HAYのアウトドア家具に新作登場。テラスや庭を彩る「DEVILLE」と「Palissade Cantilever」
取材/LWL online編集部
デンマーク発のインテリアブランドHAYから、アウトドア家具の新作が登場する。2026年6月19日(金)より発売されるのは、ジュリアン・ルノーによる新作「DEVILLE COLLECTION」と、人気シリーズ「PALISSADE COLLECTION」に加わるロナン・ブルレックの「Palissade Cantilever」。バルコニー、テラス、庭、レストランの屋外席まで、住まいと都市の外部空間を美しくつなぐコレクションだ。
HAYのアウトドア家具に新たなコレクションが加わる
近年、住まいにおける屋外空間の意味は大きく変化している。庭やテラス、バルコニーは、単なる外部空間ではなく、リビングやダイニングの延長として使われるようになった。都市部の住宅では、限られたバルコニーをどのように心地よい居場所にするかが問われ、別荘やホテル、レストランでは、屋外で過ごす時間や体験そのものが空間の価値を左右する。
そうした時代において、アウトドア家具は単に「屋外に置ける家具」ではなくなっている。耐候性や耐久性はもちろんのこと、建築やインテリアとの調和、移動や収納のしやすさ、さらに屋外での時間をどのように演出するかまで含めて選ばれる存在になっている。
今回HAYが発表した2つの新作は、まさにその流れに応えるものだ。クラシックなビストロセットを現代的に再解釈した「DEVILLE COLLECTION」と、直線的でグラフィカルな表情で人気を集める「PALISSADE COLLECTION」の新展開「Palissade Cantilever」。
それぞれ異なる個性を持ちながら、屋外空間をより日常的で、より美しい場所へと変えてくれる。
北欧デザインを現代の暮らしへ開く、HAYというブランド
HAYは、2002年にコペンハーゲンで創業したインテリアブランドである。
創業以来、HAYが掲げてきたのは、多くの人に開かれた良質なデザインを生み出すという理念である。北欧デザインが培ってきた機能性や合理性を受け継ぎながら、アート、建築、ファッション、現代カルチャーからの影響を積極的に取り込み、今の暮らしに合う家具、照明、アクセサリーを展開してきた。
HAYの魅力は、過度に権威的ではなく、日常の中に自然に入り込むデザインの距離感にある。デザイン性を備えながら、過度に権威的ではなく、日常の中に自然に入り込む。住宅、オフィス、ホテル、カフェ、ショップなど、さまざまな空間にフィットしながら、そこで過ごす時間の質をさりげなく引き上げてくれる。
HAYは「ラグジュアリー」を豪華さや希少性だけで捉えるのではなく、暮らしの中でデザインをどのように使いこなすかという方向へ広げてきたブランドだといえる。今回のアウトドアコレクションも、屋外空間を特別な場所として構えすぎるのではなく、日々の暮らしの延長として楽しむための提案になっている。
「DEVILLE COLLECTION」: ビストロチェアの記憶を、現代の屋外空間へ

ジュリアン・ルノーが再解釈した、クラシックなビストロセット
新作「DEVILLE COLLECTION」を手がけたのは、フランス人デザイナーのジュリアン・ルノー。
パリ近郊で育ち、ランスのESAD Design & Art SchoolとスイスのECALでインダストリアルデザインを学んだデザイナーである。現在はブリュッセルを拠点に活動し、日常にある何気ないものや風景から着想を得ながら、オブジェとその周囲の関係性を丁寧に捉えるデザインを行っている。HAYではこれまでにも、PASTISコレクションやCOMPASS PENDANT LAMP、LAYOUT ARMCHAIRなどを手がけてきた。

「DEVILLE COLLECTION」は、ルノーがブリュッセルのレストランで目にした、1920年代の象徴的なトーネットチェアの精神と美学から着想を得たコレクションだ。クラシックなビストロチェアが持つ親しみやすさを受け継ぎながら、現代のアウトドア家具として再解釈している。
ゆったりとしたプロポーションと、やわらかくカーブを描くフレームが特徴である。どこか懐かしさを感じさせながらも、決してノスタルジックに寄りすぎない。都市のテラス、住宅の庭、カフェやレストランの屋外席など、さまざまな場所に自然に馴染む軽やかな佇まいを持つ。
ラインナップは、スタッキング可能なチェアとアームチェア、そしてラウンドとスクエアのティルトトップテーブル。

