トーヨーキッチンスタイル、新作「iNO Milano」発売。ミラノの美意識をまとったゼロ動線キッチン

 取材/LWL online編集部

株式会社トーヨーキッチンスタイルは、ハイエンドモデルのシステムキッチン「iNO Milano|イノ ミラノ」を発表した。あわせて、同社が提案する「ゼロ動線プラス」の新たなブロックバリエーションとして、「ダイニングブロック キルトレッグ」も発売する。

「iNO Milano」は、その名の通り、イタリア・ミラノの街から着想を得た新作キッチンである。歴史ある石造りの建築と、世界最先端のデザインが共存する都市・ミラノ。そのクラシックとモダンが重なり合う都市の空気感が、モノトーンのマットデザインと、静かに煌めくアルミフレームによって表現されている。

キッチンを単なる調理設備ではなく、空間の印象を決定づけるインテリアの中核として捉えてきたトーヨーキッチンスタイルにとって、本作は同社らしい美意識と機能性を凝縮したモデルといえる。

ミラノの空気感を映す、グレー、ブラック、ホワイトの3色展開

「iNO Milano」のカラーは、グレー、ブラック、ホワイトの3色。いずれもミラノの都市的な空気感を思わせるシックな色調で、モダンな住空間はもちろん、石材や木、金属、アートピースを組み合わせたラグジュアリーなインテリアにもなじみやすい。

扉材には高機能HPL(ハイプレッシャーラミネート)を採用した。一般的なHPLが持つ耐久性に加え、最高峰クラスの硬度10H、自己修復性、傷や汚れが目立ちにくい表面構造、抗菌性能などを備えるという。

日々の暮らしの中でキッチンは、最も頻繁に人の手が触れる場所のひとつである。美しさだけでなく、傷や汚れへの強さ、衛生性、そして触れたときの心地よさまで要求される。
「iNO Milano」は、そうした実用面の要求に応えながら、落ち着いたマットの質感とシルクのようになめらかな指ざわりによって、日常の所作そのものを上質な体験へと変えていく。

高機能HPLがもたらす耐久性と美しさの両立

今回採用されたHPLは、超高圧・高温プレスによって形成された素材に電子ビーム処理を施すことで、高い硬度を実現している。食器を引きずる、物を落とすといった日常的な使用でも傷がつきにくく、耐衝撃性や耐光性にも優れるという。

また、特殊な樹脂構造により、浅い擦り傷であればメラミンスポンジで軽くこすることで目立ちにくくなる自己修復性も備える。表面には蓮の葉の構造に着想を得た加工が施されており、微細な凹凸が光を多方向に拡散する。小さな傷や指紋、汚れが自然にカモフラージュされる。

さらに、ISO基準をクリアした抗菌性能を備え、食に関わる場所としての安心感にも配慮した。美しいキッチンを美しいまま保つことは、ラグジュアリーな住空間において重要な要素だが、そのためには素材そのものの性能が欠かせない。「iNO Milano」は、デザインとメンテナンス性を高い次元で両立させようとする製品といえる。

掲載例価格は1,848,000円(税込、サイズ:W1,990×D900mm/メイン画像仕様のキッチン本体価格)。ダイニングブロック、食洗機、加熱機器、水栓、レンジフード、施工費用は別途となる。

「ゼロ動線プラス」に新作ダイニングブロックが登場

同時に発表された「ダイニングブロック キルトレッグ」は、「ゼロ動線プラス」に対応する新たなブロックバリエーションである。

トーヨーキッチンスタイルが提案する「ゼロ動線キッチン」は、一歩も動かずに調理が完結することを目指した独自のキッチン思想だが、そこに収納やダイニングなどのブロックを組み合わせることで、調理から配膳、食事、後片付け、収納までの移動を最小限にする考え方が「ゼロ動線プラス」である。

新作「ダイニングブロック キルトレッグ」は、ステンレスという硬質な素材に、やわらかなキルティングパターンを施した脚部デザインが特徴。座る人数やライフスタイルに合わせて選べる4タイプを用意し、家族構成や間取り、暮らし方の変化に応じて柔軟に拡張できる。

テーブルトップには、「iNO Milano」と同じ高機能HPLを採用。傷や衝撃に強く、食材を直接置いても衛生的に使用できるため、キッチンとダイニングをシームレスにつなぐことができる。

キッチンとダイニングの境界をなくす4タイプ

「ダイニングブロック キルトレッグ」には、正方形の「シングルレッグ」、長方形の「ダブルレッグ」、収納スペースを備えた「L型ストレージ」、さらにIHを搭載した「ダブルレッグIH搭載」の4タイプが用意される。テーブルを追加するのではなく、キッチン、ダイニング、収納、調理機能をひとつの連続した生活空間として再編成する発想が、この製品の特徴といえる。

脚部には、トーヨーキッチンスタイルを象徴するステンレスデザイン「キルト」を採用。熟練した職人の技術により、硬質なステンレスを柔らかなキルティングのように表現している。仕上げは、鏡面仕上げで周囲の景色を映し込む「キルト」と、チタン研磨による落ち着いた質感の「キルトマット」の2種類から選べる。

キッチンを「暮らしを楽しむ場所」へ

トーヨーキッチンスタイルは、1934年に岐阜県関市で創業した企業である。ステンレスの洋食器メーカーを出発点とし、現在も熟練した自社職人によるステンレス加工技術を活かしたキッチンづくりを続けている。

同社は「住むをエンターテインメント」を理念に掲げ、キッチンを料理のための道具としてだけではなく、人生を楽しくするための場所として捉えてきた。日本で初めてアイランドキッチンを発表し、世界で初めてキッチンにシャンデリアを合わせたブランドとしても知られる。

現在は、シンク内で調理が完結する「パラレロ」や、キッチンでの横移動をなくす「ゼロ動線キッチン」など、独自の発想による製品を展開。さらに、イタリアの「Kartell(カルテル)」やオランダの「moooi(モーイ)」の日本総代理店を務め、家具、照明、モザイク、プロダクトアート、ファッションまでを含めた住空間全体の提案を行っている。

今回の「iNO Milano」と「ダイニングブロック キルトレッグ」は、キッチンを設備としてではなく、インテリア、ダイニング、そして暮らしの体験そのものへと拡張する提案である。ミラノの都市性をまとったマットな質感と、トーヨーキッチンスタイルならではのステンレスワーク。その組み合わせは、ラグジュアリーな住空間におけるキッチンのあり方を、あらためて問い直すものとなりそうだ。

■TOYO KITCHEN STYLE オフィシャルサイト
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