全自動・布団クリーナーロボット「CREATULIZE X1 PRO」登場。ロボット掃除機の次は「ベッド」へ
取材/LWL online編集部
「布団クリーナー」をロボットにする 全自動・布団クリーナーロボット「CREATULIZE X1 PRO」の特徴はきわめて明快だ。 従来の布団クリーナーは、人が本体を手に持ち、ベッドや布団の上を何度も往復させて清掃していた […]
「布団クリーナー」をロボットにする
全自動・布団クリーナーロボット「CREATULIZE X1 PRO」の特徴はきわめて明快だ。
従来の布団クリーナーは、人が本体を手に持ち、ベッドや布団の上を何度も往復させて清掃していた。X1 PROは、ロボット掃除機と同じように寝具の上に「置いて任せる」だけである。
ベッドやマットレスの上にX1 PROを置いてボタンを押すと、自動走行しながら清掃を開始。本体には11個の高感度センサーを搭載しているので、ベッドやマットレスの端、周囲の障害物などを検知し、落下や衝突を避けながら方向転換する。走行もランダムではなく、規則的な往復ルートを基本とすることで、寝具の広い範囲をまんべんなく清掃しやすくしている。
動画を見ると、床を走るロボット掃除機と似ているが、しかし実際にはベッドという環境ならではの難しさがあるはずだ。
段差はあるにせよ、床は基本的に硬く平坦である。しかし、マットレスは柔らかく、硬さも製品によって異なる。シーツにはシワが生じる。そして、ロボット自身の自重によって沈み込むことも考えられる。
CREATULIZEは、車輪構造、重量バランス、センサー、制御アルゴリズムなどを調整することによって、柔らかな面の上でも走行できるよう開発したという。
ロボット掃除機が活動してきた舞台は床だった。床は、住宅のなかで最も均質で移動しやすい面である。そこから一段階進み、ロボットはついに、床から人が直接身体を預ける家具の表面へ活動領域を広げようとしているのだ。
毎分2万回のたたきと270nm UV-Cで寝具をケア
X1 PROは寝具の上を自動走行することに加えて、底面に搭載された独自開発の4枚羽スパイラルローラーブラシが寝具表面を1分間に20,000回の高い頻度でたたきながら走行し、繊維のすき間にあるホコリや髪の毛、ペットの毛などを浮かせながら吸引する。
吸引したゴミはマルチサイクロン構造によって分離。全面カバープレートと二重フィルターを採用しているので、吸い込んだゴミやホコリは、ダストボックス内に集める。また、ダストボックスとフィルターは水洗いにも対応する。
さらに本体底面には波長270nmのUV-Cライトを搭載し、走行しながら寝具表面へ照射する。目に見える髪の毛やホコリなどを吸い取るだけでなく、毎日肌に触れる場所の衛生ケアまで行う。なお、清掃面から本体を持ち上げるとUV-Cライトが自動停止する安全機構も採用している。
使用場所はベッドやマットレスに加えて、ソファ、畳、ラグ、カーペット、ペットマット、子どものプレイマットなど、柔らかな面での利用も想定している。

清掃モードはノーマル、クイック、パワフル、ナイト、カスタムの5種類。本体だけでも操作できるほか、専用アプリから運転状況やバッテリー残量、清掃履歴などを確認でき、進行方向を手動操作することもできる。コードレスで、フル充電時の使用時間は最大約1.5時間。一般的なロボット掃除機のような専用充電ドックも必要とせず、USB Type-Cで充電できる。
窓拭きや芝刈りより先に、「布団クリーナーロボット」が広がる?
