商品カテゴリーごとに売り場を細かく分ける従来型の展示から距離を置き、異なるデザインを一つの空間で見渡せる環境を整えたものといえる。

特定のブランドで室内を統一するのではなく、年代やデザイナー、素材の異なる家具を組み合わせ、自分の暮らしに合った空間を編集していく。そのための着想を得られることが、新しい店舗の大きな特徴となる。

Knoll、USM、Muutoなど50を超えるブランドが集結

店内では、世界各国からセレクトされた50以上のブランドを展開する。

KnollやUSM、ClassiConといったタイムレスなデザインを持つブランドをはじめ、Vitra、Carl Hansen & Søn、Muutoなど、北欧・ヨーロッパを代表する家具ブランドを幅広く取り扱う。さらに、FLOSやArtemideなどの照明、インテリアアクセサリーも揃え、家具だけに限定されない総合的な空間づくりを提案する。

家具を選ぶ際には、造形や色だけでなく、身体との関係を確認することも欠かせない。椅子の座り心地、テーブルの高さ、張地の手触り、照明器具がつくる光の広がりは、写真や寸法だけでは判断しにくい要素である。

オンラインストアで情報を集め、実店舗でサイズ感や素材を確かめ、再びオンラインで比較検討する。名称を「MAARKET」に統一した背景には、オンラインと実店舗を別々の販売チャネルとしてではなく、連続した一つのデザイン体験として捉える考え方がある。

「Muuto Store Tokyo」はコーディネート展示を強化

MAARKET内には、デンマーク発のデザインブランド「Muuto」の旗艦店「Muuto Store Tokyo」が引き続き設けられる。

リニューアル後は展示スペースを凝縮し、家具、照明、テキスタイル、アクセサリーを組み合わせた複数の生活シーンを展開。製品を単体で見せるのではなく、リビングやダイニングなどを想定したコーディネートとして体験できる構成となった。

Muutoは、北欧デザインのクラフトマンシップを受け継ぎながら、新しい素材や製造技術、現代的な色彩を取り入れた「ニューノルディックデザイン」を提案するブランドだ。Muuto Store Tokyoでは、家具だけでなく、照明やアクセサリーまでを含む幅広いラインナップを見ることができる。

北欧家具を一脚ずつ鑑賞するのではなく、照明やテキスタイルを含めた空間全体として体感できる点は、住宅のインテリアを検討する来店者にとって有用だろう。

商品を購入する場所から、デザイン文化を共有する場所へ

新しいMAARKETは家具や照明を販売するだけの店舗にはとどまらない。今後は、国内外のデザイナーやブランドとの交流、トークイベント、企画展示などにも空間を活用し、製品の背景にある思想やストーリーを伝えていくとしている。

優れた家具には、造形の美しさだけでなく、その時代の暮らし方や技術、素材に対するデザイナーの思考が込められている。そうした背景を知ることで、家具は単なる消費財ではなく、長い時間をともに過ごす生活文化の一部となる。

ECで数多くの商品を比較できる時代だからこそ、実際のスケールや素材、光、家具同士の距離を身体で確かめる場所の役割は、むしろ大きくなっている。

開放的な500㎡の空間へと刷新されたMAARKETは、商品を並べるだけのショールームの枠を超え、来店者自身が異なるデザインを結びつけ、これからの暮らしを構想するための「市場」として、新たなスタートを切った。

MAARKET 店舗概要

  • 所在地:東京都港区北青山2-7-15
  • アクセス:東京メトロ銀座線「外苑前駅」2b出口すぐ
  • リニューアルオープン日:2026年7月15日(水)
  • 営業時間:12:00~19:00
  • 取扱商品:家具、照明、収納、インテリアアクセサリーなど

公式サイト

  • 取材

    LWL online 編集部

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