チェアは重ねて収納できるため、住宅だけでなく、レストランやホテルなどのコントラクト空間にも使いやすい。テーブルは天板を傾けられる仕様で、使わないときの収納や移動が容易だ。限られたバルコニーや小さなテラスでも扱いやすく、都市生活におけるアウトドア家具として高い柔軟性を備えている。
リサイクルアルミニウムを用いた、軽やかで耐久性のある構造
素材には、60%以上のポストコンシューマーリサイクルアルミニウムを使用。鋳造や曲げ加工など複数の製造工程を組み合わせ、耐腐食性と耐久性を持たせている。ルノーは、着想源となった木製チェアと同じように、複数のパーツをネジで組み上げる構造になっていると説明している。軽やかに移動でき、必要に応じて再配置できることも、このコレクションの大きな魅力となっている。
名称の「DEVILLE」は、産業規模でのアルミニウム製造法を確立したフランスの化学者Henri Étienne Sainte-Claire Devilleに由来する。一方で、フランス語の「de ville」には「都市からの」「都市のための」という響きもある。都市の風景から生まれ、都市の暮らしの中で使われる家具。その二重の意味が、このコレクションの性格をよく表している。


価格は、Deville Chairが60,500円、Deville ArmChairが66,000円。
Deville Tableは、ラウンド、スクエアともに85,800円から107,800円までの展開となる。

チェアとアームチェアはAnthracite、Cream white、Iron red、Silver grey、Thyme greenの5色、テーブルはAnthracite、Cream white、Silver greyの3色を用意する。

「Palissade Cantilever」: 人気シリーズに加わる、軽やかな新しい座り心地

ロナン・ブルレックがもたらす、浮遊感のあるカンチレバー構造
もうひとつの新作「Palissade Cantilever」は、HAYのアウトドア家具を象徴する人気シリーズ「PALISSADE COLLECTION」に新たな表情を加えるモデルである。
デザインを手がけたのは、フランス出身のデザイナー、ロナン・ブルレック。弟とともにBouroullec Studioを設立し、家具、建築、アートの領域を横断しながら、世界的に高い評価を得てきたデザイナーである。シンプルさ、バランス、精密さを重視する彼の姿勢は、HAYのプロダクトにもよく表れている。

住宅からホテル、レストランまで対応する屋外家具

「PALISSADE COLLECTION」は、直線的なスチールの構成が印象的なアウトドア家具シリーズだ。グラフィカルでありながら、自然の風景にも都市の外部空間にも馴染む。そのバランスのよさから、住宅の庭やテラスだけでなく、ホテル、レストラン、商業施設などでも広く支持されてきた。
今回登場する「Palissade Cantilever」は、その特徴的な直線の表情を受け継ぎながら、カンチレバー構造によって軽やかさを与えている。浮遊感のあるフレームと、わずかにしなる構造が生み出すやさしい弾力性により、見た目のシャープさとは異なる快適な座り心地を実現している。

ラインナップは、Palissade Cantilever Chair、Palissade Cantilever ArmChair、Palissade Cantilever Dining ArmChair、Palissade Cantilever Lounge Chair Lowの4タイプ。
ダイニング、ラウンジ、庭、テラス、バルコニーなど、屋外のさまざまなシーンに対応する。椅子としての機能に加え、空間の輪郭を美しく整える要素としても使いやすい。

価格は、通常仕様が55,000円から77,000円。
カラーはAnthracite、Olive、Sky grey、Cream White、Iron Redを展開する。また、スチール自体に亜鉛メッキ加工を施し、水に強く錆びにくいHot galvanised仕様も用意される。
Hot galvanised仕様は99,000円から176,000円となる。
屋外空間を暮らしの一部として設計するために