LWL onlineではこれまで、ロボット掃除機だけでなく、窓拭きロボットやロボット芝刈り機など、家庭用ロボットが住宅のさまざまな場所へ進出していく動きを追ってきた。
そのなかで、ロボットが働く場所として「ベッド」という選択肢が浮上してきた。
窓拭きロボットには窓という垂直面への吸着や落下対策が必要であり、ロボット芝刈り機には庭という屋外環境への対応が必要になる。
一方、布団クリーナーロボットの活動範囲は基本的にベッドやマットレスの上だけだ。
使用するときに人がベッドへ置くというひと手間は残るものの、一度置けば、その限られた面のなかで仕事を完結できる。専用ドックや住宅設備との接続も必要ない。完全な自律型ロボットではない代わりに、住宅側へ求める条件はきわめて少ないのだ。
となると、布団クリーナーロボットはロボット掃除機に次いで、意外と早いタイミングで家庭に浸透する可能性がある。
実は、ほぼ同じタイミングで、MONOLANDからもAI搭載の自動走行型布団掃除機「AIクリーナーロボ」が発表され、8月28日からMakuakeで先行販売を開始している。別々の企業から相次いで寝具上を自動走行するクリーナーが登場したことを考えると、これは単発のアイデア商品として片付けられない動きかもしれない。
「布団クリーナーを人が動かす」というこれまでの前提が崩れ、寝具のケアそのものが自動化される。その新しいカテゴリーが、いま立ち上がろうとしているのかもしれない。
寝具ケアを「Invisible Wellness」として考える

LWL onlineでは、寝具のロボットクリーナーをロボット家電、時短家電という意味に加えて、ウェルネスのための住宅テクノロジーとして捉えている。
人は、人生のおよそ3分の1を睡眠に費やす。
LWL onlineでは、これまでサーカディアンリズムを意識した照明、温湿度、空気環境など、睡眠や入眠環境を住宅側から整えるため方法を重要なテーマとして取りあげてきた。
寝具の衛生管理もその延長線上にある。
たとえば、性能の高い布団クリーナーがあっても、それが手動であれば、人がベッドの上を何度も往復させなければならない。清掃のタイミングは人の意志や時間に左右されがちであり、清掃頻度は減りがちだ。
ロボット化の価値は、この「人が頑張らなければ続かない」という構造を変えられることだ。たとえばHOMMAの「Built-in Intelligence」では、自然光のリズムに合わせて照明環境を調整するサーカディアンライティングが実装される。人がその都度操作しなくても、住宅やテクノロジーの側が環境を整えていく。
まさにこのような考え方こそ、LWL onlineが考える「Invisible Wellness」である。
健康や快適性を意識させる機器を次々と住空間へ追加するのではなく、照明、空調、寝具、清掃といった日常の環境そのものへウェルネスを組み込み、生活者がそれを強く意識しなくても、その恩恵を受けられるようにすることが「Invisible Wellness」なのだ。
その意味では、布団クリーナーロボットもまた、ウェルネス住宅を構成するひとつのピースになり得る。
家庭用ロボットの次のフロンティアは「ベッド」か?
家庭用ロボットの進化を考えると、いきなり人型ロボットが住宅に登場するわけではないだろう。
床を舞台にしたロボット掃除機、窓を美しく保つための窓拭きロボット、別荘やヴィラとの相性がよいロボット芝刈り機に加えて、寝具クリーナーロボット。人が日常的に繰り返してきた個々の作業が少しずつロボットへ移管され、その積み重ねによって住宅そのものが「人だけが暮らす空間」から「人とロボットが共生する空間」へと移り変わっていく。
X1 PROは、人とロボットが共生する住宅、そして将来のオートノマスホームを考えるうえでは、まだ小さなピースかもしれない。だが、ロボット掃除機が当たり前になったように、数年後には「ベッドの清掃もロボットに任せる」ことが一般化している可能性もある。
そう考えると、X1 PROの登場は、家庭用ロボットの活動領域を広げるひとつの転換点になり得る。
家庭用ロボットの次のフロンティアのひとつは、人が歩く「床」ではなく、人が眠る寝具の上にあるのかもしれない。
CREATULIZE X1 PRO 製品概要
- 製品カテゴリー:全自動・布団クリーナーロボット
- 主な用途:ベッド、マットレス、ソファ、畳、ラグ/カーペット、プレイマットなど
- 走行:寝具上を自動走行
- センサー:11個の高感度/距離センサー。端・段差・障害物を検知
- 清掃機構:4枚羽スパイラルローラーブラシ
- たたき回数:20,000回/分
- 吸引・集じん:サイクロン分離構造+二重フィルター
- UV-C:波長270nm
- UV-C安全機構:本体を清掃面から持ち上げると自動消灯
- 操作:本体操作、専用アプリ対応
- ディスプレイ:本体ディスプレイ搭載
- 電源:コードレス
- 充電:USB Type-C
- 一般販売予定価格:49,800円(税込)
- Makuake先行販売期間:2026年8月27日11:00~11月15日22:00
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LWL online 編集部