庭、テラス、バルコニー、屋上、レストランの屋外席。こうした外部空間は、これまで以上に暮らしや滞在の質を左右する場所になっている。特に住宅においては、屋内と屋外の境界をどのように設計するかが、住まい全体の豊かさに直結する。
アウトドア家具はその境界をつなぐ存在である。室内の家具ほど重くなりすぎず、屋外用の什器ほど無機質になりすぎない。建築、植栽、照明、床材、外構と響き合いながら、そこで過ごす時間を自然に整えてくれる家具が求められている。
HAYの「DEVILLE COLLECTION」と「Palissade Cantilever」は、その意味で非常に現代的なアウトドア家具といえる。
ビストロチェアの記憶を現代の都市生活へと接続するDEVILLE。HAYを代表するシリーズに、カンチレバー構造による軽やかな座り心地を加えたPalissade Cantilever。どちらも、屋外空間を特別なものとして飾るのではなく、日常の中で自然に使いこなすためのデザインである。
外で朝のコーヒーを飲む、夕方の風を感じながら本を読む、あるいは中庭で家族やゲストと食事をするなど、このような何気ない時間を、心地よくしてくれる。HAYのアウトドアコレクションはこうした時間と体験価値を提案しているのである。

なお、2026年6月19日(金)より発売される今回の新作は、HAY TOKYO、HAY OSAKA、HAY ONLINE STOREで展開される。屋外空間を住まいの延長として考える人にとって、DEVILLEとPalissade Cantileverは、テラスや庭、バルコニーの可能性を広げる有力な選択肢となりそうだ。
製品概要
DEVILLE COLLECTION BY JULIEN RENAULT
発売日:2026年6月19日(金)
展開店舗:HAY TOKYO、HAY OSAKA、HAY ONLINE STORE
| 製品名 | 価格(税込) | カラー/仕様 |
|---|---|---|
| Deville Chair | 60,500円 | Anthracite、Cream white、Iron red、Silver grey、Thyme green |
| Deville ArmChair | 66,000円 | Anthracite、Cream white、Iron red、Silver grey、Thyme green |
| Deville Table Round Ø55 × H74 | 85,800円 | Anthracite、Cream white、Silver grey |
| Deville Table Round Ø80 × H74 | 107,800円 | Anthracite、Cream white、Silver grey |
| Deville Table Square L55 × W55 × H74 | 85,800円 | Anthracite、Cream white、Silver grey |
| Deville Table Square L60 × W70 × H74 | 107,800円 | Anthracite、Cream white、Silver grey |
PALISSADE CANTILEVER BY RONAN BOUROULLEC
発売日:2026年6月19日(金)
展開店舗:HAY TOKYO、HAY OSAKA、HAY ONLINE STORE
| 製品名 | 価格(税込) | カラー/仕様 |
|---|---|---|
| Palissade Cantilever Chair | 55,000円 | Anthracite、Olive、Sky grey、Cream White、Iron Red |
| Palissade Cantilever ArmChair | 60,500円 | Anthracite、Olive、Sky grey、Cream White、Iron Red |
| Palissade Cantilever Dining ArmChair | 66,000円 | Anthracite、Olive、Sky grey、Cream White、Iron Red |
| Palissade Cantilever Lounge Chair Low | 77,000円 | Anthracite、Olive、Sky grey、Cream White、Iron Red |
| Palissade Cantilever Chair – Hot galvanised | 99,000円 | 亜鉛メッキ加工仕様 |
| Palissade Cantilever ArmChair – Hot galvanised | 110,000円 | 亜鉛メッキ加工仕様 |
| Palissade Cantilever Dining ArmChair – Hot galvanised | 154,000円 | 亜鉛メッキ加工仕様 |
| Palissade Cantilever Lounge Chair Low – Hot galvanised | 176,000円 | 亜鉛メッキ加工仕様 |
※Hot galvanisedは、スチール自体に亜鉛メッキ加工を直接施すことで、水に強く錆びにくい仕様。
※価格はいずれも税込。
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LWL online 編集部